2009年11月27日

旱魃課金制度

中東に位置するイスラエルは、その水を冬場の降水量に頼るしかない。
しかし、地球温暖化だかなんだかの影響で、ここ近年の降水量は圧倒的に低い上、気温がそれほど下がらないため、北にそびえるヘルモン山の積雪も期待できず、ガリラヤ湖(キナレット)の水位も減少するばかり。

さて。
そこで政府、従来の水道徴収制度を改革しすることにした。
11月から施行されているようですが、2010年よりさらに厳しくなり、1人当たりの月々基本使用量を【1人当たり5立方メートル】とし、超過量に対する水道単価を一気に上げ、さらに超過1立方メートル当たり20シェケル(500円)の課金も徴収する。

超単純に例えると、基本単価が5シェケルで、超過単価が10シェケルとし、一人暮らしで1ヶ月に7立方メートル使ったら、
 【T】基本使用量、5立方分=25シェケル
 【U】超過使用量、2立方分=20シェケル
 【V】基本よりも2立方超過したため、超過課金40シェケル
 ◎支払い金額は、85シェケル(うち課金40シェケル)。
※実際の計算は別項目も入り、単価はもっと高い。

制度の名称は、旱魃課金制度。(正式名は、水道過剰使用量課金制度)
旱魃って、別に地面がひび割れているわけでもないんですけど。
居住地に応じての特例もあり、真夏の平均気温が年間20日以上に亘って38度以上を記録する高温地は、その限りではないそうです。
あ、下水道料金も徴収されますが、これ以上面倒なので割愛。

コンセプトそのものは悪くないと思う。
だが、この制度を実行するに当たって、絶対的に必要なものがある。

1人当たり5立方メートルが基本使用量と決まっている。
二人暮らしなら、10立方メートル以内の使用量を基本単価で支払い、それを超えたら超過単価プラス超過課金を払わされる。
つまり、その家に何人住んでいるかをきちんと申告しなければならない。

そこで、水道を管理する役所(地方自治体)に対して、個人が申告をしなければなりません。ルールは以下の通り。

@水道メーターとID番号が一致しなければならない。
AID登録住所と現住所が違う場合は、速やかに内務省で居住地変更届(住民登録)の手続きをしなければならない。
B障害者・要介護者は、特例で超過課金が軽減される、医者による障害認定証明を提出しなければならない。
C外国人(永住権・一時在住権がない者)が在住する場合、パスポートと内務省発行の在住ビザを提出し、ビザ失効前に定期的に申告しなければならない。

住民登録に関して、たとえば学生など、変更しないケースが多い。
イスラエルは、健康保険組合は個人加入で全国一律だし、学生なら所得税を納税するほど働かないからその面でも不都合もない。
特に入学初年度だと、「やっぱり友達とシェアする」とか「もっと家賃の安い所が見つかった」と引越しをする機会も多いから、ある程度の目処が立つまで住民登録を変えない人が多い。
住民登録を変更しない不都合は(簡単に言えば)、内務省での各種手続きは所轄の内務省でないと受けられないというだけ。テルアビブ在住だが住民登録がエルサレムなら、テルアビブの内務省はパスポート発行やID再発行などを受け付けない、それだけのことだった。
だが、今後は水にも影響するというわけ。

もっとナマナマしい例では、夫のDVから逃げて家族や友人の所に身を寄せる場合、その町に住民登録がなければ、水道使用は避難先家庭の全て過剰使用+課金として計算される。1人分の使用量は丸々課金となる。子連れで逃げたら子供の分も。
ついでに、不法就労のビザなし外国人やビザ切れ外国人が住んでいるとか、そういう人を匿っているとか、そういうのも全部。
もちろん、たかが水道代。高いといったところで数千円。生活を脅かすほどの金額にはならない。1人分増えたからといって焦るほどのことはないだろう。

