2007年02月25日

使い分け

[今日の天気:雨]

出勤。
昨日の観光部門の客入りは凄かったらしい。
イ国全土暖かいし雪はまだ残っているし、そりゃ来ますよね。
北部が本当にその特色で稼げるのは、夏よりもやっぱり冬なんだし、その冬が短いわけですから。もちろん、夏の高原を楽しむっていう人も多いけど、でも日本の夏の緑の高原と違って、イ国の夏は全て枯れに枯れて黄色くなりますから。花が咲くのは冬〜春だし。

午後、巡回医の所へ。

「今年のアレルギーは酷くて酷くて一歩も家から出られず、昨日は1日中寝込んでしまいました。目が死にそうに痒くて痒くて、鼻も止まらず仕事が出来ません。薬は3週間前から飲んでいるのですが、一向に効かないんです」

イ国では、このくらい真っ赤なウソをつくのが常識です。

「何の薬? あー、これね。即効性がないんだよ。でもこれよりも強い薬となるとステロイドしかないから、とにかく気長にこれを飲むしかないよ。
 あとは目薬。え、もっと強いの? じゃ、こっちを試してみて」
常勤の看護士にメモを渡すも、目薬は在庫がないため、後日になりました。


さて、イ国のニュースから。

エルアル・イスラエル航空という航空会社があります。
イスラエル人&ユダヤ人御用達。機内では完全カシェルの食事が出て、シャバット(安息日。金曜夕方から土曜夕方まで)にはフライトを休みます。
しかし、世界は24時間365日休まず動いていますし、ユダヤ人でも安息日を気にしない人もいるし、安息日だろうが何だろうが動かなければならない人もいます。

1977年に、サンドール航空(Sun D'or)という会社が出来ました。
エルアルの子会社で、国際線チャーター便を飛ばすことを主にしているのですが、サンドールはエルアルではない、というトリックを使って、安息日にも飛びます。
クルーはエルアルと同じ。自社クラフトは757が2機だけなので、長距離フライトの時には親会社エルアルのクラフトを使ったりもします。
社名の由来は、サン(Sun)は英語で太陽、ドール(D'or)はフランス語で黄金、つまり「黄金の太陽」だそうです。なぜ英語と仏語を混ぜる・・・?

サンドール航空

・・・ってややこしい話が前置き。


先週の金曜日、トロントからテルアビブに向かうエルアル便に不具合が生じたため、ロンドンのヒースローに着陸しました。この時点で昼下がり。
修理して直る小さな故障ではあったものの、修理後にテルアビブに向かうとなると、到着は金曜夕刻、つまり安息日に入ってしまいます。
さてここで問題。
宗教者の搭乗客は安息日には動けないから、ロンドンのホテルに宿泊してもらうにしても、安息日なんて全く気にしない搭乗客にしたら、「飛べるなら飛んでくれ。ロンドンで泊まらず早く帰りたい」と。
エルアルにしても、土曜の夕刻までロンドンに飛行機を留めておくのは非常な損害です。空港に飛行機を停泊させるのはタダじゃないですからね。

・・・どうしましょ。


「ご搭乗のお客様にご案内申し上げます。サンドール航空テルアビブ行き、ただ今より搭乗手続きを開始いたします。搭乗ゲートX番にお集まりくださいませ」

え、エルアルじゃなかった?
は? ご覧のようにサンドールですが。
でもエルアルでしょ?
サンドールがエルアルの機材を使うのはよくあることです。
カナダからエルアルで来たんだよ。チケットにそう書いてあるし。
・・・お客様、テルアビブに行くんですか行かないんですか?

・・・と空港の案内板を書き換えて、無事、金曜夕刻の安息日に入ってから、エルアル サンドール便はテルアビブに到着。

しかーし、宗教界が黙っておりません。
「イスラエルのフラッグキャリアであるエルアルが、そんなトリックを使って安息日の規定を破るとは、全く持ってけしからーん!」

難しいですね、こういう国は。


エルアルは、1番初めにイ国に来るとき、何も考えずに乗りました。
その時は何も考えていなかったため、厳しいセキュリティ・チェックに関しても、「イスラエル行きだったら、まぁこんなもんでしょ」っていう気分で乗りましたけど、それ以降は使っていないです。

外国人でも、エルアルに慣れると他のフライトはセキュリティが不安だから使いたくない、という人もいるらしいですね。
確かにセキュリティは、他のフライトに比べたらホントに厳しいですからね。グループならラクらしいけど。
それにパイロットはイ空軍卒だし、中にセキュリティも乗っているし。
ロンドン経由で帰るにも、ホントはヴァージン利用したいけど、となると、テルアビブからロンドンはエルアル利用になってしまうため、やっぱり面倒だな・・・と避けてしまいます。



そうかい、嬉しいかい

よかったね、おむすび・・・。
posted by Heshbonit at 19:00| イ国のニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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