2008年04月04日

頭文字

出勤。

ここ最近、村でいろいろな動きがあり、仕事上のことは何も書けない状態です。
ということで、今日もまた当たり障りのない頭に浮かぶ下らない話でも。面白くないのでスルーしちゃって構いません。

日本のニュースなんかを読んでいると、いろいろと取り残されていくのが分かります。
最近多いのが、ヘンな省略。「オグシオ」って、馬の名前かと思いました。

さて、イスラエルでもあります。

 ロシェイ・テボット:頭文字

ただでさえ22文字しかないヘブ語。
それをさらに簡略にするのが、この頭文字です。

たとえば、テルアビブなら、T″A。エルサレムは、Y″M。
ま、この辺ならまだいいでしょう。地名や団体名や固有名詞などは、英語でも省略形にしますから。

以前、「ヘブ語のほうが簿記が簡単に理解できる気がする」と書きましたが、先日の授業で気が付きました。会計用語(多くが連語)のそれぞれの単語を略してしまうから、短いんです。

たとえば。

  減価償却累計額=PHN″Z(パフナッツ)
  損益計算書=RH″S(ロハス)
  未実現損益=RT″M(ラタム)

ヘブ語でフルに書いても、別にそんなに長い言葉じゃないのに、こうやってさらに短くしてしまうのが、ヘブ語流。
なんかもう速記しているみたいな感じで、すっごい楽なんですよ、外国人にも。アルファベット4文字くらい書けばおしまいなんだから。

日本語だって、本当はもっと簡単に出来るかもしれないところを、漢字を使って難しそうにするところがあるんじゃないか?と考えたりもします。

その昔、ユダヤ人永住の地を求めてここにきたユダヤ人達は、「母国語をヘブライ語にする」という強烈に大いなる野望を抱き、実行いたしました。
順調に行っていたように思えたものの、「こんな単純すぎる言葉では、何も出来ない」と反対する人たちが出てきました。いわゆるインテリ階級です。
彼らは、高等教育機関を設立するものの、「大学においては、ドイツ語のテキストを使ってドイツ語で講義する」と言って譲らなかったそうです。
まぁそれもひと悶着もふた悶着もあって、全てヘブライ語となったわけですが。

確かに、なんでもかんでも1つの単語で済ませることが多く、これで平気?って思うこともあります。

例えば、TVで米映画とかドラマを見ている時、
「場所(Place)」「状況(Situation)」「立場(Position)」
なんていう言葉がよく出てきますけど、ヘブ語字幕では、それらすべてが1つの単語『マツァブ』と表現される。「非常事態(State of Emergency)」も「気分(機嫌)」も「被害者の状態(重傷、重態)」といった言葉にも、『マツァブ』という単語が入る。
単語1つで表現できるんだからラクなんだけれど、強烈な語彙を持つ日本語を母国語にする私にしたら、「もっと他の言葉はないのか?」って思うわけ。なんでもかんでも単語1つってなにそれ?と。

こういうのが、「ヘブライ語で高等教育をすることは不可能」という原因だったわけです。とはいえ、今のイ国、英語はおろか、ドイツ語が出来る人なんて稀少。
うちの村に住む70歳をとうに越えた男性は、ドイツ語の会話も読解も完璧だそうで、未だに現役でドイツ語翻訳をしています。若い人でバンバンできる人がたくさんいるなら、とっくに依頼がないでしょう。
とはいっても、ドイツ語の場合、歴史的問題からやりたがらない人も多いので、別の問題ですけど。


・・・ってこんなに簡単なのに、なぜ上達せぬ・・・?


今日の1曲。HOTEL CALIFORNIA
なんかいい。
posted by Heshbonit at 20:00| イ国の言葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月04日

ズグ

出勤。

最近、仕事のことをあまり書いていませんが、働いています。
昨日は、「これはスポーツか?」ってくらいハードな動きで、仕事しながら息切れしそうなくらいでした。

そう、そんな忙しい時にボスから電話がかかって来た。

「明日から2日間、また工事業者が来るんだけれど、帰るのが大変だから泊まりたいって言うんだ。観光部門に電話して、いくらで泊まれるか聞いてくれないか」

今、村の中で地中ガスパイプ(日本でいう都市ガス方式)のパイプを全て新しくするという大きなプロジェクトをしていて、ボスがその監督をしている。
地面を掘るのは地元業者だけれど、接続工事の業者は専門の人で南部から。
先週もその前も雨が続いたりして出来なかった分、天気がよさそうな今週、2日まとめてやりたい。となると、いちいち帰っていたら大変だから、と。