私が思ったのは、お金の問題じゃない。
これって、個人情報を自治体と内務省が管理するためじゃないか?って。

いいんですよ、私は、ぜんぜん後ろめたくないですから。
逆に「隣に住んでいる人がどこの誰だか知らないし、どこの得体の知れない人も出入りして寝泊りしているらしい...」なんていうんじゃ怖くてたまりません。

しかし、元は水道代を徴収するだけの役目である地方自治体が内務省と提携し、世帯主だけではなく、その家に住む全居住者のIDと水道メーターをリンクして管理する。
普通で考えたらちょっとないよな、って。

今回はたかが水道代です。オーバーチャージは1人分数千円。
だけど、同じような個人情報管理がいくらでも可能ってことです。
それに使用量が異常に多かったら、「何に使っているんですか?(誰か登録している以外の人が定住しているんですか?)」って調査の手が入るかもしれない。
もちろん、何千人何万人という市民を管理するのに超過の一軒一軒に関していちいち見ないし、ま、深読みしすぎかもしれないけど、でもまぁ、そういうことでしょう。

ちなみにうちの村、これまでは水道メーターは戸別には設置していなかったんですが、急ピッチで設置を進めています。
   
あ。
ここまで書いて、今、急に、ホントに急に、まさに今、気が付いた。

うちの村、役場でその集計、誰がやんだろ。

...。 

やだ絶対やだマジでやだ。
          
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2009年10月13日

ユニット・オズ−その後

3ヶ月前に記事にしました、ユニット・オズ
不法滞在者・不法就労の外国人を取り締まる法的な逮捕効力も持つ専門組織。内務省管轄ということになっています。ちなみに、オズの由来は人名でも魔法使いでもなく、外国人労働者(Ovdeem・Zareem)の略。

ところが今日、ユニットの最高責任者が辞職を表明しました。

「正当な報酬が支払われていません」

ここでもまたしても、イスラエルお家芸給料問題か?ってことなんですが、とは言っても、これが本当の辞職理由かどうかは微妙。

3ヶ月前、「不法就労者を親に持つ就学児童はどうするか? 一緒に追放か?」で揉めに揉め、こういうところに欠かせない極左党の人達が大騒ぎし、穏健派大統領も「イスラエルで生まれたんだから子供は可哀想じゃない?」なんていう発言をしてしまったことから、「しょうがないから、親子の送還は保留。3ヶ月後に答えを出します」と延期してしまった。
そのリミットは、今月末。

ユニットそのものは、テルアビブの無法地帯エリアなどで外国人に対する質問をしたり、情報を受けて直接機動するといったような活動をするもの(TVなどでもその活動は時々紹介されています)。
保留となっている不法滞在者とその子供の強制送還はもはや国会レベルの法的問題であり、ユニットは直接関与はしていません。
とはいえ、なんでしょうね、このタイミングでの辞職。

おそらく国民の大半は、子供でも大人でも不法滞在の外国人は本国に帰すべきだと思っていて、表面的にはごく一部の左翼の人達が利用して、面白半分にワーワー言っているだけの状態。
「大麻吸わせろ・同性愛バンザイ・不法滞在も置いとけ!」ってな流れで。

しかし実のところ、不法就労者は安く使えるっていう恩恵を受けている人達がいて、「そこを何とか。彼女がいないと困る。必要(便利)なんだよ...」と裏取引でもしているんじゃないか...、というのも事実。
何年か前だったか、内務省の職員が、自分の親の介護人に対して、何年もの間ビザを発給し続けたなんてことがありました。(法律では、一定期間滞在したら出国し、再度申請手続きをしなければならない)。

介護は馴れた人が続けてくれた方がいい。別の新人が来たら全てをイチから教えなければならない。言葉だって通じません。いろいろトラブルもあります。
正規雇用なら斡旋エージェントに手数料を払ったり、国民保険事務所に申請したり、外国人労働者専用の健康保険を払ったりしなければなりません。
しかし、ビザが切れてもそのまま自宅などに滞在させ、直接賃金を払うからとか何とか言ってナァナァにさせているわけです。中間搾取がないから安く済む。誰かに聞かれたら、知らぬ存ぜぬで通せばよい、と。

