2008年01月08日

基本中の基本

出勤。

そして今日もシステムダウン・・・。
使えないメンテ、登場、3日目。
モデム?を交換したら直るんじゃないか?というシステム管理会社の主任の言葉どおり、交換してみたものの、その直後にまたシステムダウン。
皆、さらに怒る。そしてメンテも最後には、「モデム交換までがオレの担当で、それ以降はオレじゃないのに、皆がオレばっかり怒る」とぐずりだす。
「アタシは怒ってないじゃん」と慰めに回る。
私が怒る前に、皆がもうキレまくっている状態だし、それ以前に私はあなたの能力はよくわかっているから、怒る気にもならないんです。

さて。
年度末ってことで、経理ではいろんな動きがあります。
わが経理部というのは、私と先輩部員がいわゆる実務の経理(先輩部員は決算までやる)、それ以外に原価担当・資金担当・経営管理担当がいます。
年度末にいろんな心配をしなくちゃいけないのが、原価担当と経営管理担当。
しかし、この2人には「簿記」の頭がない。

今の簿記教室にしてもそうなんだけれど、日本でもどこでも簿記をやる人って圧倒的に女性が多いんですよね。
「そんな仕事は女がやることだ」っていうことなのかどうなのか分かりませんが、男で簿記を理解している人って非常に少ない。
経営管理担当は、大学で経営学を勉強したらしいのですが、それでも物事を簿記で説明すると、途端に「???」という状態に陥ってしまう。

今日、やたらともめたのが「期末棚卸」
期末棚卸が期首残よりも高いと、「棚卸・増」だから原価を減らすことになり、その分利益が上がる。逆に期末棚卸が期首よりも低いと「棚卸・減」で原価が増え、利益が下がる。
その代わり、「期末増=翌期首増」なわけだから、翌期末の棚卸が前期末よりも低いとなると原価増、すなわち利益が下がる。
言うまでもない経理の基本です。
簿記で勉強すると、棚卸の仕訳で仕入勘定の貸方に記入しますが、実務では「棚卸勘定」というものがあり、そこに増減だけを入力します。

つまりそのバランスを知るには、棚卸勘定をシステムで見れば一発で分かるんですが、これをどうしても理解してくれない。いちいち聞きに来る。そしてなんやかんやとイチャモンを付ける。
見れば分かるでしょ?と言ってもブツクサ言われ、私にしたって、そんな経理の基本中の基本のことをいちいち説明するヒマも気力もない。すると最後には、「Heshbonitは分からない」と私が分からないことにされてしまう。おいおい・・・。

日本もそうだけれど、この国では特に、「BA」「MA」に拘りすぎるところがあり、そればかりに執着するがために、資格というものが非常に粗末にされている。
ま、BAって言っても、専門学校でも取れるから、日本みたいに四年制大学を卒業しないと取れないっていうのとは違いますけどね。
そういえば大学は、ストライキ続行中。毎年代わり映えのしないことを教えるだけだっていうのに、どれだけ給料要求するつもりなのか・・・。
BAもMAもいいけど、机の上の理論だけがいくら分かっても、実務が理解できなかったら、周りが苦労するんですよ。
いうなれば、「論文に執着している頭デッカチの医者が、看護婦がやることが何も分からない」みたいな状態なのかな。

皆、勉強しようよ。

っていう私が勉強しろっつの。
posted by Heshbonit at 20:00| 経理のお話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月02日

たまには間違えるさ

出勤。

経理に行き、入口の私のボックスに入っているファックスやら書類を取って部屋に行こうとしたら、資金担当に、「Heshbonitぉぉぉぉぉ! こっちに来ーい!」と、かなり強い勢いで止められた。

この言い方は、間違いなく私が何かをしたからだ。
あら、お顔がちょっと怖いじゃない。いつも怖いけど
何しただろう・・・?