そこで観光部門に電話をかけた。
「かくかくしかじか、明日1泊したいんだけれど、ツインで一部屋いくら? 業者が泊まるだけだから1番安いところで構わないから」
「1番安くて、XXXシェケル。ズグで」
「いや、ズグじゃない。1+1。工事の業者だから、男2人」

今日のヘブ語: ズグ ・・・ 一対。ペア。コンビ。夫婦。

金額を聞いてボスに言うと、10分後に再びボスから電話が来た。

「彼ら、ウッドハウスの値段はいくらか?って言っているんだけれど」
「え???? ウッドハウス、ですか????」

ウッドハウスってのは、木製の一戸建てバンガロータイプ。
どうやら以前来た時にウッドハウスを見て、興味を持ったらしい。
ウッドハウスに・・・。ま、いいけどさ。
そこで再び、番頭に電話。

「あのさ、ウッドハウスだといくら?」
「キャンペーンで、XXXシェケル。ズグで」
「だから、ズグじゃない! 1+1で、ベッドは別々にしてくれないと困るんだけど・・・、ウッドハウスではムリ?」
「可能だけれど、エキストラベッドになるから、シングルサイズをサロンスペースに置くことになるけれど。ま、工事の業者なら構わないよな。もし予約するなら、その業者の携帯電話番号を教えてくれれば、私のほうから電話するから。いくつか確認事項があるから」

「キャンペーンプライス」ってのは、現金払いならば平日のディスカウント価格で出すという、お得な金額。1番安い部屋の金額とそんなに大きく変わらない。

「ボス? 金額はかくかくしかじか。ベッドの件もこうだからってことを言っておいてください。しかし、男同士でウッドハウスってねぇ・・・」

それでは、ウッドハウスをご紹介します。

内装。田舎風でなかなかですよね

全体の雰囲気はこんなです。田舎風でいい感じでしょ。
真ん中にキッチンスペースがあって、湯沸かしポット以外にも、電子レンジやホッドサントメーカーが付いているから、簡単な夜食を作ることも可能です。

ベッドがこちら。これも田舎風でシンプル。

頼めばゴージャスバージョンにもできるとかなんとか・・・

しかし、そのベッドのすぐそばには、

こんなところにジャグジーって、目的丸見え

室内のど真ん中に、ジャグジー。仕切りなし。
日本だったら、「これ、ラブHですよね?」ってな。

2年前に工事を開始した時に見た時、爆笑しました。「仕切りなしで真ん中にバスタブなんて、有り得ない。今後はそういう経営方針なわけ?」と。
でも、イ国では大流行で、うちの村でも増設工事が進んでいるし、かなりの所でこんなウッドハウスがある。つまり、仕切りなしで部屋のど真ん中にジャグジー。
デジタル放送にも入っているし、DVDもあるし、田舎ではあるけれど、部屋でくつろぐことも可能です、というのが売り。

その後、彼らが泊まりたいというので、言われたとおり携帯電話番号を聞いて、番頭さんに言って予約を済ませたらしいですが。


それにしても。
注:ここからは私の偏見です。異論・反論は受け付けません。

女でよかったなぁって思うことがたまにあるんですよ。
添乗員をしていた時なんかでも、「女の2人申し込み」ってのは別になんとも思わなかったんですが、「男の2人申し込み」って違和感を感じたものでした。

それとか、「女同士のルームシェア」っていうのと、「男同士のルームシェア」って、なんかこれまた違和感・・・。
以前、アメリカのTVドラマで、刑事2人が見張り用の部屋を貸してほしいと、向かいのフラットのオーナーの所を訪ねると、「あんた達、2人で借りるのか?」と訝しげな口調で言い、それに対して、「いや私達は・・・」とバッヂを見せるというシーンがありました。
それと同じような感じ。もちろん女同士のルームシェアも、20代独身だったら別に感じないけど、40代独身のルームシェアとなると、「・・・?」ってな気持ちになる気がしますけど。

でも少なくとも、普通の旅行ならば、「いくつになっても仲のよい女友達で2人で旅行する」ってのは自然だしよくあるんですが、「いくつになっても仲のよい男友達が2人で旅行する」となると、「あ、それはそれは・・・」と、微妙な感情を抱いてしまう。
我らの姫だって、仲のよい女友達とネズミを追いかけに行ったけど、同じの年代の男同士が2人連れでネズミ追いかけに行くって言ったら、ちょっと引くでしょ。


