2010年05月12日

3.33%にかける情熱

11月から引き受けた業務のことで、事務長のところに行った。

当初の予定では、
「半年間は前任者の給料と同額。その後、2割下げる」ということだった。
つまり今月分の給料から減額になる。

減給理由は、「前任者はパートタイムで働いていたから2割増で計算されていたが、フルタイムの私は業務追加であり、査定を戻すべき...」とかなんとか。
この話し合いをしたのは、月2回ほど来る会計士。
もちろん、会計士と事務長が事前にその辺りを話し合い、それから会計士が私に話を持ちかけて、私が承諾(&条件として給料半年据え置き)をした後に、責任者2人で相談して決定した、というのは言うまでもない。
業務は、超能率的に変えたため、減給に異存はない。
しかし、この計算方法に異存がある。

決定時の書類には【半年は据え置き。その後、2割下げる】と書いてある。
しかし。
パートタイムだから2割増で貰っていた前任者の給料から2割を下げるということは、たとえば、「本来なら千円だが、2割増で1200円」ならば、千円に戻すには「1.2で割る」のが正しいはず。
だが、決定の要綱の文章は「八掛け」であるように読める。これだと「1200円x80%=960円」になってしまう。
なぜなら「ベースについての言及」がないからだ。

決定要綱を書いたのは事務長。その基準となったのは、会計士と私との間の口頭での決め事。会計士はたぶん、苦し紛れというか適当に私に納得させるために、「2割下げる理由は...」なんてつもりで話をしたのだろうが、ここ経理部ですから、お金の話をサラっと流せるものではありません。
ってか、「前任者は2割増しで貰ってた」なんて聞いたら、そこに喰いついてこそ経理屋ってもんでしょ。

以前、原価計算の話でも書いたが、この超基礎の基礎である計算を間違えるとぜんぜん違う数字になる。私が会計士と話した時に説明を受けた内容で考えたら、私の給料は「八掛け」ではなく、「元の100%」に戻すべきなのだ。

案の定、事務長は、八掛けだという。「彼女が120%貰っていたというのはたとえだ。どこにも彼女が120%貰っていたなんて書いていない」と主張する。
でもそういう説明で減額を了承した私は、「100%に戻す」を譲らない。

譲るもんか。
そりゃ、その差額が数百円なら溜飲下げるが、X千円っていうのは負けられるもんじゃないからね。もちろん、そこから税金やら社会保険やら退職積立やらを引いたら、その額面が入るわけじゃないことは分かってる。
でも、こんだけだろうがどんだけだろうが、私のお金なの。道路に落ちていたら自分のお金じゃなくても1シェケル(25円)でも拾うでしょ。どうして、自分の名前に計上されるX千円を諦められよう。
筋金入りミクロ女の経理屋、絶対に負けられない主張なわけ。

事務長にしたら面白くないよね。こないだも勝手に私が仕事のやり方を変えるってことを承認なしで押し通したりしたんだから。その上、給料計算に関してもガタガタ言うのかよ、ってな。
それに、雇用負担(社保・退職金積立・財形)を考えると、私の手元に届く数字よりも高い数字を役場の人件費に計上することになる。
ところが、もしも私が「じゃ、追加業務は辞めます」とでも言おうものなら、役場内部のバランスが総崩れになる。事務長が面白くない理由の根本はここなのです。

美人さんやコネがある人ならば、笑顔ひとつでどうにかなるからこんな論争することもないだろうが、こちとらダテにいろんな煮え湯を飲んでるわけじゃない。
ってか、顔や縁故でどうにかなったことなど生まれてから一度もない。子供の頃から飲みたくもない煮え湯を飲み辛酸をなめ、そのたびに口も舌もどんどん強くなり、多少のことじゃ怯みも揺らぎもしない。
うるさく思われようがさらに嫌われようが、一般企業と違って年次昇給なんてものもないだけに、決められた給料を上げさせる交渉(≒極力下げさせない)なんて、そう頻繁に出来るもんじゃない。
この機会で失敗したら次はいつ話が出来るかわからないですから。

討論、約30分。
やはり、「業務、随分ラクそうにこなしているじゃないか」と突っ込まれた。
冗談じゃねぇ。それは私の力量だ。それを評価しないで「時間が減った」と時給計算みたいに言われたら溜まったもんじゃない。
だったら夜中まで残ってダラダラやったらたくさん働いたと評価する?

最後に事務長の机の上の電卓を叩いて、決めの一言。

「ね、100÷120=83.333。いいじゃん、3.33%くらい、くれたって」

勝った。
   
posted by Heshbonit at 23:00| 経理のお話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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