「小切手、返ってきちゃったわよ。1ヶ月日付間違えて預けたでしょ?」
「え、そう?」
「まったくもう、ちゃんと確認しなさいよ!」
「なんでだろー? 金庫で見てみる」

部屋に行くと、先輩部員が苦笑している。
「彼女、怒ってたでしょ?」
「私、なにした?」
「先週もらった小切手2枚のうち、1枚が10月末日で、もう1枚が11月末だったのを、あなたが処理して渡したのは11月末日のだったの。だから返ってきたの」
「あ、そう?(・・・まだピンと来ていない)」

月末は小切手が多いし、最近、工場の経理に振り回されっぱなしだし、いくら私に数字執着力があるって言っても、間違えるこもとあるさ・・・程度な気持ち。

どれだったかなぁ?なんて、PCを開いて見たら、ビックリな額面だった・・・。
こりゃ、怒るよなぁ。笑い事じゃねぇや。

ま、謝らない国だから、誰にも謝ってないけど。
だって、私が処理して渡した小切手、サインして銀行に回すのは資金担当の仕事。その時、彼女だって確認義務があるわけだし。

んなこともあるさ。
アタシは経理屋でよかった。命に別状はないもん。
小切手が返ってきた場合の手数料は、額面金額に関係なく一律400円程度。
だからって、私にペナルティがかかるわけじゃないしさ。

・・・

というわけで、今日は皆さんの過去現在の「お仕事ミス」を白状して下さい。
posted by Heshbonit at 22:00| 経理のお話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月02日

久々にバトル

出勤。

観光部門から強烈に大量な売上集計が来て、解読するだけで1時間。
大したモノはない場所ですけれど、それなりに国内旅行者は多いです。
それでも、北部国境ギリギリ地帯の観光施設の集客率は非常に低いそうです。
以前ならば、ギリギリ地帯は標高400mの高地にあるため、「夏でも涼しくてさわやか」がウリだったのですけれど、昨夏の戦争のせいで、「いつなにが起きるか分からない」というイメージが一気に強くなってしまったらしい。
何も起こらないんですけれどね。
ま、住んでいるから言えるようなものですけれど、お金を出してまで宿泊して何か起きたら・・・と考えるのでしょうか。

かくいう私も、初めてここに来ることになった時は、「やだ、こんな国境ギリギリなところ」とビビリました。(どうして来たか?は書きません)。
来てみたら、全然なんでもないんですよ。ま、ここは国境から10km離れているから、絶対に飛んでこないとは最早いえないけれど(昨年まではそれを信じていた)、飛んでくる確率は非常に低いし。


さて。

今日の帰り際、資金担当とバトル。
ガイジンが田舎村で働くってことは、相当な風当たり(嫉妬)を受けるんです。
未だに、私を辞めさせて、別の人を入れたがる人もいる。
直接口に出さないけれど、彼女もその1人だ。

「ろくに言葉もできないようなガイジンに出来る経理なんだから、経理なんて出来なくても大丈夫」と思うらしい。別の人ですがハッキリ言っているのを聞いたことがあります。
週に1度しか来ない会計士のところにも、「なぜガイジンを?」という苦情が来ているらしい。外部の事務所から来ているだけの彼女は、「それは村の決定であり、私は無縁。第一、仕事上は問題ないんだから、私がその質問に答える必要もない」と放りっぱなしにしています。

冗談じゃねぇ。やれるもんならやってみろ。経理、甘く見るなよ。

最近、村の掲示板やタウン誌などに、『◎◎村、経理部員募集。大至急』という広告がやたらと目に付きます。
今年の3月、別の村の経理部で働く友人が、「経験があって若くて長続きしそうな人を募集しているのよ。ソッチを辞めて、うちの村で一緒に働こうよ」と声を掛けてきたことがあった。

過疎村の高齢化によって、定年退職の後釜が必要な時代なんですが、それだけではありません。
以前ならば、田舎村の経理なんて、単に数字を入力すればいいってな具合だったから、「あの人は真面目だし、数字に強いから」なんていうレベルでなんとかなっていた。

しかし最近は、村の中の多角経営によってどんどん複雑化し、一般企業のような経理とはまったく違う。
吹けば飛ぶようなうちの村でも、なんと7部門の連結勘定があり、それぞれが文章にするのが面倒な状態で繋がっています。そして今月から、経理部で、工場の簿記も兼任することになった。
イスラエルの簿記中級(2級)では、本支店勘定すらやらないし、簿記上級で連結を勉強して資格を取ったところで、その経験がないとサッパリ分からないでしょう。

それだけに、どの村の経理部員急募も、『農村経理の経験者のみ』という絶対条件が書かれているのです。
ついでに言えば、農村の大半が同じ経理会計ソフトを使っているから、そのソフトが即日使える人というのも絶対条件。強烈に厳しいですね。
そんな人が本当に見つかるのかどうか、私もよく分かりません。