ま、上で書いたのは、「仕事で泊まらなければならないから、2人で1部屋」で別に不思議でも何でもないし、山登りとかロッククライミングで山小屋に泊まるなら分かるけど、これがそうじゃないとなると、少なくともあのウッドハウスには泊まってほしくない。
たとえ、「ズグ」でなく「1+1」であっても。

明日、感想を聞くのが楽しみ。
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2007年12月22日

プカーク

午前中、なんとなくダラダラ過ごし、午後はちょっとドライブがてらC市のショッピングセンターまで行って、買物して帰ってきました。


今日のヘブ語:「プカーク」

意味:栓、その他詰め物。渋滞。帳尻あわせなど。

私が住むエリアに、こんな橋があります。

ゲシェル・ハプカーク

なんか強烈に田舎っぽくて、いい感じでしょ。
下を流れているのはヨルダン川。
この橋の名前が、「プカーク」

渡る時は、こんな感じ。

すっごい渡り難い橋です。橋の板がガンガン鳴ってうるさいし

渡しが板で出来ています。
もちろん、車幅1台分だけだから、優先順位に従って譲り合います。
・・・が、基本的精神は譲り合いで、橋に入る前に優先順位が書いてあるっていうのに、標識を見ないでいきなり突っ込んでくる車も多いし、さらにこの橋に入る前にカーブになっているため、間近まで来ないと対向車が分からないという、強烈な橋なのです。
そして通るたびに板がガンガンうるさいし。
見た目はなんかイイ感じだけれど、実用価値がなんとも・・・。
日本だったら絶対に有り得ず、行政にガンガン文句が行きそうな橋。

というのも。

その昔、イ国が戦闘状態だった頃は、軍事上に非常に重要な橋でした。
非常時(もし敵国が攻めて来て、こっち側に来ようものなら)、この橋板を外してしまえば、戦車がこのヨルダン川を渡ることが出来ない、と。
つまり、この橋が「栓」の役割をしていたというわけ。

あまりにも古いし、いろいろ危険だし、もうそういう時代じゃないので、ようやくかけ直すことになりました。今度はちゃんとした橋になるらしい(ウワサ)。

これからしばらく、家からC市に行く時など、つまり南に下る時は、この橋がある旧道ではなく、少々遠回りですが一般道を通ることになります。

工事期間がどのくらいかかるのか、不明です。
イスラエルの道路工事、気が遠くなるほどかかるから・・・。
って、第一、「この橋を普通の橋にしよう」っていうのは、もう20年以上前、つまり大きな戦争が終わって、「もう必要がないだろう」ということを皆が認識したころから、ずーっと国に申請していたっていうくらいだし。


ともかく、イ国も平和になりました。
  
posted by Heshbonit at 19:00| イ国の言葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月28日

1分1秒そして瞬間

こちら、経理日誌なんですよね。
豆腐を作れるっていうので、すっかり舞い上がって、死海に行ってすっかりリラックスして、さらに豆腐が出来たから大喜びしておりました。
が、とりあえずそれでも毎日毎日仕事をしております。

ここ最近、引き継いだ工場の経理にすっかり振り回されっぱなし。
しかも、工場の総務兼簡単な経理の女性が、3週間休暇を取りやがったために、こっちの負担が急増です。普通取るか、3週間休暇。しかも月末月初を跨いで、里帰りでも家族訪問でもなんでもない、単なる旅行。信じらんない。

そりゃ、今のこの月末時期って言ったら、そんなに忙しくはないけど、それだけに落ち着いて勘定合わせやら年度末に向けてのコマゴマした仕事など、すごーく集中して仕事をしているところに、そんなのお構いなしな電話が鳴る。

電話ってやつは、本当にイヤだ。
しかもイスラエル人、「今、お時間よろしいですか?」なんて絶対に言わない。強烈に忙しくて「今、お時間よろしくありませんが・・・」って言っても、

「ラック・ダカー!(1分だけ)」

と言ってから、お構いなしにベラベラ話し始め、10分以上手間取らせる。

さらにもっと短いと、

「ラック・シニヤ!(1秒だけ)」

ああ、もちろん1秒で用が済むわけがない。

そしてそれよりもっと短いと、

「レガ!(瞬間)」

おまえ、一瞬で何が出来るんだよ?