建設現場などでも同様ですね。ビル建設の大詰めヤマ場に「ビザが切れたから帰ります」なんて言って馴れたワーカーがごっそり帰り、また新しい人が来てイチから教えて...なんてやるよりも、そのまま使い続けたい、と。
ただ、うちの村にいるような農業従事の外国人労働者(主にタイ)は、きちんとしたシステムを使っているので、不法滞在者が雇われるようなことはありません。
それに農業なら、出稼ぎに来るタイ人はプロですからね。新人労働者が入っても即日即戦力になりますから、下手な不法雇用をする必要がないのです。

そんな状態で何年もいたら、外国人同士で恋愛したり子供が出来ても仕方ないでしょ。みんな生きているの愛し合っているのそれが自然なのよ、と。
まぁそう言われたらそうですが、でも、「だったら、将来を考えてサッサと本国に帰ればいいじゃん」となるわけです。
不法は不法。未登録の外国人がいつかは追い出されるのは世界共通です。

「子供がいれば、たぶんイスラエルは追い出さないのではないか?」って子供を盾にしていると言われても当たり前でしょうね。
実際、TVで見ていても「この子が可哀想じゃないの、ヨヨヨ...」って、お涙頂戴のための道具にしているとしか思えないような人達が多いです。
これはイスラエルに限らず、不法滞在者が多い国にはよくあることでしょう。
蛇足ですが、イスラエルは日本と同様に親の国籍で子供の国籍が決まります。アメリカのような生地主義ではありません。永住権を持っている外国人同士の子供でもイスラエル国籍にはなりません。
それにしても、不法就労でビザなしの子供も不法滞在扱いになるべきなのですが、どうして学校に通えるのでしょうか...。

話を戻しますが、何もしないうちに膨れ上がってしまった不法滞在者と、そうした人間を上手く使う人達からの水面下からの圧力がユニットに全て掛かっていた、と考えられる気がします。
内務省関係者にしても、「どうなるかは知らない。詳しいことはユニット・オズに聞いて」なんて話をはぐらかして、今回辞任した最高責任者にバンバン仕事が降りかかってくる状態だったのではないでしょうか。ユニットの責任は、不法滞在者の調査摘発や身柄拘束までなのにも関わらず...。

実際、成果に対する十分な報酬があればともかく、あれこれプレッシャーが掛かる上に未払い問題があるとしたら、やってらんないですからね。

どうなるんでしょ。11月以降。
どうせ、「年内までとりあえず延ばしましょうかね。ハヌカとクリスマスもあることだし...」ってことになりそう。
       
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2009年09月28日

イ国に対するイ国の気持ち



大統領:「月曜日でイスラエルと、おさらばだ」
全員:「イスラエルと、おさらばだ!!」
男A:「なんで月曜日なんですか。ダニー・ハリウッドの最終回なのに」
男B:「どうして月曜日なんですか。パパディジィとスロギームが始まるのに」

♪ズンズンズンズン・ズンズンズンズン

男:アハマディネジャド 攻撃を中止しよう 
  TVシリーズの途中なんだ
  途中で終わったら オレ狂っちゃうよ

女:番組がなくなれば テヘランは混乱するわ
  そんなの絶望的よ どうしろっていうの?

合唱:爆弾なんか 放っておこう
   イスラエルのYes Starsで ごきげんなシリーズを見よう 
   爆弾なんか 放っておこう
   イスラエルのYes Starsで ごきげんなシリーズを見よう Yes!!