今日のバトル内容は面倒だから書きませんけど、「非常に些細なことにイチャモンを付けて、プレッシャーをかける」というのが目的なのがハッキリ分かった。
しかもこれが4度目だ(苦笑)。前回も同じようなことで揉めたため、会計士に話をつけてもらったはずだったのに、未だに尾を引いている。


さて、バトル後、興奮状態のままもう1つの職場に寄って、その場にいたボスに言いまくった(ボスは口が堅いから誰にも広まらない)。

明日は先輩部員を味方につけ、来週、会計士が来た時に決裁してもらいます。 
posted by Heshbonit at 20:30| 経理のお話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月26日

物の考え方

イ国で経理なんてすごく難しいことをしているのではないかとお思いの方もいらっしゃると思いますが、経理というのは世界的に共通で、違うのは言葉と税法だけ。
つまり理論さえ分かっていれば、あとは慣れで、なんてことありません。
一般的経理っていうのは、これといった特殊技能も要らないし、ちょっと勉強するだけで出来、それでいて「専門職」と誤解されることもあるという、かなりラクな仕事です。

しかし、ところ変われば考え方も変わります。気楽なつもりでやっていると、たまに、「えっ? なにそれ?」というようなことでぶつかることがあります。


村で倉庫を借りている業者がいます。
賃借料は毎月1600シェケル(税込)ということで、毎月小切手を預かっていたものの、彼が5月から滞納していて、今日持ってきました。
「額面3800シェケルの小切手を持ってきたから、これで5月と6月分に充てて、残額は7月分にしてくれ」

そういうことをすると後が面倒なんですが、まぁ、仕方ない。
ある事情から、この業者に対しては、現金ベース請求書を作ることになっているため、事業部長に、「ようやく倉庫代が入りました。金額オーバーだけれど小切手を貰ったから、これで5月&6月の2ヶ月分の請求書を作ります」と言ったら、
「4月から50シェケル値上げしたから、1650シェケルになったんだ」
「そんなことは知らないから4月も1600シェケルしか受け取っていません(・・・4月分の請求書を作った時、一言も言わなかったじゃん)」と言うと、
「現時点での残額をメモしておいてくれ。私が彼ともう一度話すから」

そこで、5月&6月分の正規金額での請求書を今日付けで作成し、そこに4月の不足分も併せて計上いたしました。

4月分・・50シェケル(不足分)
5月分・・1650シェケル
6月分・・1650シェケル
合計請求金額=3350シェケル

「預かり小切手3800シェケルからこれらを引くと、残額450シェケル(7月分の一部)。7月は1200シェケルを払って下さい」


勘定残高をプリントして、下の余白にこの説明を書き終えた時、事業部長から電話があり、「今、その業者が来たから、説明してやってくれ」と。
そこで、事業部長の所に行って請求を渡し、勘定残高を見せて2人に説明するも、なにか「納得できないなぁ」という顔をしている。

そして、しばらくジーっと考えていた業者が言った。

「小切手額面3800シェケルから、5月分1600シェケル+6月分1600シェケルを引くと、残額が600シェケル。この残額の600シェケルが7月分になる。だから、7月分の1650シェケル−600シェケルで、不足分は1050シェケル。
でも、4〜6月の差額合計150シェケルを足さなければならない。つまり7月は、1050シェケル+150シェケルで、1200シェケル払うってことだね」


私の説明に納得できない顔だった事業部長も、業者の説明で納得した。


・・・アタシ、納得してない。

なんでなんでなんで? なんでそういう風に考えるの?
今日付けで、3350シェケル(内訳1650シェケルX2ヶ月分+4月の不足分50シェケル)で請求書を作っているんだから、小切手額面3800シェケルから請求金額3350シェケルを引いたら、一発で450シェケルになるでしょ。それが前払金となるんだから、翌月の1650シェケルから引いたら、1200シェケルが残金になるよね?

どうして、旧契約価額の1600シェケルで5&6月分を計算して差額を出し、そこから新契約価額の7月分1650シェケルを引いて、そのあとで、不足3ヵ月間分の150シェケルを足すんですか・・・?


