
毎度おなじみ、ガソリンスタンドの不具合でございます。
先日、ハードを交換したはいいが、それからずっと日計が出なくなり、それどころか、セキュリティが上がってしまっているらしく、かなりのカードをリジェクトしている。
1:カード不適合で、1滴も売らない(全体の3割)
2:カード不適合で、3.5リットル(20シェケル)売って、ポンプ停止(6割)
3:カード不適合として、150シェケルジャストでポンプ停止(2割)
こんなスタンドで、給油したいですか?
お金の節約にはなりそうですが・・・。
でも、売る側の私としたら、日計が出ない危険な状態(?)なので、セキュリティが上がっているのだから安心には安心ですが、かなりの人のカードをリジェクトしてしまったり、売上制限機能が動いちゃっているのは、溜まったもんじゃありません。
午前中、ジャーナルテープの不具合の箇所をいくつか抜き出してコピーし、石油会社にファックス。
その後、ボスが何度か石油会社の担当と電話したらしい。
午後、ボスは仕事の来客があるため、経理部にのほほんと座っている私が、石油会社の担当にプッシュの電話。
私:「いい加減にしてほしいんですけど。どうして毎回毎回こういう状態になっちゃうのか、今回こそきちんと調べてください」
石:「分かった。とにかく直すから」
私:「直すだけじゃなくて。日計が取れないのは今回に限ったことじゃないし、ハードを交換したのが引き金になっているとしか思えな・・・」
石:「だから、そういうことはいいんだ」
私:「何がどういいの。先日来たメンテはハードが分からないんだから分かる人に来てもらって、何が問題かを・・・」
石:「問題はもういいんだ。問題はどうでもいい。今は直すことが大事だ」
アフォだ、おまいは・・・。
私:「なにが“問題がもういい”っていうわけ? そうやって毎回毎回同じコトをしているから、何が問題なのかサッパリ分からないで、その場しのぎの修理をして終わりで、また同じ問題が起きるんでしょ! 何の進歩もないじゃない!
物事には、原因があるから結果があるの。結果だけを直しても、その原因を無視して、それが何か突き止めないから、毎回毎回同じなんでしょ!」
向こうは時間がないとか、お前のところみたいな小さなスタンドの問題なんて研究するヒマはどこにもないとか、小さなスタンドに掛けられる予算がないとか、直してもらえるだけマシだ、などとエキサイトし始めました。
私:「今、私はガンです。そして、病院に行ってガンを取ってもらいました。おしまい。なんでガンになったか考えない。だから、またガンになる。あなた達がいつもしているのって、そういうことじゃん!」
石油会社に限ったことじゃない。
問題を引き起こした原因を追究しないのは、イスラエルでは当たり前。
何かあると、「問題はいいから、今は解決しよう」
そして解決したら、おしまい。終わりよければ全てよし。
なぜ問題が起きたのか?なんて考えない。
後日、また問題が起きる。そのエンドレス。
たぶん学校教育でも、「なぜ問題が起きたのか? 皆で考えてみましょう」なんていうこと、やらないんでしょうね。
これじゃ、いつまで経っても、何にも進歩しないよなぁ。
前に、「皿を割った時、日本人は謝るが・・・」ということを書いたら、親愛なるN兄が、「日本人は謝った後に、どうすれば皿を割らない作業方法が可能か、を考えて改善提案する」という、さすが椅子人間らしい一言をコメントしてくれました。
そういう国で生まれ育った私にしたら、「問題はどうでもいい・問題を解決するのが大事だ」なんていう考え方、さっぱり理解できません。
いいこともありますよ。
私が何かミスしても、なぜミスをしたのか?とかいちいち追求しないから、とにかくミスを直すだけ。ミスした本人にしたら気は楽です。
経理部は朝から会計士が来て、処理方式をより明確にするために、勘定項目を増やすだのなんだのと・・・。
その傍らでこういう揉め事。電話でシャウト。
怒鳴り終わった後、「会計士が来ていろいろとやっている日に、こういうことで時間を潰している、ってのはバツが悪いな・・・」と思っていると、
会計士が言った。
「Heshbonit、大きな声が出せるのね」
彼女の前では忠実な飼い猫。
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