イスラエルは、目の前に人がいても電話が優先。
それこそ、銀行の窓口でも、電話が鳴ったら、目の前にいる私のことは置いとかれる。別にそっちが優良顧客だからとかそんなんじゃなく。
よほど面倒なコトだと、「今、ちょっと人がいるから、後で」と言って切るけれど、そうでなければ電話をかけてきた顧客が優先で、その顧客コードを打って画面切り替えたりするんだからスゴイ。
それから、自分の携帯電話に出ちゃったりするからね、銀行員が。もう、日本だったら絶対に有り得ないんですが。

私は当然ながら、人と対応している時は電話には出ません。
順番どおり仕事をこなさないと気が済まないので。わざわざ画面を切り替えたり、その人のファイルを開けたりするの、面倒でしょ。シニヤだのレガだの言われたって、絶対に1秒や瞬間じゃ済まないんだから。

すると、「なんで電話に出ないんだ? もしかして出たくない相手なのか?」とヘンな勘ぐりされたりする。
いやあの、あなたが優先だからなんですけど。


・・・

現実逃避にDailyMotion。フラガールを発見♪
一気に見ちゃいました。すっごいよかった。
ちょい役だけど、寺島進もいた。正しい使い方をしていました。
しかし、岸部一徳って、どこにでも出てるのね・・・。
posted by Heshbonit at 19:00| イ国の言葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月21日

クシ≒黒ン坊?

週明けだっていうのに、朝6時45分に停電。
そういえば、村の掲示板に書いてあった。電気工事がどうのこうの、と。
でも7時30分からのはずなんだけどな。5分待ってみたが、復活する気配がないってことは、もう作業に入っているってこと。
あ、急げ。ガソリンスタンドのUPS、15分しか持たない。
売上データが取れないじゃないかっ!

眉も描かずに家を飛び出し、スタンドに行って売上データだけ取る。
取り終わったところでUPSが切れた。
家に帰って眉を描き、経理部出勤。
窓からの明かりで仕事は出来るが、PCも電算機も動かぬ。
9時に復活するも、今度はシステムが動かぬ・・・。
動いたから使いはじめたら、10分で落ちる・・・。
もうどこまでイライラさせるんでしょ。
あとはもう毎度のことなので話題にもならないから、この辺で。


今日は、イ国で大人気の甘いお菓子の話。
images.jpg 200px-Schokoladenkuss1.jpg

元々は、今から200年前にデンマーク発祥のこんな名前のお菓子(どう読んでいいやら分からぬ)。で、ヨーロッパ各国に広まった、と。

イスラエルでは、薄いビスケット生地の上に各種フレーバーのムース状クリームを置き、外側をチョコレートコーティングしたものが主流。さらにこれのアイスバージョンもあり、どちらもすごい人気です。
年間5千万個が製造販売されるほどで、イ国で売上トップの市販の菓子。
なんと、ハリポッターヘブ語版では、ダンプルドア校長が好きな食べ物「レモンドロップ」が、このお菓子に擦りかえられちゃっているらしい(いいのか?)。
日本では、そーですね、森永エンゼルパイみたいな感じです。そのビスケット部分が非常に少なくて、ムース状クリームが上に膨らんでる、ってな。

イスラエルでは、建国前から作られていたそうです。
当時このお菓子の名前は、『クシ(Kushi)』。ヘブライ語で、『黒人』。
クシとは、旧約聖書においては、箱舟のノアの孫にあたる「クシュ」が由来で、その「クシュ」という名を取って、紀元前にエジプト南部からヌビア一帯に繁栄した文明は、「クシュ文明」と呼ばれています。

お菓子の名前をこんな名前にした理由は、元々これがイギリスで、『ニガー』っていう名前だったから、直訳しただけなんです。また、ドイツでもオランダでもフランスでもフィンランドでも同様に、「黒人の◎◎」ってな名前だったそうだ。
この21世紀でお菓子にそんな名前を付けた日にゃ、世界が黙っちゃいないのですが、1960年前半頃までは、「だって見たまんまそうじゃん。何が悪いの?」ってな気持ちで、誰もなんとも思わなかったんでしょう。
チョコレートコーティングされているから、『黒人』という名前を気軽に付けたのですが、世界的な戦争も終わって世の中平和ムードになって秩序が戻ってくると、「差別はよくない」っていう意識も出てくるわけ。

で、キング牧師がノーベル平和賞を受賞した頃、「人種差別を思わせるような名前を、子供のお菓子につけるのはよくない」ということが、世界的に理解されるようになり、各国でこのお菓子の名前が一新されます。
当イスラエルでも、1966年に新しい名前が付けられました。