私のヘブ語が下手とかそういう問題ではなく(数字は全て書いてあるんだし)、私の説明そのものが、彼らに通じなかったのです。
まぁ、頭の中でどう考えるかは人それぞれだし、私の考え方が正解です、なんて言う必要もないし、最終的な数値が合っていて、それで業者が納得してくれたんだから、それならそれでいいんですけど。

これが経理人ならば、貸借で考えるから一瞬でわかるはずなんですが、そうでない人だったからこんな意味不明な考え方をするのかもしれません。
でも考えてみたら、簿記教室に通っていた時にしても、なんだか面白い計算方法で解答を出す人もいたし、先生の説明にしても、「なんでそういう言い方するかな?」って思ったことが何度かありましたけどね。


モノを買ってお釣りをもらう時、例えば、7ドルに対して10ドル払ったとすると、

◎日本では、10マイナス7で、差額を出す。
◎欧米では、「8、9、10」と、客が出した10ドルに達するように紙幣を足す。

と聞いたことがあります。私自身が遭遇したことがないので、本当にそうなのか分かりませんが。それと同じような物なのかもしれません。

日誌を書きながら考えてみれば、その業者の頭の中では、残金は1050シェケルだと思っていたはずが、差額150シェケルを追加で払わなければならいことになったのだから、そういう考え方になるのかもしれません・・・。

ま、理論が分かって仕事に慣れても、修行が足りないということだ。勉強しないと。

あ、学校から電話がありました、7月9日に始まるらしい。
「詳細は後日。じゃあね」と。
まるで遊びに行く日取りを決めているみたいございまする・・・。
posted by Heshbonit at 19:00| 経理のお話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月13日

ドル暴落

[今日の天気:曇り/晴れ

金曜日。半日出勤。
観光部門から、「ドル送金が合わなくてムチャクチャになってしまうから、そっちで計算してほしい。その結果でこちらが〆るから」と。毎回毎回、間違いを指摘しているためなんですけれど。

いやーしかし、ドル。
暴落しまくっています。昨日の終値が、$=4.066シェケル

1年間の米ドル推移

昨年の春は、$=4.5シェケルを行ったり来たりしていたんですよね。
それがちょっとズルズルっと下がって、私が日本に行くチケットを買う時に$=4.3シェケルで、ちょっとラッキーだったな、ってな感じでした。
その後、年末から今年に入って$=4.2シェケル。これよりも下がることはないだろうと思ったものの、ここ数週間で見る見る下がり、まさかの4.066シェケル

つまり、1000ドルで考えると、

2006年5月 → 4482シェケル (11万3千円)
2006年10月 → 4306シェケル (10万8千円)
2007年4月 → 4066シェケル (10万2千円)


さて、1000ドル。
労働党党首のアミールペレツ国防相が、党首選において公約したんですよ。
最低賃金を月4700シェケルにする」と。
この『4700シェケル』は数字はどこから?と言うと、「1000ドル」だったわけ。あの頃は$=4.7シェケルだったから。
それが今のレートでは『4066シェケル』。だったらそんなに実現不可能でもないじゃん、と(別に給料をドル払いするわけじゃないですよ)。
現行の最低賃金が、3600シェケル程度。イスラエルはこの最低賃金で働く人が非常に多い。また、どの国でも同じですが、年金や失業手当も最低賃金を基準に考査されます。
この貧国で、1万円(≒400シェケル)っていうのは、ものすごい差ですけど。

こうレートが悪くなると、喜ぶのは家のローンがある人や家を借りている人。
かなりの所が、米ドルベースの契約をしていますから。
それから当然ながら、輸入業者ですね。

しかし大変なのは輸出業者。
うちの村も輸出農産物が多いので、為替差損による収入減が見込まれます。


暴落理由は、株バブル。株投資に熱心で米ドルで遊ぼうという人が少ない。
イスラエルでも「デイ・トレーダー」なんていうものが非常に盛んです。あ、盛んって言っても、日本ほど盛んじゃないですけど。

このドル暴落をどうにかするには、プライムレート(現行5.5%)を引き下げるしかない、なんていう意見があちこちから聞こえるものの、イ銀総裁は、プライムを下げた所でどうにかなるものじゃない、と固辞している。
プライムは弄らないでほしい。少ない給料から細々と銀行預金をして、3%の利息を小さな喜びにしている一般庶民のこともちょっとは考えて・・・。

posted by Heshbonit at 15:00| 経理のお話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月21日

テールハンター

昨日の夜、家の電話が鳴った。
家の電話は広告やアンケートが多いため、面倒だからまず取らないのだけれど、何度も立て続けになるため、仕方なく出てみた。

「久しぶり、私よ。元気?」

1年前に簿記教室で一緒に勉強した英国人女性のJだった。
私と年も近く、イスラエルに来た年もあまり変わらない。
Jは、うちの村の隣りの隣りの村の経理部で働いている。

