2010年05月20日

国か、民間か?

仕事をしていたら、畜牛部門の責任者のオッサンが来た。
なんだかんだ話した最後、オッサンが言った。

「日本で牛の口蹄疫が流行っているんだって?」

わー、オッサン、さすが早いな。しかし、どこから情報を得たんだろう。ネットのニュースを検索してもまだ出てきていないっていうのに。

生まれ育ったのが神奈川のごく普通の住宅地で、会計事務所で働いていた時も顧客に農業従事者がいなかったから、日本にいた時は農業に関して何も考えたことがなかった。
けれども、今こうして完全な農村で暮らし、その役場を職場にしていると、そう簡単に「口蹄疫ウィルスに罹った牛は、殺せばいいじゃん」なんて言えないだろ、ってのがホントによく分かる。
「牛を処分するなら、補償はどうなる?」って、そりゃそうでしょうね。
「トヨタの車と生産ラインの機械、問題が出たから直ちに全部ぶっ壊そう」といわれ、「はいそうですかじゃ壊しましょうね」と誰が承諾するでしょう。
しかも、ウィルスなんていう避けようのないものなのだから余計に。

でも、農業保険、カバーしないのか?って思ったんですが。

イスラエルは、農業損害保険専門の会社がある。
たとえば農地であれば面積と取れ高予想に対して保険料を払っておき、万が一、天候その他の理由で農作物が取れなかった・取れ高が激減したというような場合、それ相当の損害補償が出る。
周辺国との諸々理由での損害は、保険ではなく国が補償します。

農業保険会社の経理担当の女性と(仕事上で)、とても仲がいい。
初めはメールだけでやり取りしていたから私をイスラエル人だと思っていたらしいのだけれど、(純日本人ですがユダヤ人でも通る姓名なので)、電話がかかってきた時にカタコトのヘブライ語を話したために日本人だということがバレてしまい、それからすごくよくしてくれ、仕事絡みで電話した時などにいろいろ保険のことを教えてもらっている。
知れば知るほど面白い。保険の勉強をしようかと思ったりもするほど(...通学しきれないし、仕事に繋がらないのでしません)。

いつ何時何が起きてもおかしくない、自給自足を賄わなければならない小国なだけに、イスラエルは農業にはかなり真剣に取り組んでいる。もっとも、人手不足で外国人労働者を入れているのはどうなんだという問題もあるが...。

日本だと保障は各県の農協がやっているみたいですが(そんなこと、日本にいた時には考えもしなかった)、農協じゃ限界がありすぎるでしょう。
農業というのは、本当に手間も時間もお金もかかる。うちは村の中にそれぞれの部門(会社方式)を設立して経営しているが、これが個人農家だったら生存問題だろう。ホントにぞっとします。

一方では、日本の将来を考えたら、農業方式を根本的に変えていく時期が来ているのではないか?とも思う。
各自が自営農家ではなく、小規模集約農業という形で会社を設立し、それぞれが社員となって働けば、農家の嫁の来てがないだの労働力不足だのといった問題も多少は解消されるのではないだろうか。


ところで、ネットで宮崎県知事の奮闘ぶりを見ましたが、ああいう人が上に立っていたら面白いだろうなと、国境ギリギリの小さな寒村に住む私は妙に親近感を持った。

ソレ絡みで日本のニュース見たけど、民主党には大反対であるものの、【仕分け】っていう、あれはいいですね。ってか何で今さら気が付くんだ?とも思ったけどさ。

交通安全協会、あれはすごいよホントに。日本にいた時に、仕事で絡んだことがありましたが、まさに警察天下りの温床。ムチャクチャな場所です。
それから、JICAねー。ようやくそこに気が付いた?って。
海外在住者は分かっているけど、あれはもう笑うしかない最低な存在。
以前住んでいた国はいわゆる途上国だったため、JICAの人達と接点が多くありましたが。...。いやー、もうなんでしょうね。とてもとても常識では考えられないすごい所です。
慈善事業っていうか偽善事業っていうか、企業やNGOがやったほうがよほどマシなのを、わざわざ税金をばらまいて使うってのがね。

ま、日本に税金も年金も払ってないから文句を言う筋合いないけどさ。
  
◎関連記事:「サラリーマン漁師(2011年4月23日)
 
posted by Heshbonit at 21:00| 日本⇔イスラエル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月19日

シャヴオット

休日。シャヴオット。
由来は初穂(麦)を神殿に捧げる儀式。
現代イスラエルでは、「農業祭→農業生産品を食べよう→乳製品のお祭」
そして乳製品を食べると肉を食べられないから、ラクトオボベジタリアンの日。

昨日来たゲストは、北部に住む親戚を訪ねる途上に私の家に寄ってくれたのですが、北上する途上、ツファットでチーズを買ってきたと言うから、「じゃ、冷蔵庫に入れておくよ」と預かり、帰り際に渡そうとしたら、「そのうちのひとつはheshbonitのだから」と。
「あーのぉー、ヴィーガンなんですがー」というのは自己都合ですから、そのままありがたく頂戴しておきました。

ツファットチーズ(Tzfat cheese)。
いわゆる白チーズ。熟成させずにさっと作れるタイプ。脂肪分も高くない。籠に入れて成形するため、籠の網目がついています。一口だけ味見したけどかなり塩辛い。そして、熟成させないため、チーズの風味は全くない。
率直にいえば、これがチーズとは思えない、いわば塩辛い塊。