以上...
イスラエルの衛星放送「yes」のTVCMより。2年前だったか。
動画エラーの際はこちらから

「ダニー・ハリウッド」「パパディジー」「スロギーム」は、
yes衛星放送限定のイスラエルのドラマシリーズ。
もちろん、イランで見られるはずはありませんが...。
ま、そういうことで。
         
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2009年08月14日

60周年

うちの村から程近い街、キリヤット・シュモナは、今年が60周年です。

エルサレム40周年やテルアビブ100周年には全く及ばないですが、この国境ギリギリな町でもひっそりとお祝い事をしております。
昨日は、国民的有名歌手が来て、60周年おめでとうライブを開催しました。

地方庁からは「チケットを買え! 彼がこの街に来るなんて最初で最後だ!」というメールが頻繁に回ってきていました。そりゃ、せっかくこんな端っこまで有名歌手が来たのに空席チラホラ、って訳にはいかないですから。
もちろん私は行きませんでしたが(...そんなにキライじゃない歌手ですけど、イスラエリが集う場所が大嫌い)、満員御礼だったらしいです。

そういえば3年前の今日は停戦の日だった。  
おかげさまであれからほとんど何事もなく。

  
◎今日の新商品
 このCMが人気らしい。
 でも製品はフルーツヨーグルトムース。ボリウッドとは無関係。
         
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2009年08月07日

またひとつ消える

明け方辺り、なんかすっごいイヤな夢を見た。
過去に心底キライだった人の家に招かれて、出された食事を食べさせられたんですが、おかずはよく覚えてないけれど、ご飯が濡れ雑巾みたいな味で、吐きそうになりながら完食したところで、目が覚めた。

起きたら、胃が痛かった...。

食べたせいで胃が痛くなったのか、胃が痛いからあんな夢を見たのか。
夢までは扱いが分からぬ...。
もちろん、ベッド周囲に濡れ雑巾はありません。

そんなのはどうでもいいんですが。

2009年8月1日、世界銀行の統計によると、中国人海外出稼ぎ労働者と華僑による中国国内への送金額が、08年は406億3000万ドル(約3兆8800億円)に上り、中国GDPの約1%を占めたことが分かった。中国新聞網の報道。

海外出稼ぎ労働者と華僑の過去7年間の母国への振込み額は、インドに次いで世界第2位。近年この額は急速に増加しており、07年の328億ドル(約3兆1300億円)が08年には406億米ドルとなった。2000年と比較すると6.5倍となっている。
(8月3日16時34分配信 Record China)


すっごいですね。

折りしも、イスラエル北部にあるエアコン製造工場が今年で工場を閉め、来年以降は中国で製造するというニュースがありました。

1981年から操業し、2000年に入ってから、労働者の半数をリストラするということもあったものの、国内でがんばっている工場だと思っていましたが。
この工場の労働者の大半が45歳以上だそうで。
「350人が職安行き」という見出しがなんとも切なかったです。

そしてこういうニュースが出るたびに、「ビビ(ネタニヤフ)のせいだ」。
いやあの、イスラエルは共産主義でもないし、ビビ首相が「地動くに工場を移転してはいけませぬ」って決められるわけじゃないし...。

ま、日本製と地動く製だったら圧倒的に誰もが日本製に価値観を置きますが、イスラエル製と地動く製となったら、地動く製のほうがまだマシだし...。
          
◎今日のブログパーツ
 広告中吊り。
 日本で電車乗ってた時はウザいだけだったけど、こうして見ると楽しい。
    
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2009年07月28日

ユニット・オズ

今日の午前、イスラエルの建設現場で中国人労働者6人がストライキをした。
受け取った給料が契約と違うことで揉め、「くっそー! ストライキしてやる。俺達が動かなかったら、このビルは建てられないんだぞ!」と思い切ったストライキに突入。
周囲でどうにかしようと試みたもののどうにも出来ず、仕方なく警察を呼んで説得させるほどの大騒ぎとなりました。



地上70メートルのタワークレーンとはいい場所を選んだもんだ。
なんならそこで自転車こいだりしてくれるとさすがとか思うんだけど。
今日は気温40度近かったのに...、お疲れ様でした。


