2006年06月28日

消費税減税

昨夜発表されました。
7月1日土曜日から、ひらめき 消費税減税 ひらめきが決行されます。

現行16.5%が、15.5%に。
強気の1%減税 パンチ です。

前から下げるという話は出ていましたが、具体的な日取りに関しては全く報道されていませんでした。
恐らく事前に公表すると、「7月まで買うのをガマン」と6月の購買が減り、市場が混乱するからかと思われます。
日常の買物ならばチリも積もればだけれど、
家や車を購入するには、ものすごーく響きますからね。

1%減税。
たかが1%減税。
されど1%減税。

ちなみに、イスラエルにて消費税ゼロのアイテムは、

・野菜・くだもの
・銀行手数料
・各種保険料
・一般賃貸住宅の家賃
・各種政府機関に支払う手数料
・非営利団体に支払う手数料

などとなっています。
そういえば、昨年のこの時期に、0.5%減税をしたばかりなんですが。
それにしても、月末月初処理がまた面倒だろうな・・・。
posted by Heshbonit at 07:00| 経理のお話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月16日

オーバードラフト−2

朝、家を出ようとしたら電話が鳴る。
「水道管が・・・」
いいタイミングで電話してくれました。
再び家に入って、ワークシャツに着替え、日焼け対策を万全にし、安全靴。

面倒な仕事かと思ったらそれほどでもなく。
1時間遅れで経理部出勤。
本日9時から、村の経営会議で、会計士も来ています。
「なに、その格好は?」
会計士は私が危険物課兼任なのをあまり好ましく思っていないようで・・・。
でもはじめに面接した時から危険物課も兼任って話だったんですけど。

会議は私のような下っ端ガイジンには無関係なので、こちらはノホホンといつものように入力処理。
会議は踊る。いや、踊ってない。怒鳴る。喚く。叫ぶ・・・。
支払処理は昨日で終わったし、うるさいからサッサと切り上げて退出。


さて。

以前、イスラエルでのオーバードラフトの話を書いたことがありました。
詳しい話は前回書きましたので割愛しますが、基本的に、オーバードラフトが禁止となります。(企業体などで当座貸越契約を結んでいる場合は除く)。
実は、今年1月から施行されるはずが、「準備期間が必要!」という声が殺到したため、半年延期されていましたが、ようやく来月1日から実施されます。

ローンがあるくせにいくらでも物を購入し、当座貸越になっているというのに何も気にせず大盤振る舞い。挙句の果てには月々ローン返済が出来ない・・・。
いや、ホントにザラにいるんです。こういう人達。
じゃ、どうしたらいいんですか?

ってことで、クレジットカード会社が銀行と提携してあれこれと新しい「銀行口座直結クレジットカード」を作り、「うちは限度額が広いです」「うちはローンがあってもクレジットで購入できます」「うちは低金利で・・・」なんていうのを続々と生み出している。
そう、当座貸越は出来ないが、クレジットの限度枠なら・・・ってことです。
カードのCMでは、「ローンで新しい家を購入したけれど、家の中には何もない。でもこのカードに入会すれば、あら素敵ぴかぴか(新しい)。ゴージャスな家具に最新電気機器・・・」
大丈夫か、それ・・・。
つまり、カード地獄の門を広く、そして地獄内部のフィールドを拡大したようなもんじゃないの?

以前の当座貸越限度枠時代でも、「現在貸越残高が3千シェケル。限度額1万シェケル。よし、あと7千シェケルまで使える!」なんていう不健全極まりない考えをするイスラエル人が圧倒的に多かった。
それが、これからはクレジットカードで、なんていったら・・・。
日本で契約社員をしていた時、ヒマだからと土日派遣のクレジット会社で働いたことがありますが、あの世界も厳しいです。
消費者金融はもっと厳しいけどさ・・・。

そう。
この分じゃ、日本と同じような消費者金融という業種が台頭してくるのも時間の問題じゃないだろうか。
 
posted by Heshbonit at 19:00| 経理のお話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月22日