ヘブライ語で
クレム(クリーム)+(その中にある)』だから

『クレンボ(Krembo)』

え、「黒ン坊」? 
まだ差別っぽいんですけど・・・。
    
posted by Heshbonit at 20:00| イ国の言葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月06日

ヨレ〜

休日。
何もすることがなく、PCの前でポカンと過ごしております。

以前、別の国に住んでいた時は、駐在の若マダム達が某ホテルの一室にある日本人会に通いつめ、ビデオを借りまくっているのを見て、「なんて非生産的なんでしょ・・・」って思ったりしました。あ、口には出しちゃいませんよ。そんなことしたら生きていけませんから。

申し訳ございませんでした。Heshbonit、若気の至りです。
仕事も忙しくて、友達もいる。何よりも、憧れの国に住んで働いて生きているっていうだけでヘラヘラ笑えちゃうくらい幸せな、わが世の春だったのです。

あの頃からもう10年経ちました。相変わらず日本にはおりませんが、すっかりオバサンになって夢も希望もなく、日々の愚痴やらヨモヤマの話をする友達もいないため、せめて日本のドラマを見て、心の充足を謀る毎日。
・・・駐在マダムの気持ちが今、痛すぎるほどよく分かります。


さて。今日のタイトル、「ヨレ〜(Yoreh)」

堕落したオバサンの私がヨレヨレなんじゃなく(そうなんだけど)。

今日の午後、この秋はじめの雨が降りました。
地中海性気候のイスラエルでは、4月から10月までほとんど雨が降りません。
本格的な雨期は11月半ばから始まりますが、長い乾期の終わりを告げる雨が秋に降ります。その初めての雨のことを「ヨレ〜」といいます。
宗教的に、冬の到来を告げる雨として区分するために名前があります。

もちろん、まだまだ暑い日が続きますけど。
ちなみに最後の雨にも「マルコシュ」という名前があります。
それぞれの由来を説明するのは面倒なので割愛。

ま、名前なんてどうでもいいんだけど、空気中がカラカラで埃だらけだったところに雨が降るから、そこら辺汚い水玉模様が出来て大変。
そして中途半端に降った後にカーッと照りつけるもんだから、すごい湿度。


それにしても医龍、気に入ったわ〜。また見ちゃった。
しかし、医者ってホントーに大変な仕事ですよね。
経理屋でよかった。失敗しても修正できるし。


でも心臓手術って、医者も大変だけど、患者はもっと大変でしょ。
心臓切って縫うとか血管でバイパスとか、考えられません。
私なんて横たわってた親知らずを切開除去しただけで大騒ぎだもん。
posted by Heshbonit at 17:00| イ国の言葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月27日

スコット(仮庵の祭り)

今日はスコット(仮庵の祭り)の初日で休日でござる。

4月にペサハ(過越し祭)ってのがありまして、そのつづき。

太古の昔、エジプトで奴隷だったユダヤ人が、大急ぎでイーストが入っていないクラッカーを焼いて、モシェ(モーゼ)を先導に脱出した(ここまでが、ペサハ)。
その後、シナイ半島の荒野をグルグルと彷徨うこと40年間。その間、ユダヤ人は荒野に天幕を張った仮庵(テント)で過ごしました・・・。
・・・という故事に習い、スコット期間の8日間(40年はマネできない)、仮庵を作ってその下で過ごすというのが、正しいスコットの過ごし方。
祝日名「スコット」の語源は、仮庵=スカー(スッカー)。複数形で「スコット」。

このスカー(仮庵)ってのは、伝統に則って作るならば、「茅葺きで屋根には椰子の葉」なんですが、普通の家では、テラスやベランダにシーツを張ったり、建築用ビニールを張ったりとか、そんな感じです。
椰子の葉ってのも、手に入らないからユーカリの葉だったりする。
そうそう、ガソリンスタンドに椰子の木があるんですけど、昨日気が付いたら、少し葉が切られていたました。近いうちに葉落とししないとなぁ、って思っていた時期だったからいいんですけど。ま、丸坊主にされなくてよかった。

最近は、「家庭用仮庵セット」なんてのもを買うらしい。
単なる白いビニールで作られています。蒸れそうです。


あ、シナイ半島40年放浪・・・で思い出した。
2年前、簿記教室に通っていた時、男前先生はアRブ系クリスチャンでした。
ある日、生徒の誰かが、キリストの奇跡をバカにする発言をし、私と横に座っていた英国人ジョー(♀)は思わず顔を見合わせてしまいました。
いくらなんでも、そういうことを言うのはよくないよ、と、こっちは男前が爆発するかと思ってヒヤヒヤしていると・・・。