経済状況や治安問題の悪化から、外国人労働者に対する法律がどんどん厳しくなりつつある。正規のほうも、不法のほうも。

正規の外国人就労に関してでも、イスラエル人の雇用を促進するため、法的には、外国人労働者を雇用側が支払う税金(年間)が、倍額近く引き上げられた。
特に、建築や工場関係で働く場合、一人当たり1万シェケル(25万円)近く納めなければならない。もっとも、同じ外国人労働者雇用でも、アジア系レストランや介護の場合の税金は年間数千円程度とかなり低く設定されていますが...。

そして、増加する不法就労者・不法滞在者を取り締まるため、警察・内務省・国境警備隊ら提携し、新しい取締り機関【ユニット・オズ】が結成された。
従来は、「不法滞在の外国人をどうにかしてくれ」と警察が通報を受けても、

 警察は、「でも法律的なことは、内務省に聞かないとね」
 内務省は、「法的処理は出来るけど、逮捕は国境警備隊でしょ」
 国境警備隊は、「入っちゃった人達はどうしようも出来ないし」

...と誰もハッキリした決断が出来ない状態でした。

さっそく先日も動き始め、外国人労働者を雇用している高級ホテルに捜査に入ったはいいが、宿泊していた外国人観光客から不愉快だとクレームが入る上、案の定、「可哀想じゃないか!」とヒマをもてあました極左の人達がジャマをし、大揉めしたそうです。
もちろん、それにもめげず、テルアビブの無法地帯と化した不法滞在者が集まる地域などで精力的に活動しているそうですが。

まぁ、イスラエルにも落ち度はあるんですよ。
まず、誰でも彼でも入れすぎる。
今回の高級ホテルでの捜査に関して言えば、特に問題になってしまったのは、ソマリア地域の紛争で自国内にいられなくなった難民を、エジプト経由で受け入れたことでした。
受け入れたはいいが、イスラエル国内に彼らを受け入れる難民センターのような場所はなく、各地を転々とした上に不法滞在者が集まる所に住みついたり、逆に不法滞在者が紛れ込んだりと、とにかく酷い状態だ。
遡れば、ベトナム戦争時代に難民を受け入れたり、コソボの時も難民を受け入れたこともあった。しかし、従順なアジア人や、宗教は違えども外見はほとんど変わらない東欧のコソボ人を受け入れることは可能でも、アフリカ系有色人種がこの国で生きていくことは並大抵のことではない。

sの結果、都心部に難民が溢れ帰り、さらに元々いたアフリカ諸国出身の不法滞在者も紛れ込み、誰だ誰だか分からない状態になってしまった。
難民カードを持っているアフリカ人は就労することが可能だが、アフリカ人の単なる不法滞在者との区別が付きにくく、トラブルがおきやすい。
結局、全員収容して確認するしかないが、そうすると暴動が起きる。
彼らにしたら、受け入れてくれたはいいが住む場所はないわ、仕事はないわ、今さら戻れないわで、溜まったものではないわけです。

話はちょっとズレるけど、民主主義はいいけれど、過去に問題を起こした人間でも平気で入国させています。簡単に言えば、欧・米や日本国籍の親パの人達なんて、捕まっても捕まってもいとも簡単に入国でき、何度も何度もトラブルを起こします。
妙なところで甘い取り締まりが、後々の問題を引き起こすんですよね。
それを言ったら、アメリカなんてもっと大変ですけど。

でもまぁ、同じ外国人としたら、こっちは完全に永住権を持ってるというのに、「不法労働者のタイかチャイナか?」みたいなことを言われて腹が立つこともしばしばあるので、ユニット・オズ、これからも頑張って下さい。