財形貯蓄@イスラエル

今日はマジメに、経理関係の面白い話でも。
お題は、「財形貯蓄」

「財形(ざいけい)」=勤労者財産形成貯蓄の略称で、事業主の協力を得て賃金等から天引きで行う貯蓄制度。
「勤労者の計画的な財産形成を促進することにより、勤労者の生活の安定を図り、もって国民経済の健全な発展に寄与することを目的とする。」(財形法 第1条)


まずは説明がてら、↑日本の某サイトからの抜粋です。
単純に言えば、会社が予め社員の給料から天引きして、どこぞの金融機関に口座を開いて積立貯金をしてくれると。
これなら、手取り給料を丸々使ってしまっても、「あら、いつのまにこんなお金が・・・」ってことになっているわけです。
日本では、一般財形(普通の積立)以外に、年金型(退職後に年金形式で貰える)、住宅型(住宅資金購入に充当。融資を受ける時に優遇策アリ)など、タイプも選べます。


ひらめき 検索でお越しの方、ここから先は、イスラエルの財形の話です。
日本の場合、雇用主(企業)または被雇用主(社員)のどちらかに何らかの問題が生じた場合、雇用主が月々の財形積立を停止することは可能ですが、企業が社員の財形積立金を差し押さえたり、負債や損害分を徴収することは基本的には出来ません。法的手続きが必要です。


さて、この天引き型貯金の財形、イスラエルにもあるんです。
「ケレン・ハヒシュタロモット」と申します。
↑無理して読まないでいいですからね。舌噛みますから。
この舌をかみそうな言葉を直訳は、「利益を得る基金」。
基本的に日本の財形と同じようなもので、一般財形が基本です。


わざわざ今日の記事にするくらいですから、イスラエルの財形は違います。
まず、財形は積立限度額が、毎月の給与総額の10%、と決まっています。
そして、この中に雇用負担があります。
雇用負担・・・?
経理関係じゃない方にはぴんとこないかもしれません。
いえ、経理関係の方でも、財形に雇用負担・・・?

「雇用負担」とは?
たとえば、日本で、健康保険にしても雇用保険にしても、雇用者(会社)と被雇用者(社員)の負担率というものがありますよね。イスラエルも同様、社会保険の負担率が決まっています。

その雇用負担が、イスラエルの財形貯蓄にもあるんです。
この率がまた素晴らしい。
上に書いた給与総額の10%=雇用者7.5%+非雇用者2.5%

ホントに? マジでいいの? 雇用主負担の方が圧倒的に高いじゃない!
具体的に数字で見ましょう。
月の給与総額10万円とすると・・・、
2.5%の2500円が、所得税・社会保険などと一緒に天引きされます。
雇用者は7.5%の7500円を負担し、合計1万円が、財形として貯蓄されていきます。
たかが月々1万円でも、1年で12万円。
仮に、年利4%で20年積立てたら、月々積立X20年複利で、1.5倍強。
ゆえに、利息合計が131万円で、元利合計371万円(元金240万)
雇用主が月々積立金の75%を負担してくれて、これだけ溜まるんですから、素晴らしい財形です。


しかし、雇用側はこれでいいんですか?
はい。もちろん、これには理由があります。

なんと、「雇用者が財形を差し押さえる権利」があるのです。

たとえば、「被雇用者が給料の前借りをして踏み倒しそうな場合」や、「会社に対して損害を与えるようなことをした場合」。
雇用主が、財形の3/4を払っているのですから、財形貯蓄を差し押さえ、踏み倒しそうな前借りや損害保障として充当させることができるのです。
つまり、雇用主にとっては、ある意味の保険みたいなものなのです。
もちろん、被雇用者に何事もない場合には、全額がその人の積立金ということになります。


財形は、基本的に6年間は引き下ろすことが出来ません。
事情があれば3年後に引き下ろすことが出来ますが、この場合、課税対象になってしまうため、損です。
また、上記で書いた理由のため、引き下ろしには雇用者の承認が必要です。

