2006年04月05日

カムツァニ

〔本日の天気 雨

出勤。
地方庁経由支払いの請求書もボチボチ届き、それなりに追われつつあります。初めの頃は戸惑ったものの、慣れてしまえば仕訳入力して支払うだけのことですから、よほど突飛なことが起きなければ、毎月同じようなものです。

さて、今日のタイトル。
カムツァニ。
ヘブ語で、「けち」とか「しみったれ」とか「守銭奴」のこと。
カムツァニって表現する時は、相手をバカにしたような意味が含まれます。

ヘブライ語には、語根というものがあります。
単語の基本となる文字のことで、派生語には必ずそれが含まれます。
たとえば、「働く」に関連する言葉の語根は、「ABD」。
被雇用者=オベド
雇用者=マアビド
仕事=アヴォダー
加工=イブード
奴隷=エヴェド
労働党=ハ・アヴォダー(ハは定冠詞)
Aは、時に応じてイ・エ・オと変化しますが、ヘブ文字では同じ文字です。
ね、以外と単純でしょ。だから、分からない言葉があっても語根を考えて想像できる。だから「読み」は意外と早く習得できるんです。
ちなみに同じセム語系のアラビア語も同じように語根があります。

で、カムツァニの語根は「KMZ」。Zは一文字で「ツ」の音です。
この種類の言葉で、「倹約する=メカメツ」「ほんの少し・僅か=コメツ」なんていうのがありまして・・・。

何の話でした?
あー、カムツァニですね。
以前もカムツァニという言葉には、ちょっと触れたことがありました。
世界中で「ケチ」の代名詞になっているユダヤ人でも、イスラエルにおいては出身地別に、「奴は◎◎系でカムツァニだから」「アイツは△△出身でカムツァニだ」とか内ゲバすることがよくあります。

でも、私にしたら、皆さん思いっきり同じカムツァニ・・・。

さて、長くなりましたが、本題に入ります。
経理部で5代目の電気ポットを買いました。
もう、いい加減にしようや。なんで電気ポットばっかり買ってんの?
ってか、それは安物を買ってくるからってことに気が付かない?
そりゃね、経理部っていうのは生産もしないし営業もしないから、限られた予算でやっていかなければならないため、高いものを買ったら、「なんで経理がこんなにいいものを・・・」って言われちゃいますよ。
でも、なんでこの新しい建物になってからの2年弱の間で、5つも電気ポットを買うわけ?
初代は、なんだか分らないけれど壊れた(私が来る前)。
二代は、サーモスタットが壊れて沸騰しまくって溶けた。
三代は、使用中に急に停電になって、それ以降動かなくなった。
四代は、なんだかわからないけれどスイッチが入らない。
で、今日の5代目です。
ちゃんとしたメーカーのを買っておけば壊れないのに・・・。

イスラエリっていうのは、安く買ったことを自慢したがる人が多い。
「これは安かった。俺はいくらで買ったんだ」と。で、それよりも高値で買った人を、「アイツはバカだ。もっと安く買えるのに」とバカにします。
でもね、同じものを値切って買うならば、そりゃ安く買えたら素晴らしいですが、全く別のメーカーだったら、値段の差には訳があるんです。

イスラエルにおける安物は、本当に安物なんですよね。
たとえばホチキスの針にしても(最近やたらホチキス絡み。指を刺した恨みか?)、日本のメーカーのならばC国製の倍以上の値段で売っています。でもC国製は、ひとつを留めようとしても2つは使います。普通の厚みを留めようとしても、@針が詰まるA折れるBグニャリと曲がる、のどれか1つが必ず発生しますから。
紙にしても、安いメモは書こうと思ったらペンで破れたりするし、安物の糊やセロテープはくっつかないし・・・。
服なんかもう話になりません。そこらの安物なんて1回洗ったらもう終わりです。

昨日の話の続きですが、私の冷蔵庫はシャープ製。他のメーカーの通常の倍近くしました。貧乏人の私は買う時めちゃめちゃ考えましたが、霜がつかないし、自動脱臭装置もついているし、いつもキレイに保てて買って良かったと思っています。
洗濯機にしても、前に使っていたのは、「おまいはパンク少年か?」ってな派手な縦ノリなアクションの後に泡まで吹いて失神、というとんでもない代物でしたが、ドイツ製を買ったら、回っていることを忘れるほど。

あー、そうそう。
先日、ガス爆発があったと書きましたが、イスラエルでガス事故があるのは、たいていが同じA社なんです。
私の住む村が契約している会社は業界内でも「ちと高い」で有名ですが、サービスもいいし、何かあったときの行動が早い。
よく事故を起こすA社は、確かに安い。
先日も、村の人が、「ガスボンベはA社の方が安い。この村はボラれている」と文句を言ってきました。(村は基本的に都市ガスですが、仕事やBBQ用などで12kgボンベを使う人がいる)。

でもね、ガスボンベっていうのはとても曖昧なものなんですよね。
イスラエルで基本的に出回っているのは、小さなボンベが12kg、大きなボンベが48kg。(もっと小さい携帯用もあります)。
この重さはボンベの中に充填されているガスの重さであって、ボンベ自体の重さは含まれません。確かに、A社で買ったら安かったと言っても、ボンベ全体の重さは素人には分からない。
本当に、ガス重量がきちんと詰められているか、誰に分かるでしょう?
つまり、500g減らして詰めて、「12kg入りボンベ。他社よりも安いです」って言うんだって有り得るかもしれない。
抜き打ち検査? ボンベに入っているガスは気温によって左右されるので、充填時の重量を正確に測ることは難しいのです。

もちろん上のは憶測に過ぎませんが、この会社が売る方ではきちんとしているとしても、なぜ安いか?という価格の差はサービスにも現れます。A社がどんな技術者を使っているか知りませんが、こう事故が立て続くのは、明らかに人為的ミスです。
基本的にガス工事には、「LPG取扱責任者」という免許が必要ですが、これを取らずにやっている人がかなりいると言いますから。ま、これはA社に限ったことではないですが・・・。


話が飛躍しすぎましたが。
とにかく。
「少々高くても、イスラエルではいいものを買って大事に使おうよ」、と、5代目の安物電気ポットを見つめながら、ガイジン部員はため息をついたのでありました。
だって、電気ポット3つ買った時点で、有名メーカーのポットが1つ買える値段だったんですよ。
計算しようよ。経理部なんだからさ・・・。
  
posted by Heshbonit at 20:00| イ国の言葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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