◎今日の在アメリカイスラエル人 
いなくもないかも、と思えるところがなんとも...。
                          
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2009年07月21日

不妊問題とイスラエル

日曜、イスラエル人医師や関係者30人がルーマニアで逮捕された。

罪状は、不法な卵子提供とその治療行為。
ルーマニアに、「イスラエルの病院」が経営され、その中で暗黙の了解による人工授精をしていたそうだ。
1回の治療行為代が(成功しようとしまいと)4000ユーロ。
成功率は50%。飛行機代や滞在費などを支払ったら莫大な負担になる。
調べによると年間3000人以上のイスラエル人女性が海外における卵子提供治療を受けているという。ルーマニア以外に、ウクライナ、キプロス、チェコなどが主な提供元らしい。
しかも昨年の大不況突入以降、提供側が要求する卵子代が跳ね上がり、さらに高くなっているとか。

イスラエルでは、卵子提供を認める法律が2006年に「一応」可決された。
あらゆる治療法に手を尽くしても子供が出来ない人が、卵子提供希望のリストに名を連ねることが出来る。
しかし、法整備が滞っている上、提供数が圧倒的に少ないため待ちきれず、東欧諸国に送り出されるシステムになっているらしい。もちろん、不妊女性が勝手に行くわけではなく、いわば医師達が入念に仕組んだシステムによって、である。
この必要悪が、巧妙なシステムによって「イスラエル保健省認可」とされ、ルーマニアでのクリニックを経営したわけであるが、ルーマニア当局からしたら、法的合意が成されない状態での卵子提供病院であるため、今回の逮捕となったわけだ。

イスラエル国内において卵子提供者が少ない理由は簡単。
精子バンクに比べて有名でなく、提供がそう簡単でないから。
特に、妊娠を望んでいないイスラエル人女性の大半がピルを服用しているため、「卵子を提供するためにピルを止めよう」なんていう女性はそういない。
そして、もうひとつ。イスラエルでは、女性による不妊女性への蔑視が非常に厳しく、「なんで私の卵を、子供が産めない女にあげなくちゃいけないのよ」という考えが根強いからともいえるだろう。

子供に一切興味がない私にしたら、「何をそんなに子供子供と...」としか思えないのだが、どうしても産みたい・産まなければならない脅迫状態にいる人にしたら、問題は切実。
面識があるだけでも、精子バンクで提供を受けたシングルマザーが3人いる。そこまでして子供が欲しい理由は私にはサッパリ分からない。
単なる自己満足・自己顕示であるとしか思えない。どう考えても。


話を不妊に戻しますが、不妊ってそんなに悪いことじゃないのに、なぜか「産めない女」に対しては、世間の風当たりが強い。異常なまでに強い。

【女性として生まれたから産めて当たり前】 ...なわけがないんですよ。

世の中、目が悪い人がいて、胃が悪い人や腸が弱い人がいる。
それと同じで、婦人科系の器官が弱い人や機能不全の人がいて当然なんです。
どうしてあなたはメガネなしで新聞を読めないんですか? 
何が理由で年中胃が悪くて医者通いなんですか? 
同じ物を食べているのに、どうしてあなただけが下痢なんですか? 
先天性か後天性か外因性か内因性か分からないけれど、とにかくそういう体なんだから仕方ないし、視力や胃や腸が悪い理由なんて解明しきれない。
理由が分かったところで治療方法があるかどうか。そしてたとえ治療方法があってその時は治ったとしても、一生涯絶対にリバウンドしない保障もない。
日常生活に著しく影響をきたすわけでもなければ、自分でコントロールしながら上手く付き合っていくしかない。そういうことでしょう?

ところがなぜか、「子供が出来にくい女性」となると、途端に偏見で見て、まるで「人間としての存在価値がない」というような扱いになるのか、完全に差別だ。
裸眼ではほとんど見えない弱視の人に向かって、「どうしてあなた、そんなに目が悪いの?」って言う人います? 目が見えない人に、「なんで見えないの? 治療方法ないの? 将来どうする気?」って大人が言ったら裁判沙汰ですよ。