近年、株のプチバブルだったイスラエルでは、より率のよい財形に加入させようと、あちこちで新しい財形基金が生まれました。
また、6年という期間が終了した後も、引き下ろさずにそのままよりよい率で回すことが出来る基金も数多くあります。
また、一部を引き下ろすことはできず、全額解約という形になります。

ちなみに、村で掛けている某銀行の財形基金、昨年の平均利率は11.9%。
ま、ずーっとこんなにいい利率では行きませんが・・・。
ってか、これでも、前年・前々年に比べたら落ちていて、今年も落ちることが予想されています。
     
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2006年04月03日

ホチキスの留め方

〔本日の天気 曇り晴れ

今日は出勤前に血液検査。
昨日の午後、診療所に巡回医が来る日だったので、
「血液検査したいんです。実はうちの家系は糖尿だらけだから、とっても心配なんですけれど」、と言ってみた。
口角炎は糖尿のせいじゃないか?なんていうと、
口角炎を「単純性ヘルペス」と誤診した医者に
イヤな気分になられても困るので黙ってました。
それで今日の検査になったわけです。
私の腕は血管を探しにくく、いつも看護婦を困らせまして、看護婦はさした後に、「ここじゃない。ん? もっとこっち?」と針を動かしてようやく採血開始。
サンプル8本、取られました・・・。
調べてほしいのは、糖尿かどうかだけなんですけれど。
ま、血液検査は2年ぶりだから、よーく調べてもらいましょう。


さて、出勤。
月末データが各部署から届いてきているので、その処理・・・。
「痛っ! どんっ(衝撃)
ある部署から来たデータに留まっていたホチキスの針が飛び出ていて、思いっきり指に刺さった。
あ゛〜、もう、ホントにっ!

こういう時は本当に「日本式」を要求したくなります。

日本の会社で働いている時、ホチキスを留める場所とか、後ろの山を潰すとか(山を潰せるホチキスもあるよね)、「受け取る相手のためを思ってやる」というのが、仕事を上手くやる上でのルールでしたよね。
社内メールでも、封筒にどの方向に入れたらいいのかとか、いちいち考えてやらなければなりません。

日本式っていうのは大雑把なまとめ語で、実は企業ルール
派遣や契約社員として働いていた私が、会社に入って仕事上で気にしたのがこの手の問題です。

  ホチキスを縦に留めるか横に留めるかナナメに留めるか?
  ホチキスを留める時の余白はどのくらい残すか?
  社内メールの封筒にはどっちの向きで入れたらいいのか?


あ〜アホらし・・・と思ったあなた、社会経験あります?
確かに、改めて人に聞いたら、「あんた、バカ?」って思われるようなことですが、とても大切なことなんです。
このルールを無視して、「前の会社でこうだったから」なんて気楽な気持ちでやったりすると、女子社員サマに、

  「だ〜れ、今度の派遣? ホチキスの留め方違うじゃん。常識も知らな〜い」

と陰でグチグチグチグチグチグチグチグチ言われちゃうんですよ。
なんか、中学のテニス部みたい。
(知らないけど、単なるイメージ)。
いや、あなたは入社一筋この会社の常識しか知らないのであって、ホチキスの向きをどうするかとかは、会社によって(部署によって)違うわけで、常識とは言えないんですけれど・・・。

もしも、ホチキスの留め方に“正解”なんてものがあるとしたら、文具製造各社のホチキスやホチキス針の外箱に、『正しいホチキスの使用方法:書類の余白は○センチで、こういう方向でこういう場所にこうやって留めること・・・云々』と書いてあるはずでしょう。秘書検にも絶対に出るだろうな。
なんたってマニュアル日本ですからね。

忙しい社員はいちいち気にしませんが、お時間がある女子社員サマは、この手の問題にとても敏感で、ホチキスの留め方と社内メールの扱いをクリアしても、次の間違い探しをして、「ホント、あの派遣、使えな〜い!」と影でグチグチ∞∞∞・・・。
アンタに使われるために派遣に来たんじゃないっす。

