2007年06月12日

ガミラ≠ジャミラ

先日、いつはくさんがお仕事で通訳された方の記事が、イスラエルの新聞サイトに載っていました(ということは新聞にも載っているはず)。

イスラエル北部山間部に住むドルーズ族のおばあさんが、オリーブオイルを原料にして作った石鹸。100%天然素材が売り。
何も彼女が発明したわけでも、イスラエル山間部限定の秘伝の一品というのではなく、地中海沿岸の中東諸国では、ごくごく当たり前のように作られています。
数年前、イスラエルでもちょっとした「自然ブーム」がありまして、その頃から徐々に人気が高まってきました。
だからって、イスラエル中を轟かすような、すごい人気ではありませんが。

以前は、『おばあさんの家の納屋で大鍋で作って、軒下で量り売り』ってな製造&販売方法だったんですけどね(コレ本当)。
今では、資本提携をしてちゃんとした工場が作られ、品種改良に改良を重ねて、各種ハーブも配合してキレイにパッケージに包装され、欧米にも輸出しているとか。

それがなんと日本でも販売されるそうで、そのプロモートで、おばあさんとその息子が日本を訪れたそうだ。(で、いいですよね?)
商品名は、「ガミーラ・シークレット」。

いつはくさんから訂正が入りました。
ガミラ・シークレット」だそうです。
彼女の名前は、「ジャミーラ」なんですが、「ミラ」と、エジプト式発音にするんですね。(でも「ガミラ」と伸ばすんですが、ま、どうでもいいですけど)。
日本の正規代理店のサイトはこちらです。


えーと。
ジャミーラっていうのは、ウルトラ怪獣の「ジャミラ」じゃありません。

この御方。

ジャミーラ石鹸のおばあさん。新聞サイトより引用

それで、ウルトラ怪獣ですけどね、ウィキで読んだら、接点があるんですよ。
いや、このおばあさんが、じゃなくて。その名前が。


今日はヘブ語じゃなくて、アラビア語の話。

ジャミーラ(ジャミラ・ガミーラ・ガミラ)。
アラビア語で「美しい」という形容詞の女性形。
アラビア語圏では、とても一般的なありふれた女性の名前。
発音のストレスは2音節目「ミ」に置きます。

ウィキによると、なんでも怪獣ジャミラの名前の由来は、「アルジェ独立戦争で惨殺された女性の名前が『ジャミラ』だったから」。そこからヒントを得た、と。

ホントかどうか分かんないけど、そりゃないでしょ、円谷さん。
国境の向こうから飛んできたロケット砲に当たって私が死んだ後、「被害者はHeshbonitか。よし、その名前、うちの怪獣の名前にしよう♪」なんて、口から100万度の高熱火炎を吐く怪獣キャラの名前にされたりしたら、すっごい腹立つと思うんですけどね。
マグレバン系フランス人女性宇宙飛行士、ってありえねぇだろ。
ま、付けちゃったものは、今さらしょうがないけどさ。

でも、怪獣ジャミラの話、私、好きなんですよ。子供の頃、兄貴と一緒に見た記憶があるんですが、なんか切ないんですね。それにしても、昔の特撮にしてもアニメにしても、子供が見るにしては社会的メッセージが強かったりしました。


えっと、本題の石鹸の話に戻りますが・・・。
まずは、販売価格にぶったまげた。
1箱3465円(税込)って何それ? 高い。高すぎるって。新聞には、「既に1週間で2000箱以上が売れた」って書かれていましたが、上の写真で彼女が持っているのを見ると、石鹸そのものは同じ大きさなのに、やたらと化粧箱がデカイように思えます。

イスラエルではこんな感じなんですけど・・・物価がバカ高いイスラエルの現地価格は、1個20シェケル(500円程度。消費税15.5%込み)。
市中のスーパーマーケットやドラッグストアで手に入り、うちの村の小さなコンビニでも買えます。
石鹸そのものは、5cm角で厚さ3cm弱。左の写真でご覧いただけるように、シンプルな半透明フィルムで包んだ状態で売っています。この方が「自然」って感じでいいのにね。


シリアのアレッポ石鹸(同じようなオリーブオイル原料の石鹸)の対抗馬だそうですが、記事によると、「イスラエルという国名を明記せずに販売すいる」そうで、新聞サイトの記事フォーラムでは、イスラエル人が、「なんでだよっ?」と食いついています。いつはくさん、そうなんですか?
イスラエルの記事の間違いであることが判明。ちゃんと国名表記してますね。
そのうち、他のアラブ圏も含め、全世界20ヶ国に展開するとか。

注:全世界的な正規販売においては、化粧箱入りの高級品扱いで、日本と同等の価格だそうです。簡易包装500円はイスラエルだけ。・・・同じ物なのに。

石鹸の使い心地は、効く人にはいいらしく、知る限りでも使っている人がそれなりにいます。ま、肌質は人それぞれですから、こればかりはなんとも。
なにせ、日本より高い物価の国で、税込500円で買える石鹸ですから。
大きく期待するほどのことは起きないと思いますけれど。
興味がある方は、お試し下さい。

余談ですが、ヘブ語で、「美しい」は「ヤッフェ」。女性形は「ヤッファ」。

女性の名前としての「ヤッファ」、又は、同類語の「イフアット」「ヤフィット)という名前の女性、いるには、います(ジャミーラほどじゃないです)。

しかし、「ヤッファっていう名前の女に限ってさ・・・」と言われています。


---

恐れ入りますが、今日(9月28日)、こちらに検索でいらした理由を教えて頂けますか。しかも、正規の名前ではなく、「ジャミラ」で。
来ていただくのは非常に嬉しいのですが、たった1日で千件以上の訪問がありまして、通常、10人しか来ないブログなものですから、かなりビビってます・・・。


---

個人のブログですので、常連コメンテーター以外の無断引用や無断リンクは固くお断りしております。ご了承ください。
      
posted by Heshbonit at 18:00| イ国の言葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。