2006年09月15日

のりこさん

数日前、村の人に、こんな本を借りました。

のりこさん・表紙

かわいい のりこさん かわいい

イスラエルでは著名らしく、この国に来た当初から『のりこさん』という本がある、とは聞いたことがありましたが、見るのはこれが初めてです。
事務長の奥さんがこの本の所有者。
先日、夏休みの子供会で「日本の日」をやった時に協力してくれた一人で、私が、「のりこさん? 読んだことがない・・・」と言ったことから貸してもらいました。彼女はこの本が大好きで大好きで、子供の頃から大切に持っている宝物だそうだ(お借りしたのも、かなり年季の入った本です)。
本当はほしいくらいだったのだけれどそうはいかないため、家で写真を撮ってから返しました。彼女曰く、「この本は随分古いバージョンで、ヘブライ語そのものも今では使わない表現があるのよ」と。
飛ばし読みしたから気が付かなかったさ(とは言えなかったさ)。

原作は『長靴下のピッピ』で有名なスウェーデンの作家リンドグレーン。
かなりのイスラエル人が、「日本人の名前を呼ぶ時は、『さん』という敬称を付ける」と知っているのは、この本の影響なのでしょうね。イスラエルで一番有名な日本人かもしれません。

じゃ、今日はこの楽しい本をちょっとご紹介。


のりこさんは、日本の普通の5歳の女の子。お姉さんはけいこさん。


まずは、のりこさんが布団で目覚める写真で始まり、その次のページからオールヌードの入浴シーンが3枚もあります。しかも贅沢に朝風呂。
布団に朝風呂・・・、なにやら艶かしいですね、のりこさん。
風呂場で体を洗う写真はブログ規制があるので、湯船に浸かる写真。

のりこさん・朝風呂満喫ババンババンバンバン

しかも、ひのき風呂に菖蒲湯。ちょっとうらやましい。


けいこさんは学校に行きまして、のりこさんとお母さんは朝食です。

のりこさん・黙々と朝ごはんを食べる。あー、こういう和食を食べたい

なんだか旅館の朝っぽい。
解説によると、「お母さんは考え事をしながらご飯を食べています。日本の子供はお母さんが考え事をしている時はジャマをしてはいけないから、のりこさんも黙って食べています」と。
今の子供はこうじゃない気がしますが・・・。


そこから、
「今日は、男の子の節句なので、お神輿を担ぎます」
「のりこさんは、お母さんに頼んで雛人形を出してもらいました」
と、どう考えても強引な突っ込み満載ストーリーが続きます。
家の中でも、のりこさんは振袖。姉のけいこさんも振袖で小学校に通学。のりこさん、こう見えてもお公家さんなのかもしれません。
さらに、庭で鯉のぼりで遊んだり、お友達とカルタやままごとをしたり、野良仕事をしている姉さん被りのバアサンにお花をもらったりと(本文には、のりこさんの家の庭・・・とあるが、どう見ても違う)、楽しい時間を過ごします。


さぁ、皆さん、ここから、もっと凄いことになります。

お友達のスウェーデン人エヴァ登場。SASバッグを持っている。これほしいなー。

なんと、のりこさんの友達、金髪のエヴァがスウェーデンからやって来た。
この予想外のストーリー展開、さすがの私も手が止まっちゃった。
ページ開いてしばらく止まっちゃいましたから。もう降参です。
すげぇ。5歳の子供が1人で飛行機に乗って来るか?
それだけじゃないんです。のりこさんが空港に迎えに行かなかったから、エヴァはたった1人で、のりこさんの家に来ちゃいました。すごいエヴァ、自立しすぎ。

ちょっと、のりこさんのお母さんっ!
考え事しながら黙々と朝ご飯を食べたり、端午の節句なのに雛人形を飾る暇があったら、羽田までエヴァを迎えに行ってあげなさいって。何かあったらどうする気ですか。


2人は民族衣装を交換し仲良く遊びます。一体、何語で話すのか。

お互いの民族衣装を交換して楽しむ・のりこさんとマブダチのエヴァ

そして楽しい時間は過ぎ、エヴァは帰りました。 ・・・どこに?


裏表紙はこんなです。

のりこさん危うし! 可動式扉に挟まれる

ちなみに、のりこさんの家に関する文章に、こうありました。


『のりこさんの家には壁がなく、全ては可動式の扉で出来ています』


忍者屋敷か・・・。
     

ひらめき「のりこさんという女性が今どこにいるか知っていますか?」という問い合わせが頻繁に送られてくるんですけど、皆さん、大丈夫ですか?
この話は「実在するのりこさんのノンフィクション・ドキュメンタリー」ではなく、スウェーデン人がイメージで書いた日本人の子供の話ですよ。つまり、ある日本人の女の子を「のりこさん」に見立てて、適当に写真を撮って勝手にレイアウトして出版しただけです。(名前はもしかしたらのりこさんかもしれませんけど)。
モデルになった日本人女性に「あの時、どうでしたか?」って聞くつもり? 「親の知り合いに頼まれて写真を撮られただけですが、それがなにか?」って答えて終わりですよ。
皆さん、よほどやることがないんでしょうか・・・。
     


posted by Heshbonit at 16:00| 日本⇔イスラエル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。