

出勤。
朝から経理部内で税制改革の話でもちきり。
昨年は所得税がマイナスだったそうで。
戦争もありましたからしょうがないのかもしれませんが。
で、大蔵省は税収アップのために「車貸与の対象額を上げよう」ってことを決定いたしました。
イスラエルでは、車貸与がかなり当たり前です。
給料を決める時、「5500シェケル欲しいか。それとも4400シェケル+通勤車にするか?」というような質問があったりします(全ての職場ではありませんが)。
この通勤車の分を現物支給とみなし、5500シェケルとして所得税や社会保険の計算をするわけですが。
現物支給分の車代は大蔵省の決定で、車そのものの取得代とは無関係。
車輌証明に5段階(だったかな?)のランクがあり、それに応じて決定されます。
いいですよ〜。車の現物支給。要は乗り放題。うらやましいったらない。
車の保険代も本人の保険代も修理代もガソリン代もみんな会社持ちですから。もちろん、会社によっては一定のガソリン使用量を決めていて、あまり乗り回すようだったら本人負担にさせたりするらしいけど。
今年から段階的に引き上げて、最終的には30〜50%アップにするそうだ。
例えば、小型車だったら、現行1180シェケルを2310シェケルに。
私が乗っている普通のセダンだと、現行1330を2770シェケルに。
重役クラスが乗る高級車は、現行4850シェケルを8720シェケルに。
つまり、給料5000シェケルで小型車を通勤車として貸与されているとしたら、現行では総額6180シェケルとして税金や社会保険を払っているのが、2009年には、総額7310シェケルとして計算されるというわけ。
これの何がいいっていったら、税収もそうですが、車の台数も減るのではないか?といわれている所にあります。
会社にしたら、給料を7310シェケル与えている、として費用として計上しなければならないわけです。だったら手取り分を低くするかとしたら、被雇用者が怒るでしょう。
ならばいっそのこと、「車を貸与しないから、バスで来るか、自分で車を買って。ガソリン代は払うから」ってことも出てくるだろう、と。
私が住んでいるような田舎だったらそりゃムリな面もありますが、都心部に住んでいて、バスやら列車があるとしたら、なにをわざわざ通勤車、ってことになりますから。
さて、午後。
クレジットカード会社から通知。
うちの村のガソリンスタンドでクレジットカードの不正使用があったらしい。
別に今日に始まったことじゃなく、私にしたら「またかよ」ってな。
無人スタンドですから、カードをスルっと機械に通すだけでガソリンを入れることが出来る。誰もサインしないし、誰も見ちゃいません。
だから盗んできたor拾ったカードを手っ取り早く使うには、スタンドは非常に簡単なところなんです。
石油会社のシステムでは、既に盗難紛失届をカード会社に出していれば、カードを使えないようになっていますが、たった今盗んだとなるとそうはいきません。
でも後で「盗まれた」と届けた分に関しては、支払いを免除されるわけ。
イスラエルのクレジットカード使用率はかなり高いです。
日本にいた時は、身分証明代わりに携帯していただけの私も、イスラエルではほとんど現金を持ち歩かず、カードばかり使っています。
カードならおつりの間違いもないし、偽札を掴まされることもないですから。
調べによると、今年のカード使用率は前年比で9.6%上昇したそうだ。
銀行のオーバードラフト禁止法が施行されたから、小切手を乱発することが不可能になったからかと思われます。
特に、電気製品や家具などは4割以上がクレジットカードで支払うそうだ。
でも、イスラエルでは、クレジットカードを使う時、誰も調べません。
キャッシャーにカードを渡すと、スルっとカードを通したと思いきや、すぐに返します。そしてそれからサインをさせる。つまりカード裏の署名とサインの照合なんて、誰もしないのです。
なんか怖いんですけど、どこもこんな。

つくづく、バカ犬。
【関連する記事】