2010年02月12日

あの頃

日本から買ってきた本の中のセリフにこんなのがあった。

「あの頃の1年てえのは、10年も付き合ったようなもんだ」


...なんか、いろいろ考えた。

20代の時、添乗員をしていた。
たかが数年だった。
日雇いの不安定な仕事。「水商売みたいなもん」「使い捨てだし」...
そんなやさぐれた言葉でしか表現できない仕事。
ツアーがなかったら無職。はっきり言ってロクな商売じゃない。
たかが数年やっただけで、何をわざわざ昔の話をするのかと思うだろう。
でも、私にとってはあの頃が、本当にたかが数年ではあったけれど、
人生の中でいろいろな経験をするためのものすごい長い期間に感じ、
それだけに今でも「あの頃は...」と回想することばかり。

以前住んでいた国は、たった1年しかいなかった。
でもその時のこともやはりかけがえのないもので、
他人からしたら「...で?」って程度だろうけれど、
私にはあの国で経験した全てが、あの時に出来る精一杯だった。

そういう「あの頃の1年」と、
イスラエルに来てから振り返ってみるこの10年、
重みがぜんぜん違う。
思い出すことが多いからそう感じるだけとは思えない。

毎日があっという間に過ぎる。気が付くといつも週末。
何をしたかという記憶も残らない。毎日同じことを繰り返す。
この10年、何やってんだかと思ったりもする。

この「成れの果て」を見たら、あの頃の人達はどう思うだろうか。
    
◎今日の一曲
   
posted by Heshbonit at 21:00| ノスタルジア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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