1840年頃、ツファットに住むハメイリさんが作り始めたのが由来。
名前からしてイラン系ユダヤ人でしょうか。イランもチーズといったら白チーズですが、イランでも塩分が強いチーズは「ブルガリアチーズ」という別枠。
普通の白チーズに比べたら発酵温度が高い。つまり高温で早く殺菌する、と。それと同様、長期保存のために塩分を強くしたんでしょう。
このツファット・チーズ、牛乳・山羊・羊バージョンもあるそうですが、何の乳を使おうが私が食べられないことに変わりません。

先週の役場の食事会で頼んだサラダに角切りのチーズが入っていた。
とはいえ、メニューには「フェタチーズ」と書いてあったものの、一口食べて「これ、フェタじゃないじゃん」って味でしたが、サラダのトッピングに少量入っているだけなら食べられても(しかも注文時に「チーズ少量」と頼んだし)、いくらなんでもこの量は消費しきれません。
ってかホントに塩辛い。ま、元々、私は塩分の強いものが苦手だから、普通の人ならこれがちょうどいいのかもしれないけれど。

せっかく本場で買ってきてもらって申し訳ないのですが、気持ちをありがたく頂戴したので、明日、役場に持っていきます。
   
posted by Heshbonit at 15:00| イ国情緒 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月18日

胃が重い

午後、来客がありまして。
別のところに行く途上でちょっと寄ってくれる程度だから、簡単につまめるものでいいだろうと思ったのだが、市販品ばっかり並べるのも味気ないと思い、何年ぶりかで、普通の人でも食べられるお菓子を作ってみた。
かといえ、この私が作るのだから当然ながら卵も乳製品も砂糖も使わず、甘味はハチミツと自然甘味料を使うというマクロビ風ではあるものの、久しぶりに作ったワリには見かけはかなりよろしく仕上がりまして。

「これ私が作ったんですよ」「へー、すごい」「卵も牛乳も砂糖も使ってないから」「ぜんぜん甘くないのに美味しい」「日本人が作るとこうなるのね」

と絶賛してもらい、ものすごく気に入ったとおかわりを所望していただいたのは嬉しかったのだけれど、他人様からしたらぜんぜん甘くないらしいのだが、私には甘すぎて三口食べたら気持ち悪くなり、だからって自分で作ったお菓子で気持ち悪いからと食べるのをやめるわけにもいかず。

まだ胃が重い。

20年前は、ホールケーキ完食したりしてたのにな。
参った参った。

ちなみに、一番受けたのは、コールラビのべったら漬け。
実は3月に結婚式に行った時の友人で、「あのあと、コールラビに...」と言う流れで出したんですけど。まさか外国人に受けるとは思いもしなかった。
     
posted by Heshbonit at 21:00| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月17日

ダヴィック

朝からむちゃくちゃ蒸し暑いし、
午後買物行こうとしたら急に雨が降って車ドロドロになるし。
なんだこの天気。
  
スーパーにて。
キャッシャーの姉さん、私の買った米を見て言った。

1kgパックで250円「これ、何するの? まさかスシ?」
「スシでもなんでも。日本料理全部」
「バラバラになるでしょ?」
「くっつく」
「新しくスシ用っていうの、出てるわよ」
「あんなん、詐欺商品。これで十分」
「うそ。私、スシ用を買ってるのに」


【今日のヘブ語:ダヴィック(Davik) −粘着。くっつくこと】
 日本風に炊ける米を一言で表現できます。
 
昨年までは、オージー米を買っていたのだけれど、一時期手に入らなくなって、こっちの米に戻しました。

以前はこれと似たような感じで「リゾット米」という名前だったのですが、リゾット用には本物の「アルボリオ米」が売られるようになり、こちらは「丸い米」という名前に変わりました。

オージー米を見つける前は、「リゾット米」を買っていまして、その時はなんかイマイチだと思っていたけれど、この「丸い米」は品質がよくなったのか何なのか、ちゃんと美味しいご飯になります。たぶんスペイン米だと思うけれどぜんぜん問題ない。
決め手は、ごく少量のハチミツ。ハチミツの酵素がでんぷんを分解して、米の甘みを引き出すそうだ。

最近の空前の漬物ブーム、米食続きで、減りが早い早い。
ちなみにスシ用は、この袋の倍近くする上、全く美味しくない詐欺商品です。
  
ポリシー:くっつかない米は米じゃねぇ。
 
posted by Heshbonit at 22:00| イ国の言葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月16日

毎月15日

毎月15日午後、イスラエルの物価指数(Madad)が発表される。

イスラエルでは、銀行の定期預金はもちろん、賃貸収入の計算やら個人年金やら固定資産税やらローン計算など、さまざまなものに利用され、毎月毎月その増減によって利子額支払額その他が変わってくる。(もちろん、下がった場合の額面割れはありかなしか?というのは契約条項に入っています)。

イスラエルの簿記検定の勉強でも、レベルT(3級)の初歩では消費者物価指数を用いた金融計算関連を徹底的にやらされる。レベルV(1級)になると、建設業物価指数やらなにやらそれぞれの試験問題に絡まって多種多様に。

消費者物価指数(CPI)は、外貨レートその他にもかなり影響されるため、実際の物価との連動感があまりしません(下がった時は特に)。
今日発表された先月の物価指数は0.9%アップ。
cpi israel
なかなか結構な上昇率です。
毎月16日、金融関係や経理関係者はこの指数に一喜一憂し、請求書発行に追われます。

ちなみに、ユーロvsシェケルはこんな有様。
対ユーロ1年間の推移

どこまで落ちるんでしょうか。
   
posted by Heshbonit at 22:00| 経理のお話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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