:「1年ぶり! どうしたの? 元気?」
:「元気よ。ところで、うちの村の経理部で仕事があるの。売掛・買掛の管理と地方庁勘定なんだけれど、どう? 働かない?」
:「は? ・・・言っている意味が分からない」
:「うちの村で経営方針がかなり変わってきて、規模を広げていく方針になって、新しく仕事をする人が必要なのよ」
:「・・・あの、私が村の経理部で働いているの、知っているよね?」
:「だからっ! ヘッドハンターしているのよ」

Jの村は、イスラエル国内でも裕福な農村のトップ5に入る。
会社でたとえたら、資金力資産力豊富な優良経営のトップ企業みたいなものだ。

:「つまり私に今の仕事を辞めて、ソッチの村の経理部で働けってコト?」
:「いい話でしょ?」

募集しているのは、売掛・買掛勘定の管理と現預金を扱え、農村での経理経験があって、地方庁勘定のシステムを理解していている人。簿記の知識は、レベル2(2級)程度で十分。
出来るだけ若くて、近隣の農村に住んでいて、長く続けられる人募集。

:「Heshbonitにぴったりだと思って。これが出来るのは、アナタ以外にいないって」
:「・・・今は、動けないよ」
:「なんで?」

彼女の村に比べたら、うちの村は経済状態も悪いし、人口も少ない。
まるで、儲かりまくっている大企業と、負債抱えた零細企業。
彼女にしたら、「うちの大企業の経理部に来なさいよ。いい話なんだから」と。

でも私の経験ではあまりにも不十分だ。あまりにも時期尚早すぎる。
あと3年くらい経ったら、別の所で仕事をすることも考えられなくもないけれど、今はまだここで下積みをして、もっともっと勉強しないと。

:「勉強だったらうちの村ですればいいじゃない。言ったでしょ。長いキャリアがあって何でも分かる人をマネージャーとして募集しているのではなく、基本的なことを理解していてすぐに溶け込める若い人が欲しい、って言っているのよ。これはすごいチャンスなんだから。
 今日、経理部で会議があって、誰か知らないか?ってことになったの。Heshbonitさえよければ、マネージャーに電話番号を教えたいんだけれど。
 一緒にうちの村で働こうよ。人もすごくいいし、働きやすいし、車で5分くらいだから、用があったらすぐに帰れるじゃないの」

しかしすごいよなぁ、リッチな村は。
他の村の経理部員を引き抜こうなんて・・・。


もし私が日本で同じような状態で働いていたら、もう大喜びで諸手揚げて、ホイホイと彼女の村の経理部に行っただろう。


先日、監査を終えて思ったのは、「私は何にも知らない」ということだった。

日本でも経理で働いていたとはいえ、コメ国CPAのコースを修了したとはいえ、イスラエルでは、まだ2年。
日本では触りもしなかった固定資産を触り、日本では知らなかった農業簿記をやってはいても、まだまだ勉強しなければならないことが山のようにある。
今の村にいたら、いくらでも吸収することができる。
いや、否が応でも吸収せざるを得ない。こなさざるを得ない。そういう状態になっている。

気軽に書いているものの、どこの国でもそうだけれど、農村は農村。保守性が非常に高い。余所者が入っていくことに抵抗を示す人も非常に多い。

彼女は、「うちの村はそんなじゃない」とはいうけれど、彼女が英国人ながらも経理の仕事をしているのは、もちろん本人の能力と努力もあるけれど、彼女のご主人がその村で生まれ育ったからとも言える。

何の基盤もない私は、運良く今の経理の仕事に就いている。
今のこんな知識不十分なまま(経理の基礎だけが分かるというレベルで)、別の村の仕事に就いたらどうなるか、容易に想像がつく。
そして、いつまで経っても余所者の私は、いつまで経っても掛勘定担当のままだろう。

もしも彼女の村の仕事を2年ほどで辞め、別の会社等に行くことになったら? 
どこも2年ずつしか働いたことがない、なんて何のプラスにもならない。
少なくとも5年は、このまま継続して・・・。