あと、不妊体質だからといって、「私って産めなくて可哀想なの...」「子供の話は私の前でしないでっ! 無神経ねっ!」と自己愛に浸る人も理解できない。
「不妊体質で子供が出来にくい? へー、そうなんだ。私、胃潰瘍なんだ」
...え? だって、そういうことでしょ? っつーか、胃潰瘍のほうが大変よ。毎日の食事に影響するんだから。卵巣や子宮の不具合なら、筋腫や腫瘍でもない限り毎日の生活には何も影響ないでしょ。
“百発百中のガハハ女”が高飛車に出るからか、“出来なくて可哀想でしょヨヨヨな勘違い女”が多いからか。
こうして、産める女vs産めない女のギャップがどんどん開いて行く気がする。

それにしても、次世代に絶対に残すべき立派な遺伝子なんでしょうね。
すごい美人、すごい頭がいい、皆さん、自信がおありでうらやましいです。
私はこんなブスでバカな劣性遺伝子の塊を絶対に残しません。


ユダヤ教においては、人工授精に関しての見解がいくつかある。
ユダヤ教の教義によれば、ユダヤ人とは「母親がユダヤ教徒」であることが重要であり、父親がユダヤ教徒である必要はない。
2000年以上前、まさか卵子提供だの精子バンクだのといったものが将来的に出来るなんて思いもしなかっただろうから、卵子に関しての記述は聖書のどこを探してもなく、現代テクノロジーに関する解釈はまちまちである。

厳格なラビは、人工授精を絶対に認めない。それよりも少し緩いラビは、「ユダヤ教徒の卵子で、試験管結合でなければよい」と言い、別のラビは、「精子の出自が本当にその父親であることも大事」と言い、また別の見解では、「卵が違っても母胎がユダヤ教徒なら」と言い、さらに別のラビは、「改宗さえすればよい」という。


イスラエルの女性議員が中心となって、この問題を解決すべく法規制を訴えているが、最終決議段階において止まっている。
阻むのは、宗教と、倫理。
宗教は別問題としても、倫理問題は日本も同じ。
他人から提供を受けた受精卵がどうなるか未知数だ。
卵子が育たないには何らかの理由があるのだから、卵子が出来ない女性の子宮に受精卵を入れて、本当に最後まできちんと育ち、健常な子供が生まれるかどうか、誰も分からない。
そういうリスクを全て理解してまで生みたいのか、私には分からない。

「産むことだけが女性の存在理由」というのが、イスラエル。
この国では、子供は授かりものではなく、競って作るもの。
それこそ、障害者だろうが何だろうが(医者が事前にそれを分かって中絶を勧めても...)、無理矢理にでも子供を産みさえすればいい。
そうすれば、「とりあえず女としての役割は果たせた」と自己満足に浸れる。周りにそのことで悪口影口を言われることもない。

・・・育ててなんぼ、なんですけどね。

ひらめき 関連記事:中絶問題@イスラエル
           
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2009年04月28日

イスラエル61周年

イスラエル建国61年 おめでとうございます



ただ今、毎年恒例のバラバラダンサーズによる記念式典マスゲーム。
来年こそ全員、北ッチョに留学したほうがいいって。

明日は、ヨム・ハマンガール。一国挙げて肉を食べ、コレステロールと中性脂肪を一気に上げましょう、というステキな日。イスラエル全土が燻されます。
 
◎今日のアクアライン
この方の動画、全部大好きです。
     
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2009年03月31日

大臣ご一行・30名様

いやはや。

イスラエルの第二次ネタニヤフ内閣が成立いたしました。
右右政権になるだろうなんて言われていましたが、左派労働党がネタニヤフに懇願される形で連立に参加することになり、なんだか不思議な形になりそうだ、というのは予想していました。

が。

まさかの「大臣30人」


1984年に初版が発行されたヘブ和辞書には、18省の名前が載っています。
オルマート前内閣は27省で、ネタニヤフ自身が「そんな大量の大臣を作るなんて、金の無駄遣いだ」と議会で大騒ぎしたんですが、まさかさらに3省増えるとは思わなかった。リクードに一票入れた人達もまさか思わなかったと思う。