こういうグチグチがとってもイヤで、「あー、日本で働くっていうのはホントにもうっ!」って思いましたが、
いざ、飛び出たホチキスの針で指を刺すと、日本式が恋しくなります。


今の私は、受け取った書類のホチキスは経理部式に打ち直しています。

【経理式】→
余計なホチキスを外してから、書類の右上に余白少なめで横向きで留めて山を潰す。
(注:イ国のファイルは右に穴を開けるタイプ。日本と逆)
こうやってファイルしておくと、後で書類を探すにもラクだし、コピーする時にもギリギリのラインまでコピーできるから。ホチキスを右に留めるか左に留めるか?という論争もありますが(?)、その書類を後でファイルするかもしれない、と考えてみましょう。
逆だとホチキスを外さないと書類が読めないですよね。
これが大小様々な請求書や小さな領収書などをまとめる経理部式。ナナメ留めだとファイリング後に書類を探す時、斜め留めだと上がピラピラして見苦しくなるのを防ぐため。山を潰すのは嵩を減らすのと、他のホチキスや書類の角に引っかからないようにするためです。

会議に配布する時は?
基本的には「斜め45度で留めると、書類をめくるのがスムース」と言います。
以前勤めた外資系企業の上司は、「縦に留めた方が、ファイリングした時に調べやすい」という意見だったので、プレゼン用は縦留めでした。
ホント、会社によるんですよね、こればっかりは。

ま、山を潰すとか以前の問題で、大半のイスラエル人は、「書類の角をそろえてホチキスで留める」ってことをしないし、ファイル穴を中心線に合わせて・・・なんていうのも気にしない人が多く、グチャグチャなんです。
第一、留めてあるホチキスの場所に文字が書いてあることも頻繁なんで・・・。

私のファイル、一直線に揃っていて非常にキレイです。見出しの付け方も見事。どんなお局様が来ても文句は言わせません。

買掛残高の修正はどうなりました?
ファイルを揃えればいいってもんじゃないんですよ。

スミマセン・・・


ところで、ホチキスでしょうか、ホッチキスでしょうか・・・。
 
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2006年03月31日

ディーゼル規制と軽油税

〔本日の天気 曇り

出勤。
村の半分くらいが慰安旅行に行ったため、とても閑散としております。
これといって仕事をヤル気もせず、同室の先輩部員が税金関係で忙しそうだったから、ちょっと早めに退出してきました。

家に帰って、新聞を読んでいると、石油会社から電話。
「ボスが携帯に出ないんだ。明日からの新しいガソリン代を言うから、忘れずに価格変更するように」

オクタンがリットル=5.9シェケル(147.5円)
ディーゼルがリットル=5.3シェケル(132.5円)

これはセルフサービスステーションの価格で、サービス付きだと約3円高くなります。尤も最近はどこもセルフでやる傾向になっていますけれど。

高すぎです。マジで高すぎ。世界的傾向だからどうしようもないにしても、どう考えても高すぎます。

:イスラエルにおいて、ディーゼル規制なんてものはあるんでしょうか?
:私が知る限りでは、ありません。
:ディーゼルオイルの有害物質の元となる成分規制がされているのでしょうか?
:そういう話を聞いた事がありません。

先週、会計士が来た時、私のところに来て言いました。
:「あなた、ガソリンスタンドの仕事もしているのよね。だったらあなたに言った方が早いわ。昨年9月から今月末まで、農業関係で消費したディーゼルオイル量を、月別・職場別・トラクター別で出してほしいんだけれど、そういう表、作れる?」
:「スタンドの管理システムの機能ではトラクター別には出来ないんですが、月間レポートを基にしてエクセルで作ったものでいいなら」
:「もちろんそれで構わないから」
:「ところで、何に使うんですか?」
:「軽油税(バルー)の還付があるのよ」
その後、調べてみたらこういう話。
昨年9月から、ディーゼルオイルの軽油税が上がり、オクタンと同金額(リットル当り25円)になりました。
ただでさえイスラエルのディーゼルは高いのに(ディーゼルはガソリンよりも安く出来るはずなんですが・・・)、軽油税まで上がっているんで大騒ぎなんですけれどね。
でも、ディーゼル乗用車ならともかく、農業用トラクターや、ディーゼルモーターを工業用に使う工場、バス・タクシーなどの商用車でそれをやられてしまっては死活問題。
そこで、資源省と大蔵省が決定しました。
「農工業・運輸業に関しては、軽油税の一部を還付します」
還付金額はリットル当り0.32シェケル(8円)。
8円って言ってもかなりですよ。農工業や運輸業っていったら物凄い量を使うんですから。よかったですね。還ってきますよ。