彼女はそうとう食い下がった。
彼女の村での新しいプロジェクト、多角経営の状態・・・。聞けば聞くほど興味のあるものばかり。彼女が連呼するのは、「こちらに来たほうが絶対に将来にプラスになる」。云々云々・・・。
そうやって30分近く、話しただろうか。


:「J、私を誘ってくれるあなたの気持ちはすごーく嬉しい。だけど今は、『その時』じゃない。自分に全く自信がないの。でも、可能性があるということが分かっただけでも、本当に嬉しいから。
 あと少なくとも3年はここで頑張るよ」

:「分かった。もし気持ちが変わったら教えて。それからもしも、もしもソッチでなにかあったら、うちの村には工場にも経理部があってチャンスはあるかもしれないから、とにかく相談してね。Kee p in touch, OK?」


もう1つ、彼女に言わなかった理由がある。

イスラエルは、日本のような年功序列ではなく、平社員は据え置きで、マネージャー級を募集するのが普通。
それだけに、何も吸収できないまま、他の村の経理部に平社員でい続けるのよりも、零細だろうが吹けば飛ぼうが、今の村にいてやれることをやって勉強したいだけしてキャリアを積んでから。
話はそれからだ。


ひとつ、分かったことは、

こんな鶏のシッポみたいな私でも、行き場があるらしい。

鶏のシッポだってなくては困るのだ。
posted by Heshbonit at 20:00| 経理のお話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月29日

税制改革

[今日の天気:曇り/晴れ]

出勤。

朝から経理部内で税制改革の話でもちきり。

昨年は所得税がマイナスだったそうで。
戦争もありましたからしょうがないのかもしれませんが。

で、大蔵省は税収アップのために「車貸与の対象額を上げよう」ってことを決定いたしました。
イスラエルでは、車貸与がかなり当たり前です。
給料を決める時、「5500シェケル欲しいか。それとも4400シェケル+通勤車にするか?」というような質問があったりします(全ての職場ではありませんが)。
この通勤車の分を現物支給とみなし、5500シェケルとして所得税や社会保険の計算をするわけですが。

現物支給分の車代は大蔵省の決定で、車そのものの取得代とは無関係。
車輌証明に5段階(だったかな?)のランクがあり、それに応じて決定されます。

いいですよ〜。車の現物支給。要は乗り放題。うらやましいったらない。
車の保険代も本人の保険代も修理代もガソリン代もみんな会社持ちですから。もちろん、会社によっては一定のガソリン使用量を決めていて、あまり乗り回すようだったら本人負担にさせたりするらしいけど。

今年から段階的に引き上げて、最終的には30〜50%アップにするそうだ。
例えば、小型車だったら、現行1180シェケルを2310シェケルに。
私が乗っている普通のセダンだと、現行1330を2770シェケルに。
重役クラスが乗る高級車は、現行4850シェケルを8720シェケルに。

つまり、給料5000シェケルで小型車を通勤車として貸与されているとしたら、現行では総額6180シェケルとして税金や社会保険を払っているのが、2009年には、総額7310シェケルとして計算されるというわけ。


これの何がいいっていったら、税収もそうですが、車の台数も減るのではないか?といわれている所にあります。

会社にしたら、給料を7310シェケル与えている、として費用として計上しなければならないわけです。だったら手取り分を低くするかとしたら、被雇用者が怒るでしょう。
ならばいっそのこと、「車を貸与しないから、バスで来るか、自分で車を買って。ガソリン代は払うから」ってことも出てくるだろう、と。

私が住んでいるような田舎だったらそりゃムリな面もありますが、都心部に住んでいて、バスやら列車があるとしたら、なにをわざわざ通勤車、ってことになりますから。


さて、午後。
クレジットカード会社から通知。
うちの村のガソリンスタンドでクレジットカードの不正使用があったらしい。

別に今日に始まったことじゃなく、私にしたら「またかよ」ってな。

無人スタンドですから、カードをスルっと機械に通すだけでガソリンを入れることが出来る。誰もサインしないし、誰も見ちゃいません。
だから盗んできたor拾ったカードを手っ取り早く使うには、スタンドは非常に簡単なところなんです。
石油会社のシステムでは、既に盗難紛失届をカード会社に出していれば、カードを使えないようになっていますが、たった今盗んだとなるとそうはいきません。
でも後で「盗まれた」と届けた分に関しては、支払いを免除されるわけ。