男前、整った顔をピクリとも動かさず、ホワイトボードに逆三角形を書いた。
そして、

「お前ら、シナイ半島がどれだけデカイと思っているんだ? 本当にこんなところを40年間もグルグル回っていたのか!」

教室が大爆笑になったのは言うまでもない。


---

そうそう。数ヶ月前だったかな。

 はるか昔、シナイの荒野で倒れる古代ユダヤ人達。
 地平線を見つめる白い髭の男に、別の男が近寄った。
 「どうした、モシェ?」
 「道に迷っちゃったよ・・・」
 すると、一天にわかにかき曇り、空から何かが落ちてきた。
 拾い上げたら・・・、新型GPS!


なんていうCMをやっていたんですが、すぐに消えちゃいました。
たぶん、抗議の電話が殺到したんじゃないかと思います。
posted by Heshbonit at 14:00| イ国の言葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月18日

名前にまつわるお話

先日、ある方からメールを頂戴いたしました。
(ちゃんとPCの前で「メールが来たよん♪ 来たよんよん♪」って小躍りしました。ああ、したさ。しましたとも!)

「ユダヤ人の名前に関して教えてください」

ほほぅ・・・。
メールで頂いたのに恐縮ですが、ネタ不足の昨今、回答をブログ記事にさせていただきます。

「ユダヤ人には、子供の名前を付けるときの決まりはあるのですか。日本のように姓名判断や占いのようなものはありますか?」

決まりは聞いたことがありません。宗教上つけなければならない名前もないし、宗教者にしか許されない名前なんていうのもありません。また、宗教者だからと言って、聖書に出てくるような名前を漬けなければならないという決まりもありません。
占いっていうのは、あるかもしれませんが、聞いたことがないです。
でも姓名判断とか画数とか、アジア特有のものなんじゃないでしょうか。

あれこれ見ていましたら、日本だと、「親の名前の一文字を付けると、親より出世できない」と気にする人もいるらしいですね。
これはどうなんでしょ。天皇家なんて皆、「仁」が付いてるし。
徳川家だったら、そりゃ、家康を越えられた人はいなかったですけどね。

イスラエルでは、「自分の親の名前を、生まれてきた子供に付ける」というのが普通にあります。ってか、あったようです。
過去形にしているのは、最近は現代的もしくは奇抜な名前を付けるのが主流で、親の時代の名前をつけるってことが「おそろしくおかしい」ことだと思われてしまっているから。

ま、ある意味、分からなくもないんですよ。
イ国って、よく思ってくれない人が多いから、コテコテなユダヤ人名や一発でイスラエル人と分かる名前よりも、ちょっと変わった名前にしておいた方が、いろんな意味で無難だ、と。
ユDヤ人を狙ったハイジャックでは、全搭乗客のパスポートを回収し、その名前で判断して『解放組か人質組か』を分けた、という話もありますし。
とはいえ、それでもファーストネームはユダヤ人らしさを回避できても、名字は変えられないけれどね。


私のホストマザー(的存在)のサラレは、子供の時に母親のエステル亡くしました。その後、母代わりになって育ててくれたのは、伯母のハナ。
そこで彼女は、娘のエステルに、生まれてくる孫に「ハナ」という名前を付けてほしい、と言った。すると、娘が、「そんな名前、付けられないわよ! ミドルネームにするのだってイヤ!」と爆笑したとか。
爆笑されちゃうんですよ、今の時代は。

時代を超えても愛される名前に「ヤエル」があります。
意外とこの名前も「親から引き継いだ名前」という人が多いらしい。
なんでも、親やその親がイスラエル建国前(つまり東欧諸国にいる時)には、「ユリア/ジュリア」という名前だった人が多いと。
そういわれてみれば、北アフリカ系でヤエルってあまり聞かない。
前にどこかで書きましたが、親がマルガリータ(マーガレット)だったから、娘がプニナ(真珠)とか、親がゴルダだったから、娘にパジット(金+女性形)と付けるとか、イスラエルでは普通です。ってか、でした(過去形)。

ま、親の名前を付けたから親を超えられない、というのは、日本に伝わる迷信みたいなもの?だと思います。
「父がアブラハム・母がシガリット」だったら、ヘブ文字を10文字使っちゃってるわけ。ヘブ文字は22文字しかないんですよ。残り12文字で名前を作れって言っても、そりゃ不可能でしょ。日本語みたいに、2928文字+ひらがなかたかなが使えるならばいくらでも出来ますけど。


