こちらで何度か話題に書きました、らいおんハート♪こと、大富豪アルカディ・ガイダマック氏が、「ティヴ・タアム」というスーパーマーケットチェーンを、金曜日にいきなりお買い上げになりました。
そのくらいなら、まぁお金持ちなんだから、別にいいんではない?
ま、そうなんですが。
しかし、ガイダマック氏が発表した一言に、国中ビックリ。
「ティヴ・タアムをカシェルにする」
???
説明しましょう。
「ティヴ・タアム」というスーパーの話は何度も書いてきました。
非カシェル(ユダヤ教の教義に則っていない)のスーパーマーケットチェーン。
豚肉・豚加工品や貝類も売っているし、ユダヤ教ラビのライセンスのない輸入食材を多く入れているし、ペサハ(過越祭)の期間でも小麦製品などを売っています。
ロシア系移民(正規ユダヤ人ではないドサクサ移民)だけではなく、外国系の人達にも人気の店。私も3ヶ月に1回くらい買物をします(肉は食べないので全く興味がないですが、輸入食材などを買うため)。
シャバット(金曜夕方〜土曜日)にも営業しているし、その他ユダヤ教の祝日にも無関係にやっているのでとっても便利なんです。
さて、それをカシェルにして、土曜を休みにしたら、一体何が残るのか?
単なるスーパー。しかも店によっては辺鄙な所にあったりする。私の村から50km離れた所にある支店なんてホントに狭いし、野菜などはロクなものがない。
つまり、カシェルにしたら何の魅力もありません。よほどのことをしないと潰れるのは必須です。
ここまでは昨日の時点での話。
今日のニュースを読んでさらにビックリした。
「ミズラアでは、豚肉加工はさせない」
なんとっ!
「ティヴ・タアム」は、イスラエル大手の食肉加工会社・ミズラア社の株主(持ち株75%)だったんです。それは知らなかった。
「ミズラア」は、1957年に創立された食肉加工会社で、ナザレに近い「ミズラア村」で経営されていたのがどんどん発展し、現在は従業員1500人。ミズラア社の持ち株25%は、この村が保有しています。
実は、このミズラア社のメインは、豚肉加工なのです。
もちろん豚肉だけではなく、牛肉や鶏肉や七面鳥などのアイテムもありますが、「ミズラアといえば豚加工品」というほど、その名前が浸透しています。
うちの村のコンビニにも、ミズラアの豚加工品が入っています。ユダヤ人とは言っても、そんなのを全く気にしない人が多いものですから。
ところが、ある日いきなり大株主にガイダマック氏がなり、支配権を獲得し、「豚肉加工は作らせない」と宣言をしたわけですから、そりゃビックリです。
じゃ、なんでガイダマック氏はいきなりこんなセンセーショナルな行動に出たか?
票取りです。政界進出を狙ってるから。
彼は、「ベイタル・イェルシャライム」というエルサレム地盤のサッカーチームのオーナー。新聞によると、エルサレム市長を狙っているらしい。ホントかどうかは分かりませんけれど。
上に書いたようにロシア系っていうのは、「ユダヤ人ではないドサクサ難民」が圧倒的。ソ連崩壊後に、偽装書類で「ユダヤ人です」と偽って流入してきたわけ。
しかし入ったら入ったで、イスラエルの中に「ミニ・ロシア」を作り上げ、今では全国ネットのロシア語TV局があるし、各町にはロシア系ショップがあって、ロシアの輸入品を売っている。もうどこもここも、イライラするくらいにロシア語。
そして、「豚肉を食べます」「クリスマスを祝います」「聖書なんて読んだことがないし勉強するつもりもない」って、そんな人達が百万人いるわけ。
ハッキリ言って、イスラエル国内では嫌われています。
でも嫌われたって百万人いるわけですから、どうしようもないんですけど。
それだけに、旧ソ連出身のガイダマック氏は、「所詮、毎日豚肉食ってるロシア人でしょ?」ってな白い目で見られている。
そう、ロシア系はいつまで経っても「ロシア人」。「イスラエル人」とは呼ばれない。
ここで彼が、自分のポジションを確立するためには、なにかすっごいデッカイ印象に残ることををしなければならない。
そこで、「非ユダヤ的」の代表格である、「ティヴ・タアム」と「ミズラア」を掌握してしまえ!と、いきなり株をガーっとお買い上げになったわけです。
「ティヴ・タアム」にしても「ミズラア」にしても、好ましく思っていない人が多いだけに、新聞のフォーラムなどにも「よくやった!」「見直した!」というコメントが見受けられます。
・・・でもさぁ。
かわいそうなのは、ミズラア村。
ミズラア社は、ミズラア村の経済を担っている工場ですよ。ティヴ・タアムが出来たり、ロシア人が来たりするずっとずっと前から、豚肉加工をしていて、90年代に入ってロシア人が一気に入ってきてからグングン成長した。
2004年、急成長して全国各地に支店を伸ばしている「非カシェルのスーパー、ティヴ・タアム」が大株主となってくれた。もう見通し明るかったわけですよ。
今年で創業50年。
このままずーっと上手いことやっていけるかと思ったら、何の前触れもなくいきなり大株主になったロシア系ガイダマック氏が、「主要アイテムである豚加工品を作るな」と宣言したのですから。
「これからは、ユダヤ教の教義に則って、牛鶏七面鳥の加工だけ」って言われたって、既にそれで確立している有名会社が多数あるんですからね。
今から、牛や鶏肉の商品開発してどうなると思います?