いやいやいやいや・・・。
ちょっと待った待った待った。
日本の首都圏などでは、トラックやバスに対してディーゼル規制が敷かれているんですよね。乗用車は排気量が少ないからとかで除外されていますが(農業用トラクターも除外らしい)。
ところで、イスラエルのトラック・バスに、有害物質を規制するような装置が付けられているんでしょうか?
聞くだけヤボです。バスもトラックも、真っ黒の煙を吐きながら走っています。バスステーションは排ガス臭いし、長くいると鼻の中が真っ黒になりますよ。
もちろんトラクターも。うちの村、トラクターなんて最近買ってませんからね。年代物のトラクターでも現役です。
乗用車にしたって、近年輸入された欧州車なら、そういう基準で作られているでしょうけれど、「これ、何十年前の?」ってな車も平気で走っている国ですから・・・。

軽油税増税は、あくまでも環境を考えての増税ではなく、世界的傾向でガソリン代が上がっているからだそうです。
だから、仕事で使っている人はしょうがないから返してあげましょ、って。

かくしてイ国は、環境問題には思いっきり後進国なのでありました。

ガソリン代は上がっても、給料は一向に上がらぬ・・・。
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2006年03月10日

経理の素質

検索ワードで「経理」「素質」という言葉があり、何か書きたくなりました。

経理の素質・・・。
資格や学歴職歴以前の問題で、経理に向いている人はどういう人か?ってことですね。

多分、我ながら、天職だと思っております。
先日、先輩部員と話をしていた時に、経理ってのはなにか?みたいなことになって、彼女は、「経理は言葉だ。数学なんて関係ない」と言いました。
ま、確かに。数学の出来不出来は経理に関係ありません。

経理ってのは理論は簡単。
「貸借一致の原則」 「費用収益対応の原則」

借方に記入したら、貸方も記入しなくちゃいけない。
「お金が出ました。理由なし」ってのは経理には存在しない。
いや、「理由がない」というのも理由なのだから、「理由がない理由」を聞いてそれに該当する費用として計上するか、後日理由がハッキリするまで仮払いとして計上するか、とにかく借方も記入しなくてはいけません。(貸借一致)。
また、支払った部門の費用にしないと。他の部門の費用にしたら怒鳴られます。(費用収益対応)。
闇に葬り去る金ならば、お金が出たことも書けませんが・・・。

だからってね、四角四面じゃできないの。
「どうしても出所を明らかにしないと!」「一体何のお金ですか!」なんて息張っていると、信用を得るどころか、「いちいちうるさいやつだ」ってなことになっちゃうわけ。「てめぇの金じゃねぇだろうが!」って。この辺の見極めがね・・・。
で、その理論を十分頭に叩き込んだら、あとは簡単。
一般企業では経理はコンピューターシステムでやっていますから、ある勘定科目を調べていて、それがどうなったか知りたかったら、相手勘定になっている勘定科目に入っていって調べればいい。

ならば、経理はそれさえ理解できればいいんですか?
ここから、「素質」に入っていきましょう。

経理の極意は、「人に聞かずに仕事をこなす人」

どこの部署も同じだ、と思うかもしれませんが、経理部は特に。
経理部っていうのは、非常に個性の強い人がいます。
そして気が強い人や、自分の世界を持っている人が多い。
どの会社でもそうですが、経理部内で談笑することはあまりない。
それぞれがシステム内の情報と繋がっているという感じで、同じ経理部に働く者同士でも情報を交換しあうことはありません。「システムで見れば分かるでしょ」と。
それは営業マンのライバル同士の競り合いとは別の理由です。「お金を預かる」という責任を負って仕事をしていますから、当然といえば当然なんです。