なんか自分で書きながら話がつまんなくなってきたので打ち切りますが。


でも、アレですよね。日本人の名前って分かりやすいでしょ。
たとえば、ってたとえが悪いけど、航空機事故などがあった時、「ホンダ・タロウ」「マツダ・ハナコ」と搭乗客名簿に載っていれば、まず間違いなく日本人もしくは日系人だから、各国の日本大使館も動きやすいと思うんですよ。
これが、「アブラハム・コヘン」「サラ・ゴールドシュタイン」だと、まず間違いなくユダヤ人なんだけれど、それがイスラエル人かイギリス人かアメリカ人かオーストラリア人かは分かりませんから。

そう考えると、やっぱり日本人は日本人らしい名前にしておくのが一番いいんじゃないか?と思ったりする。

・・・って言いつつ、私、人質組になりかねない名前だ。orz・・・。
万が一の時は、各国の日本大使館の皆様、どうぞ気が付いて下さい。


ひらめき 他の方に質問を頂いたので、「ユダヤ系」に多い名字シリーズ

マン、シュタイン(ストーン)、ベルグ(ブルグ・バーガー)、バウム(ボイム)、ブルーム、フェルド、ハイム・・・、という語が付いていたらまずユダヤ系。
上に挙げた語の前には、ゴールド、コッパー、ルービン、ローゼン、グリーンなんかが付いたりしています。「ゴールドベルグ」「ローゼンフェルド」など。ハリウッド映画のエンドロールなんかを見ていると、よく並んでいるでしょう。

ヤコブスキー、アブラモビッツ、デヴィドソンなど、名字に旧約聖書の登場人物名が入っているのもユダヤ系に多いです。
そのものズバリ系の名字は、レヴィ(リーバイス、ルイス)、ラウ(ロウ)、コヘン(コーエン、コーン、カーン)、カガン、カプラン、カツ。あと、ホロビッツ、ヘルショコビッツ・・・など。

但し、母親がユダヤ人でないとユダヤ人とは認められないため、この時点では「ユダヤ人・ユダヤ教徒」とは断定できず、「ユダヤ系=先祖にユダヤ人がいる」ということしか分かりません。
ちなみに上に挙げた名字はいわゆる「東欧系」で、北アフリカ系だと多種多様で一概にはいえなくなります。

古来よりユダヤ人は、「ベン・◎◎◎(◎◎◎の息子)」という姓を名乗るのが一般的でした。
ところが1803年のナポレオン戦争後、全ユダヤ人に、「アンタ達の、そのベンなんとか、っていう名字、分かんないよ。普通の名字を決めるように」というお触れが出たため、自分達が住んでいる土地や自分達の職業の名前を名字にしたのが発端です。
「アブラハム・ベン・モーゼ」「モーゼ・ベン・ヨセフ」「ヨセフ・ベン・アブラハム」「アブラハム・ベン・アブラハム」・・・なんて感じで皆が名乗っていたら、何がなにやら分かりませんよね。
そこで、住んでいる場所や職業を名字にしたというわけ。

もうひとつの特徴として、女性のファーストネームが名字になっている人もたまにいます。
これは、上で書いたように、「母親がユダヤ人であれば、ユダヤ人とみなす」というユダヤ教の決まりから。
つまり、父親がどうであれ、「私の母親はユダヤ人だったから、私はユダヤ人。だから姓を母の名前にしよう」ということを主張するためらしい。尤もこれは、イスラエル建国前後、この地に移民に来てからというケースが多いらしいですが。

ということです。ダラダラ書きましたが、ヘブライ語を専門に勉強したわけではないので、詳しい方を探して聞いてくださったほうが早いと思います。お力になれなくて申し訳ありません。

ひらめき関連記事:
 ◎イスラエルで通用する日本の名字
 ◎プリム今昔
 ◎モシェにまつわるエトセトラ
   続きを読む
posted by Heshbonit at 22:00| イ国の言葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月15日