いつから製造中止になるか発表されていませんが、これじゃ、労働者をクビにはしないと言っても、そうせざるを得ないでしょう。
どう頑張っても、株を買い戻すことはできないだろうし。
村民1000人の生活がどうなるんでしょう。
彼にとっては、ミズラア社が潰れても痛くないだろうけど。
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村の人は出稼ぎ?
豚肉加工業だけで村が出来ているのも・・不思議なシステムですが・・・。
違う村が豚肉加工業をすればいいのにね。
100万のロシア系移民と、豚肉を食べる人の為に〜〜〜。
牛と違い、豚は食べる人、多いですよね。
しかし、個人の売名行為で、簡単に食材が無くなるなんて・・・・考えられない〜〜〜。思いです。Heshさんは・・・関係ないか・・・・。
( ゚Д゚)
( ゚Д゚)
( ゚Д゚)
ってなことになっちゃうんでしょう?
こわいなぁ・・・
今までブログによくロシア系が登場していたけど、そういう方法で入国してきて、そんなにいるとは思いませんでした。
工場が完全に閉鎖になることはないし、村の存続は問題ないと思いますが、ただ「豚加工禁止」が完全に決定したとしたら、その経済的な打撃は大きいでしょう。
ティヴタアム以外にも豚肉製品を置いている店はありますが、基本的に、「豚を忌み嫌う。絶対に食べてはならない」というのがユダヤ教徒(&イSラム教徒)なのでこの国における豚の需要は少ないんです。
それがロシア人流入によって一気に増えたのですが・・・。どうなるんでしょう。
私には無縁ではありますが、同じような村に住んでいるために、可哀相でなりません。
このニュースにはビックリしましたが、そういえば日本のバブル期も、日本企業は金でいろいろお買い上げになりましたよね(笑)。
私、ロシア人がとっても苦手なんです。ってか、大半のロシア人は日本人(アジア人)が大嫌いなようで(露骨な態度を取る人もかなりいる)、それで苦手になりました。
イスラエルは、移民してきた6ヶ月間の住居と生活費を保証してくれるし、在住権さえあれば最低金額の年金は保証する。
ロシア系にしたら「食いっぱぐれがない!」ってことで押し寄せたわけです。
自分の強欲のためには小さな村の人たちはどーでもいいっていうその行動。
そんな人が市長??笑っちゃいます。
ロシア系の人がアジア人嫌いってどういう理由なんでしょうか。
近所にもいるんですけど、ホント態度が露骨なんですよねぇ・・・。
元々、豚肉の加工を始めたのは近所のクリスチャン・コミュニティへの需要を見込んで生産を開始したのが最初だそうです。
ミズラアは過去にも数回豚肉の加工工場が焼き討ちにあっていると説明してくれました。
東欧系は西欧系に対するネガティブコンプレックスの裏返しでアジア系に対して強烈な差別感情を示す人いますよね。あと中年以降の人は、無表情で怖い人いますよね(笑)
イギリスで会ったロシア人はニコニコしてて親切な人多いのに、なぜかイスラエルのロシア人は怖い人多買ったのが印象的でした。
そんなイギリスでは、じゃぁ差別はないかというと、とんでもない話で、西欧系は東欧のことを「野蛮」「自己中心」「攻撃的」と東欧系を一段下の差別感情で見てます。EU脱退論が出ているのは東欧系に対する人種差別的な嫌悪感も下地にあるんです。
まぁ、あのよくしてくれた、ミズラアのおじさんがどうなるかと思うと少し心配になってきました。
昨夜のインタビューでは、「マスコミはすぐに政治に結びつける。私はユダヤ人として当然のことをしただけだ」と言っていましたが・・・。しかし只今、ガイダマック氏はロシアにおります。お仕事中だとか。
一体、どこからそんな金があってこの人が富豪なのか誰も知りません。
市長になれるとは思わないけれど、政界入りは簡単でしょう。最近、やたらと大物政治家とミーティングをしているようです。
ロシア人、うちの隣人なんですが、ムチャクチャですよ。契約があと1年なんでガマンしています。悪い人ばっかりじゃないとはいっても、いい人はごく少数なのは確か。
おおぅ!! ななっちさんの登場だー!
ミズラア、表向きはそういうことになっているんですけれど、かなり愛好者がいたらしく、細々ながらも上手いことやっていたらしいですね。でも焼き討ちは知らなかった。
どうなるんでしょう、ミズラア。26%の株をガイダマックから買うことは不可能ですし、ま、どこかに資本を売ってしまう可能性もありますが・・・。
ウルパンに通っていた時、私以外が全員ロシア系で非常に肩身が狭かったです。ホント、何度やめたいと思ったことか・・・。
でも同じロシア系でも、首都出身者や、本当のユダヤ人や、医者などのインテリ階級は割と親切だし、アジア人に対するヘンな偏見がないようですけど。やはり、育った環境や生活レベルの差でしょうね。
どこに行っても、出身地や外見だけで自分を誰かと比べて、「ちょっとはマシ」という優越感に浸りたい底辺な人達は仕方ないです。ま、所詮その程度の人は、移民から何年経っても「いわゆる労働者」から抜け出せないようですし。
でもEUに東欧が入りすぎるのは「失敗したね」って思うんですけど。