はじめはいいんですよ、聞いても(忘れないようにメモ取りは必須)。
でも回数やったら間違いなく嫌われ、「無能」という烙印を押されます。
はじめはしっかり聞いて、そこから先は経理の基本を押さえて、人に聞かずに自分で調べていけるかどうかってのが、経理の素質だと思うんですよね。
逆に言えば、分からないことを人に教わるのがキライな人ってのは経理に適しています。
「分かりません」と言いたくないから、前の資料をひっくり返してどうやって処理するか探す、というのが経理屋によくある光景。
で、ギリギリまで自力で調べて、最終的に確認の意味で聞く。「前回はこういう処理をしたようですが、今回も同様でいいでしょうか?」と。

先読みっていうのかな。
「これはどう処理すればいいですか?」と上司に聞いたって、「前回どうやって処理している?」って言われるに決まっているでしょ。
上司は学校の先生ではないから、分からないことは何でもかんでも聞けばいいってものではない。もちろん、聞かなくてもいいっていうんじゃないですけど。

ある程度の記憶力というか執着も必要です。「アノ件はどうなっている?」って言われて、「え、どの件のこと?」っていうのではなく、据え置きになっている問題はいつまでも執念深く覚えていて、聞かれたら即答できる、っていう。
私のように、覚えているけどヤル気がなくて手をつけないのは別問題。

それから、人任せにしないこと
上にも書いたけれど、経理部はそれぞれが責任を持ってやっていますから、「誰かがやってくれるでしょ」なんて確認を怠って大変なことになったりします。
もちろん、経理は1人で出来るものではないですから、間違いはどこかで発覚します。でも毎回誰かに間違いを指摘されるようでは、経理部から追い出されかねません。
いうなれば、「人を信用しない」。
誰かが、「小切手、処理しておいたからね」と言っても、絶対に処理を確認する。あとで何かあった時、「だって、彼女がやったって言ったから、確認していません」なんて言ったら、経理部失格です。
経理部で信用できるのは、自分と自分がはじき出した数字だけです。

あと、ファイリング
資料を揃えるのキライな人には向かないです。経理部に集まる書類は半端な量じゃなく、「あの書類、どっかにやっちゃいました」じゃ話になりません。相手先に、「請求書をなくしたから再発行してください」、って頼むのは会社の恥です(郵便で来なかったなら不可抗力)。
だからって、ファイリングだけ上手くても仕方ありませんが。

極意中の極意、顔色を変えずに仕事が出来る人
会社のあらゆる辻褄を合わせる部署が経理部です。
ある社員だけが恩恵を得ているとか、どうしてこんなものが経費で落ちるの?とか、そういうのが本当にたくさん来ます。
それらに対していちいち眉をひそめて口をへの字にしてはいられないのです。来たものを右から左へ淡々と流せる、そしてたとえ経理部内でもそのことは絶対に他言しない。
上でも書いたけれど、「これは何の費用ですかっ!」と生産もしなければ営業もしない経理部員が詰問してはなりません。その当たりを上手く立ち回れなければ、別部署に飛ばされるでしょう。
誰が来ても事務的に、媚を売る必要はありません。ただ淡々と仕事をすればいいのです。...相当難しいですけれどね、これって。

まとめて一言で言えば、経理にはマニュアルがないってこと。
あるのは、始めに書いた2つの原則。そして法律。
あとは強気。自分がはじき出した数字が絶対だと信じ込む。
自分の仕事には間違いがないと自信を持つ。
会社の全信用は、経理部員にかかっているんです。
さぁ、経理部で働きたくなってきたでしょ?