イスラエルのクレジットカード使用率はかなり高いです。
日本にいた時は、身分証明代わりに携帯していただけの私も、イスラエルではほとんど現金を持ち歩かず、カードばかり使っています。
カードならおつりの間違いもないし、偽札を掴まされることもないですから。

調べによると、今年のカード使用率は前年比で9.6%上昇したそうだ。
銀行のオーバードラフト禁止法が施行されたから、小切手を乱発することが不可能になったからかと思われます。
特に、電気製品や家具などは4割以上がクレジットカードで支払うそうだ。

でも、イスラエルでは、クレジットカードを使う時、誰も調べません。
キャッシャーにカードを渡すと、スルっとカードを通したと思いきや、すぐに返します。そしてそれからサインをさせる。つまりカード裏の署名とサインの照合なんて、誰もしないのです。

なんか怖いんですけど、どこもこんな。


なに喜んでんだよっ!

つくづく、バカ犬。
posted by Heshbonit at 20:00| 経理のお話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月07日

ドル下落

休日。

たまには経理関連の話でも。

米ドル、落ちまくっています。(ヘブ語では「ドルが弱い」と言う)。

ただいま、1ドル=4.23シェケル
ついでに、100円=3.58シェケル。つまり、1シェケル=28円。私のブログでは通常1シェケル=25円で計算していますから、ちょっと数値が変わっちゃいますが、25円の方が計算しやすいのでこれで続行。

こちらが、ここ1年の対ドル外為グラフ。

dollar.jpg

レバノン戦争でドルが強くなるかと思いきや、下落の一路ですからね。驚きました。戦争の時は下落しながらも安定していたんですよ。で、戦争が終わったらドルが上がるとばかり思っていたから、急いでチケットを買わなくちゃなんて焦って失敗しました。

日本での対ドルは117〜118円くらいで落ち着いているように見えるのですけれど、イスラエルにおけるドルは、なんだかとんでもない状態です。

理由? 投機。
別に米国との関係が悪化しているでもなく、将来的な問題がどうのこうのっていうわけじゃなく、単なる投資家による投機。そのために、イスラエル国内で『ドル過剰状態』になっているだけで、別にシェケルが強いってわけでもないんです。

ちなみに、昨年11月から1年のユーロの推移はこんな感じです。

euro.jpg

他の外貨に関しても、ここ2ヶ月は、「シェケル高」です。


小国イスラエルは輸出入で賄っているようなものですから、輸入に於いては、ドル安でラッキーですけれど、輸出は大変です。
こんなにドルが下落するなんて誰も考えなかったですしね。大体、戦争やら紛争があると、人は外貨買いに走ります。以前のPとの紛争の時なんて、『1ドル=5シェケル』まで行きましたから。
あと、この国では、住居や商業建物などの賃貸料を「ドル建て契約」して、その月のレートで換算してシェケルで支払う所が多いですから、借り側はラッキーだけれど、貸し側にとっては収入減・・・。うちの村でも同じです。


これじゃ溜まったものではないですから、プライムレート引き上げなるか?なんていう話も上がるものの、そうなると借金する人が大変だし。
プライムレート、現在7%。これ以上、上がると思いますか?


こんなものも輸出しています。

綿の花

あ、いや、花の状態じゃなくて、これはこういうものです。

綿花

コットンの収穫が最盛期を迎えています。
綿花が雨に濡れたら一大事だから、秋の収穫は短期決戦で、夜中まで作業をするようです。
恐らくこのせいでしょうか、ここ数日、目や鼻にアレルギーが出ています。今日、この写真を撮りに行って帰ってきてから、いつもにまして痒くなったので分かりました。あぁ楽しいロハス生活。(ヤケ)。

イスラエルの綿花は欧州市場に出していて、ドル決済です。
この状態では、収入減ということになりますから、村としても・・・。
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2006年07月21日

情勢と給料の関係

昨夜はこれまでにないくらいの音でした。窓を閉めようがなんだろうが避けられないほど・・・。せっかく前日に充電したけれど、さすがに眠れなかった。
イ軍の事故も起き…。

眠くても金曜でも、半日は出勤。

一昨日の午後、私の村から5分程の別の村の牛舎にロケット砲が落ちました。
乳牛18頭とメスの仔牛9頭が即死。そして4頭が重傷。家畜牛の重傷は助けようがないため、そのまま安楽死・・・。