カラカラ空回り

出勤。

まだ水曜日なんですが、精神的にはもう金曜日ですよね?っていう気分。

同じ村の中でただでさえ、農業だのなんだのと分かれているところに、いきなり別の工場の経理もやれということになるのは、それなりに大変です。
しかも工場側にしたら、これまでと同じ感覚で、「これはどうなっている?」「あれはどうした?」と電話をかけてきて、こっちは一体その業者がどこの何か? ってか、売掛なのか買掛なのか?ってことから分からず、あたふたします。
で、こういうときに焦る体質に出来ている私は、「こんなことで時間がかかってバカだと思われたらどうしよう!」と、ものすごいターボをふかして仕事をします。
ふかしにふかして、ようやく終えて、あららと気が付いたら、なんだ、ちゃんと落ち着いて調べたら、一瞬で片付いたことなのに・・・。


今日のイ国の言葉。

フルガズ・ベ・ニュートラル


って、ヘブ語と英語がごっちゃの、イスラエルの造語コトワザです。
英語でいえば、「Full gas in neutral」。

「1人で一生懸命頑張っても、空回りすること」。つまり、いくらエンジンをガンガンふかしても、ギアがニュートラルじゃ、どこにも行かれないよ、ってことです。

特にこの国は中東ですから、一筋縄では行かないことがたくさんあります。
1人でいっくら頑張っても、その場駆け足をしているようなもので、自分だけが疲れるだけさ、と。

そういうことがたくさんありますが、ガイジン、今日も頑張ってます。


posted by Heshbonit at 19:00| イ国の言葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月24日

マー・バアヤ?

出勤。

出勤直後から、すごい勢いの現金出納やら急な小切手預かり→銀行へ回す手続きやら、なかなかの活気での週明けスタート。

今日のヘブ語

マー・バアヤ?→何か問題がありますか?(口語:文句あんの?)
エイン・バアヤ→問題はありません。(口語:上等じゃねぇか)


「マー」は、ヘブ語の疑問詞「What」。「バアヤ」は、問題。「エイン」は「ない」という意味です。非常に簡単ですね。ちなみに問題がある場合は、「イェシュ・バアヤ」。「イェシュ⇔エイン」はイスラエルではごくごく日常に使う言葉です。


さて。
先週、学校に電話かけた時、「日曜日に詳細を電話するから、それまで待ってて」と言われて電話を切られてしまいまして。で、今日がその日曜日。
ずーっとずーっと電話を待ち続けておりました。
しかし待てど暮らせど・・・。

午後3時、これはおかしいよね、と電話をかけてみた。

私:「Z学校? Tさんですか?」
M:「Tは今日休みなの」
私:「(え、なにそれ?)彼女が、今日電話するって言ってたから待ってたのに」

・・・仕方なく、電話に出た彼女に一通りのことを説明しました。電話の応対の女性、声は若いですが、とても感じがよく、私のムチャクチャな言葉でも一生懸命聞いてくれます。

M:「つまり明日から始まるってことは分かっているのね?」
私:「いや、分からない。面接の時に、25日から始まるって言われただけで、私がコースで勉強できるのかどうかも何も聞いてないんだけど」
M:「Tは明日は来るのよ。マー・バアヤ?(何か問題がある?)」

もういいんです。もう何の問題もございません。


4時に経理部を出て、もう1つの職場へ。
ボスに、今日の電話で言われたことを話した。
ボス曰く、

「私がテルアビブの学校に行っていた時なんて、こっちから2時間以上かけてようやく学校に着いたら、今日は休みです・・・なんてことが頻繁だったし、なんたって試験当日、試験会場に向かうバスの中で、いきなり試験会場が全然違う所に変わったって言われたことだってあったんだから、明日から始まる学校に関してまだ分からないってくらい、どんなにちゃんとした学校だって、イスラエルでは当たり前なんだよ。
『昨日から学校が始まりました』って言われないだけマシだと思った方がいい。マジメに考えていると疲れるから」

おっしゃるとおりです。

ということで、明日から始まるはず?なのに、入学できるかどうかは未だに分かりません。まぁ、まだお金も何も払ってないから、失うものは何もないんですけど。ええ、何の問題もありません。


そして、ここまで打ち、1度アップした直後、電話がかかってきた。

M:「Tに電話して聞いたんだけれど、コースは7月10日から始まるそうよ」
私:「7月10日。え? あれ? 火曜よね? コースは月曜って聞いているんだけれど、火曜日になったんですか?」
M:「知らないわ。つまりとにかく、明日じゃないってこと。それでいいのよね。問題ないわよね。じゃあね」 

明日じゃないっていうとても貴重な情報だけは分かりました。
わざわざお電話を頂戴いたしまして、ありがとうございました。
もう何の問題もございません。


でももっと重要なこと。

私が入学できるかどうか、確認が取れておりません・・・。
posted by Heshbonit at 17:00| イ国の言葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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