2006年02月25日

イ国の兵隊さん

昨日の新聞に、とても太った兵役中の20歳の女性が、テレビのダイエットプログラムに参加することに対し、彼女の上官がストップをかけた、という話が載っていました。
女性兵士は、「どんなダイエットをしても効果がない。自分のように太った女性がどれだけ努力すれば痩せられるかというのを体験し、その過程を見せることで他の人の励みにもなればいいと思って」という気持ちだそうですが、
彼女の上官としては、「軍に属した兵役中の人間がそのようなプログラムに出ることは望ましくない」と。
ま、上官の言うのは正しいことです。
イ国軍に属している人間が、軍の服を着て、営利目的でテレビに出ることは基本的には許されていません。兵役の年齢のアイドル達が軍の服を着て出ることはまずありません。
もちろん、彼女が軍の服を着ないで出る分には文句が言えないはずですが、ダイエットの番組ということは、彼女の日常生活(軍でのトレーニングを含む)を映し出すことになり、毎日の軍での食事の様子なども写さなければならないわけですから、彼女1人の問題ではないのです。
実は彼女は軍に入れるギリギリの体重だけれど、そこを本人は頑張って軍務に就いているらしいです。(あんまり太っていると兵役免除となるそうだ)。

イ国軍は、国民皆兵であるため、他の国の軍と比べればラクなようですが(変なイジメとかシゴキとかはないらしい)、それでも上官の命令は絶対です。

半年くらい前かな、こんな話がありました。
「軍宿舎の冷蔵庫のミルキー(デザート菓子)を食べ、30日間の禁固刑」

内容はこんな感じ。
ある男性兵士が朝から空腹で、宿舎の共同冷蔵庫に名前が書いてあった上官の『ミルキー』という名のデザート菓子を、本人に無断で食べてしまった。
「ミルキー」とは、チョコムース&カスタードクリーム&ホイップクリームの1個100円程度の女子供が好きなデザートです。
自分のミルキーを食べられた上官が「なぜ食べたんだ。俺の部屋に来い」と呼びつけた。
兵士は上官の所に行ったが、彼は上司の怒り方が気に入らなかったため、無断で部屋に帰った。
上官:「俺のミルキー、なんで食べたんだよ」
兵士:「腹が減って食ったんだよ。たかがミルキーくらいで怒るなよ」 

再度、上官に呼ばれ、無断で部屋に帰った罰として掃除を命じられた。
上官:「てめぇ、俺が帰っていいって言う前に帰ったな。罰として台所の掃除をしろ」

それが気に入らないため、兵士は掃除をしなかった。
兵士:「冗談じゃねぇ。なんで帰れって言う前に帰ったっていう程度で掃除しなくちゃいけねぇんだよ」

上官は再び彼を呼び、命令を聞かなかった理由を問いただし、再度掃除をするように命じたが、やはり言うことを聞かない。
上官:「俺の言うことを聞かなかったから掃除をしろっていったのに、それを守らないのはなんでだ?」
兵士:「なんで掃除なんかしなくちゃいけねぇんだよ」

そこでさらにその上の上官を呼んで話をしたが、逆ギレして反抗。
上々官:「君ねぇ、無断で彼のミルキーを食べて、上官の言うことを聞かないで帰って、その上、罰の掃除もしないで、部屋に帰ってしまうっていうのは何事だ?」
兵士:「上官の怒り方が気に入らなかったからです。なんでいちいちそんなことで呼びさられなくちゃいけないんですか」

結果=30日間禁固刑。

イ国の若者って大変なのねぇ、なんて思ったあなた、それならば他の国の軍で「上司の私物を勝手に食べて、その上反抗する」なんて有り得ます?
上官のミルキーを食べるって所からチャレンジャーです。
そして、上官に呼び出されて帰っちゃうって言うのも有り得ません。
で、反抗した罰として殴る蹴るをせずに掃除ってのも。
さらにそれにも反抗して、もっと上の上官にも反抗するってのも。
軍でやってならないのは、上の人間の言うことを聞かないということで、彼の場合、ミルキーを食べただけならば単なる宿舎内の揉め事で済んだものの、上官に刃向い続けたことが原因で禁固刑になってしまった、というわけです。

イスラエル国民は、基本的には兵役に就かなければなりませんが、私達のような外国人在住者は従軍する必要がありません。移民でも、29歳以上ならば兵役は免除されます。

ひそかに行ってみたかった、イ国軍。

また、国情から、国民の銃所持が許されていますが(要免許&毎年の申請)、これまた私達のような外国人在住者はそれが許されていません。
実は聞いたんです、「私は銃を持っていいですか?」って、内務省で。
担当がのけぞって笑っていました。
posted by Heshbonit at 17:00| イ国情緒 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。