「牛でよかった」、とか思わないでね。
農村にとって、牛は大事な資産です。明日の収入を左右するのです。
もちろんこの場合、国防省から資産に対する賠償が出るはずですし、農業関係の保険にも加入しているから、そちらからの保険も下りるでしょう。
でも、補償が出るのは全てを調査し終わってから。
牛舎や施設もダメージを受けていて、その復旧も大変。1日で復元出来るものではないし、業者探しだってこの情勢下では一苦労します。
ところが、事故を免れた牛の世話は続行しなければならないし、搾乳もしなければならない。なのに、その機材なども・・・。
人間ならば、「親戚の家に行こう」「ホテルに泊まろう」と出来ても、牛は移動できません。第一、牛にはセキュリティルームがないのです。

と、農業と牛について熱く語る。


さて、その後、給料計算担当が、レジュメをくれました。
「現在の情勢下での給料などに関するQ&A。読んでおいて。経理部員が誰かに聞かれてヘタなことを言えないから」


では、久しぶりに『経理のお話』。
興味のない方は、ここでスルーして下さい。


:特別警戒地域で仕事先も閉鎖されています。給料はどうなりますか? 
:有給消化という形で計算されます。

★7月28日、『給料の52.5%は政府負担、27.5%は雇用主負担、20%が有給消化』と法改正されました。つまり被雇用者が情勢を理由に5日休んだら1日分は有給消化、と計算されます。以下のQ&Aでも同様です。

:有給は使い切っているのですが、減給されてしまうのですか?
:来年分の有給が取り崩されます。

★上記の法改正では、この期間の休業・欠勤20%は有給消化となりますが、既に有給を使い果たしている人の場合は、来年分の取り崩しとなります。

:特別警戒地域に住んでいるため出勤できませんが、会社は地域外なので営業しています。欠勤・減給になりますか?
:有給消化という形で計算されます。

:特別警戒地域で仕事先が一時閉鎖されていますが、もし雇用側が「閉鎖中は収入がなかったから給料を払えない」と言ったらどうなりますか? 国が払ってくれますか?
:雇用側は倒産の危機にあるとしても、被雇用者に対して給料を支給しなければなりません。また、国は給料の保障はしません。

★7月28日、『給料の52.5%は政府負担、27.5%は雇用主負担、20%が有給消化』と法改正されました。

:特別警戒地域に住んでいて出勤できません。会社が私をクビにする可能性はありますか?
:現行の法律では、雇用主は情勢のために出勤できない被雇用主を解雇することが出来ます。ただし、法律が変わる可能性があります。

★7月23日、『この情勢下で出勤できない被雇用者を解雇してはならない』と法改正されました。

:会社はやっていますが、保育園も地域の子供会も閉まっています。子供の面倒を見なければならず、出勤できません。
:親戚・知人に預けるなどの解決法がどうしてもない場合は欠勤もやむを得ず、この場合は、減給はあっても解雇はできません。但し、雇用主とよく話し合って下さい。

:北部在住ですが特別警戒地域ではなく、会社も営業していますが、情勢が心配なので、会社に行きたくありません。雇用主はこれを理由に減給・解雇することができるのですか?
:特別警戒地域でないならば、雇用主と解決すべき問題であり、法的保護はありません。
 ただし、日常生活に支障を来たす持病がある人や妊婦の場合は、医師の診断を以て欠勤することが出来、雇用主はそれを理由に減給・解雇することができません。

:特別警戒地域ではなく、会社も営業していますが、情勢が心配なので、南部の友人宅に逃げています。減給・解雇の可能性はありますか。
:特別警戒地域でないならば、雇用主と解決すべき問題であり、法的保護はありません。状況をよく考えて行動してください。


最後の2例は、微妙に厚かましい気がしますが・・・。

つまり、特別警戒地域在住者ならば、有給消化という形での欠勤が法的に認められ、減給されることはありませんが(法改正:有給消化は2割まで)、そうでないならば、「便乗して仕事を休むな」と。

もちろんこれらは、正社員として月給が決まっている場合。
パートタイム社員でも、最低補償契約などがあればもらえますが、そうでない場合は収入ゼロということになります。


それでは皆さん、楽しい週末を。



あー、実家に電話したくない。
救いは、報道がアチラ寄りだってことだけど、
この状況じゃ何も言えない。

9月の一時帰国、いいフライトスケジュールを見つけたのに。
先が見えないから、チケット買ってない。
それも言いたくない。ってか言えない・・・。
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2006年06月30日

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