ひらめき 関連記事
経理とは?(2008/04/09)
職人不在の時代(2008/10/25)

私が経理を勉強し始めたのは、高校2年の時です。
同じクラスの友達のお父さんが急逝したのがキッカケ。
県立の地域限定プチ進学校に通っていた私は、高校を出たら進学するものだと思っていましたが、もし万が一、彼女のように親が急逝したら、私の家の経済状況からすると就職するしかない、ということに気が付いた。
就職って言ったって、普通科卒の私が一体何の仕事ができるだろう? そんな時、目に付いたのが雑誌の後ろに載っていた簿記の通信教育の広告。
パンフを取り寄せてみたら簡単そうだったし、部活もバイトもしていなかったから時間はあったため、早速申し込み。簿記3級だからラクラク合格しました。
ま、「万が一就職しなければならなかったら」という保険としての勉強だったから、その時はそれ以上のものを目指すつもりはありませんでした。
もちろん、高卒で簿記3級なんて何にもなりませんが、履歴書に小学生の時の珠算と書道しか書くことがないんじゃ困るな、と思ったものですから。

いろいろ考えて、大学には行かずに専門学校に入って、簿記に再会。
通信教育では自分だけなので周りのレベルとかも知らなかったけれど、どうも簿記がかなり得意だってことに気が付きました。
財務諸表とか、もうなんなの、この楽しさ。
なんか、とにかくもう好きなんです。意味なく好き。
数字に執着があるというのもその理由のひとつかもしれませんが。

で、日商1級まで取って、それから税理士になろうなんて決意して・・・。
初めて挫折しました。
能力の限界もあるんですが、簿記が楽しいって言うのと、税理士として働くって言うのは、全然話が違うってことを知りました。現実の風は冷たかった・・・。
専門学校を出て、地元の税理士事務所に就職しまして、所長が、「若い女性が就職しながら税理士を目指すなんて素晴らしい」と、いろいろと教えてくださいました。
税理士試験は、簿記論と財務諸表論が必須で、法人税と所得税が選択必須で、それ以外は相続税・事業税・酒税・固定資産税etcから選択して、計5科目合格しなければならないんですが・・・、
その先生が得意としたのが、「相続」と「固定資産」だったのです。
あのねぇ、20歳の新卒に相続・・・、キッツイですよ。
先生のお供として行った顧客先や、顧客が事務所を訪れた時など、相続の修羅場を見させられちゃうんですから。それでイヤになっちゃったんですよね。税理士ってヤな仕事〜って。

学生の時に、学校の先生が紹介してくれた会計事務所でバイトしたことがありますが、そちらは渋谷のはずれにある明るい雰囲気の事務所で、顧客も企業が多く、もしそこに就職していたらそのまま税理士になっていたと思いますが。(渋谷の事務所は「うちで最後まで面倒見るよ」と言ってくれたにも関わらず、自宅から近い方がいいって言って辞めた私がバカだった・・・)。


あ、渋谷の事務所で思い出した。
その事務所でバイトを始めて間もない頃、大先生が私に、
「この集計用紙に、4・3・3…で縦線を入れていって」
と、A3の集計用紙をポンっと渡しました。
集計用紙なんていうのを見るのも初めてだった私ですが、言われたように渡された集計用紙に縦線をひたすら入れる作業を黙々とこなしました。
それから数日後、その集計用紙に数字がビッシリ書いてあって、
「これ、計算して」と。
電卓だったらお手の物、とひたすら言われたように計算する・・・。

後日、別の職員から聞いたのが、「あれ、適正試験なんだよ」と。
中には、集計用紙に縦線を入れる「一次試験」で消えた人もいるらしい。
「ウィンドウズ」が存在せず、「エクセルのピボット集計」なんていう便利なものが開発される前の、古き良き時代でした。

就職戦線開幕だそうで。
今年は英語試験のスコアとかも必要だとか。
みんながんばれ、就職活動。

でもそんなにがんばらなくても、こんな人生もあるから。
かなりキツいけれどさ。



あ、それから・・・
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2006年02月08日

簿記試験☆合格

出勤。

地方庁経由の請求書もどしどし届き、せっせと処理を進めています。
ところがなぜか、今月受け取った請求書の中にいくつか欠損や不明がある。恐らく、どの買掛先も、年度が新しくなって何かを新しくするときに不具合でも出た様子です。