複数の党が連立するには、
「え〜、なんでアイツを入れるの? でもネタニヤフ君がそんなにいうなら、ボクのこと大臣にしてくれる? そーじゃなかったら絶対やだからな」
...なんていうゴネの嵐があって、その結果がコレだそうだ。
毎回ながら「無所属大臣」もいるし、副大臣もやたらいる。閣議、すっごいだろうな。閣議=ミニ国会状態。

日本は17省だかなんかそのくらいですけど。
いやー、どうするんでしょ。ホントに。

「イスラエル人が2人いると3つの党が出来、4つの法案が決まる」

といいますが、これからは、

「そして5つの省が出来、大臣の椅子が6つ」

...。
とりあえず早く6号線を北部、できるだけ東よりの北部に持ってきて下さい。
っつーか万年工事中の90号線もいい加減どうにか形つけてほしい。

 
◎今日の一曲
でもネタニヤフ政権、なんだか面白いので、この曲聞いて頑張って。
 
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2009年03月24日

モンスターペアレンツ

昨日、イスラエル南部の町の女子高の先生が生徒に注意しました。

「あなたのスカート丈は校則違反です。家に帰って履き替えてくるか、家族の人に電話して、校則に従った丈のスカートを持ってきてもらいなさい」

学校は宗教者専用で、短いスカートは禁止です。
それからまもなく、生徒の父がやってきた。

「お前を殺してやる」

逃げる先生の体を押さえつけ、先生の頭を壁に何度も打ち付けました。
イスラエルのモンスターペアレンツは格が違う。
この問題を重く見た教師組合は、今日は1時間遅らせて始業したそうだ。

・・・理解不能な親が多いですからね、この国。
断言します。世界一マザコンが多いのは伊国ではなく、イスラエルです。
っつーか、マザコンって言葉はこの国には存在しない。
ママがボクちゃんを可愛がったり、ボクがママを愛することの何が悪いの? いくつになってもママはママだよ・・・ってな。

見た目では皆屈強そうですけど、内情を知ると気味が悪い。
そんなですから、日本でいうモンスターペアレンツなんて、この国では「親として至って常識的な行動」ということになります。
一番ビックリしたのは、軍にまで親が付いてきて、「家の息子に対する指導が厳しすぎる」とか、息子が国境警備する所に横に張り付いて見ているとか...。
それからすると、「カワイイうちの娘のスカート丈に文句をつけたババァはどこのどいつだ!」と学校の先生の頭を壁に打ち付けるパパっていうのも、全く以って有り得る国です。

でも、周囲によるその父親への評価は、「仕事熱心だし、近所の受けも良い。非常によい人間」だそうです。...陽気の加減で脳内の線が緩んじゃったのかも。


◎備忘記録:
先週、とある面倒&結構な量の翻訳(日本語→ヘブライ語)を頼まれた。
以前お世話になったことがある人で、その時のお礼もしてなかったしなーなんて思って勢いで引き受けてしまったものが、今日ようやく終了。
「大体でいいから」なんて言われたものの、だからってそんなにテキトーには出来ず。ちょうど日曜から今日までの3日間、同室で働く先輩部員が休みだったので、かなりはかどりました。
どの言語でもそうだけれど、「外国語→母国語」ならともかく、「母国語→外国語」ってのは専門に勉強しないと無理でしょ。
海外の日系企業で現地社員しているとか、翻訳通訳を専門にやっている人ってのは偉いな、と痛感しました。
...次回からは絶対カネ取ってやる。


◎お知らせ:
ブログをあける時、「なんか重くない?」と感じられたことでしょう。
テロ防止の検問を試験的に設置したため、重くなりました。ご理解下さい。Shinobiの忍者バリアー、本当に効きます。シーサーブログにも簡単に設定できました。今、本当にホっとしています。

◎今日の7days
完成度高っ。
  
posted by Heshbonit at 22:00| イ国のニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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