昼過ぎ、簿記教室で一緒だったノリットから電話。

N:「試験の結果、聞いた?」
私:「え、もう出たの? 結果は1ヵ月後って言ってなかった?」
N:「事務局で聞けるらしいよ」


早速、事務局に電話してみる。

「92点。12人中トップよ。おめでとう」


実は、1月23日(月)に簿記中級(レベルU)の試験があったんです。
落ちた時に恥ずかしいから一切書きませんでした。
難しいと聞いていたわりには、比較的易しかったし、終わった時の感触としては受かったかなとは思ったんですが、ま、万が一落ちたらみっともないので、ブログには一言も記しませんでした。


試験当日、朝9時からの試験で、全員8時半に集合(簿記教室で受験できます)。
労働省から派遣されてきている試験官は2人。
試験はアメリカ式(4者択一)で、50問あります。(1問=2点)

労働省の試験官が概要を説明し終わった後、英国人ジョー(♀)に対して、とびきり下手クソな英語で説明をしました。(後でジョー曰く、『英語で説明されて、逆に混乱した』と。イスラエルでは往々にしてこういうことがあります)。
その後、試験官は私のところに来て、
 「私はタイ語が出来ないんだけれど、あなたは英語分かる?」
キレそうになった瞬間、ノアを主導に全員がブーイング。
 「何言ってんのよ!」「彼女は日本人よ。IDにもちゃんと書いてあるじゃないの」「彼女に失礼よ。謝りなさいよ」「アンタ、恥ずかしいと思いなさい」
皆さん、もういいですから、静かにしてください…。
でもアリガトね。


さて、こんな前説の後、9時から開始。試験時間は3時間半。
全員同じ問題らしいけれど、問題の順番を変えているらしい。
4者択一なだけに、隣りと同じ記号に○をする、というのを避けるため。
1時間強で解き終わってしまった…。
でも昔から、「試験は最後まで座っている派」だったから、残りの時間、何度も同じ問題を繰り返して検算する。
結局、12時前頃に3人が退出したので私も退出することに。


事務局には自分の結果を聞いただけだから、他の皆の結果はどうか聞いていませんが、多分、受かったんじゃないかな。
その昔は、レベルT→U→Vというステップだったそうですが、「レベルT(初級)だけ出来ても仕方ない」ってことで、『レベルT&U』に統一されまして、、テキストでは2ステップに分かれているけれど、試験は1つだけで、簿記レベルTの試験、というものは存在しません。

『簿記レベルU』は日本の簿記2級ですが、商簿と工簿が一緒になっていて、試験全体のレベルは、日本の日商簿記2級の方が高いです。試験も4択だし(日本は全問筆記だよね?)
ただ、実務に則しているという点では、イスラエルの簿記中級は非常に有利。
実は92点って聞いて、「私、4問も間違えた?」と思ったほど。
多分、法律関係の問題だな…。


何にせよ、とりあえず肩の荷が下りたといったところ。


簿記T&Uをやったのは、別に簿記を勉強したかったからじゃなく、ある資格を取るための受験資格だったから。
ただ、人に聞くと、「簿記レベルV(上級)を取った方がいい」という意見が強い。

ひらめき 追記:2008年12月、簿記1級(レベルV)に合格しました!

でも人によっては、「日本での簿記資格もあるならば、簿記概論の学位を取れば?」ともいう。
でも私、BAとかMAなんていう学位よりも、資格のほうが昔から好きなんですよね。それに、「大学は出たけれど(学位はあるけれど)・・・」というような人、この国にも沢山いますから。

しかし。その前に、次は社保士(給料計算士)初級のコース(上司命令)。
ここだけの話、興味はあっても仕事にゃしたくないんだけれど。

    
posted by Heshbonit at 20:00| 経理のお話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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