2009年11月20日

話し好きvs根掘り葉掘らー

一時帰国した時、実家に来てくれた義姉と盛り上がった話題。

「自分のことを聞かれると、つい何でも話してしまう」

今年の夏頃、知り合いになった女性がいた。
メールのやり取りが始まったはいいが、立て続け頻繁にメールが来ていたものの、ナイフで切ったかのように縁を切られた。
何か相手に対して不適切なことを書いたかと思って、ブログ内容やメールのやり取りを読んだけれど、相手の気分を害するようなことを書いた心当たりもない。
読み返して気付いたのは、彼女は全て質問形で、私はそれに答えている。
彼女は私の周波数に合わせて近づき、個人情報を根掘り葉掘り一通り聞き出した後、「本当にただの田舎のオバサンなんだ。付き合う利点は何にもないや」と、縁を切ることにしたんだろう。
そして、日本人同士の集まりか何かで、「経理ブログって読んだことある? あの人ってね...」と収集した情報を公開するんだろうな。

イスラエルに来てから、個人情報根掘り葉掘り攻撃を受けたことが何度もあり、そのたびにその手の人には気をつけるようにしていたけれど、元々の性格からか、人に聞かれたら自分のことであれば言ってしまうし、メールだったら書いてしまう。

個人の日記をブログ形式でネット上に公開しているのだから、全く面識のない人にも情報を公開することになるのは承知の上でやっている。
「経理関係のことで教えてほしい」「イスラエルに関しての情報がほしい」という質問メールを貰うこともたまにあり、私で役に立てればと答えられる範囲で答えている。しかし、ブログで書いていること以外の個人情報を、無縁の人に知られたいとは思わない。
それゆえに、普通ならば個人的なことなど答えないのだが、同じ国に住む日本人となると、どこかで縁があるかもしれないだけに全く無視をするわけにはいかない。狭い社会で適当に交わすのは難しいことである。
それにしても、「話せる人かも」とヘンに期待しただけに非常に残念だった。

その話をしたら、義姉がケラケラ笑って言った。

「そうなの。聞かれると答えちゃって、しかも、ひとつ聞かれただけなのに、『でも、以前はこうだったんですけどね...』なんて自分から話を広げちゃうの。それで、後になって、なんであんな人にしゃべっちゃったんだろうって落ち込むんですよ。
 あとね、言いたくないなって思っても、『それはちょっと...』なんて言って気まずい空気が流れるのがイヤで、ついつい少しだけならと話しちゃうんだよね。そうするとそれを突破口にして向こうがまたアレコレ聞いてくるでしょ。そうすると相手のペースなるんですよ」

そうなのだ。
世の中には、【根掘り葉掘らー】という聞き取り上手な存在がいて、人のプライベートなことに関して、何でもかんでもズケズケと根掘り葉掘り聞き取って、話の種を収集し、当事者のいないところで大輪の花を咲かせるのが大好きな人達がいる。
そういう人達に、「うーん、えへへ...」と適当にごまかせる人はいいけれど、私や義姉のような、『元々話し好きなタイプ』はなぜかバカ正直に答えてしまい、相手の思うツボにドップリドップラ嵌り込んでしまうのだ。

話さなければいいじゃん、と思うかもしれない。
しかし、根掘り葉掘らーは、コチラの周波数に合わせるのが上手い。
「この人と仲良くなれるかも?」と思わせるのが非常に上手い。天性の才能なのだろうか、誰とでも周波数を合わせられるから、人に嫌われることがない。
もちろんその周波数合わせは、巧みな情報収集のためでしかないのだが、周囲からは嫌われるどころか、「彼女はいろんな人と交流があって、誰とでも仲良くでき、情報をたくさん持っている」と支持されている。

話し好きな私は、周波数が合う相手と会うと一気にテンションがあがる。
話し好きな人間というのは、見ず知らずの人と会話する時、「どうやって何の話をしようか?」と考える性質なのだが、向こうから周波数を合わせてくれるなら、そういう手間が省けてラクだからだ。
結果、つい掘られるがままに何でも自分のことを話してしまう。
もちろん、今後の付き合いが続くのであるなら、自分のことをある程度知ってもらうのはいいことだと思う。
ところが、根掘り葉掘らーは、聞くことがなくなった用済み人間を、「あなたから得るものは全て得ました」といとも簡単にポイっとする。
そこでようやく気が付くのだ。「ああ、またしてもやられた」と。

ところが私、聞かれたことには素直に答えるけれど、「じゃ、あなたはどうなの?」っていう一言が言えない。相手を掘ることがとても苦手だ。
自分に聞かれた同じ質問でも、相手に切り返すことができない。
振り返っても、仲がいい友達で、家族構成を知らない人が結構いた。
たとえば、同室で働く先輩部員が時々、「兄(弟)が、姉(妹)が...」という話をするが、彼女に何人兄弟がいるのか、聞いたことがない。
第一、人様の家族構成を聞いたところで仕方ないだろう。「だから何? 人数聞いてどうするの? 何か売りつけようっての?」って。

それを言ったら、義姉がまた笑って言った。

「そうそう、プライベートなことって絶対に聞けないよね。そういう人に対して質問すると、『こっちのこと聞いたんだから、あなたももっともっと答えなさいよ』みたいになる可能性もあるし、『昨日、あの人にこんなことを聞かれたの。ずうずうしいよね〜』と裏で言われたらイヤだなって考えて、同じ質問をすることすら出来ないんですよ」

孫(姪)に編み物を教えながら会話を聞いていた母が、口を挟んできた。
「人と会って何の話をするの?」

「まず天気の話、寒いとか暑いとか。話題には困らないですよね」
「何々が美味しい季節ですね。でも、何が好きですか?は聞かない」
「人のウワサも、後で『あの人もウンウンって聞いていた』なんて言われたらイヤだから聞きたくない。ウワサの類は芸能情報止まりでしょ」
「親兄弟のことは絶対ダメ。『もうこの世には誰もいません』『10年ひきこもってます』とか言われたら気まずいし」
「職業云々を聞くのは、経済状態を聞くようなものだし...」
「当然、学生時代の話題もタブーだよね。中退って言われたら返す言葉もないし、最終学歴が同じでも学校ランクとか何とか気になるもん」
「出身地は絶対に聞けない。ソレドコデスカ?っていう知る人ぞ知るようなスゴイ田舎だったりしたら、むちゃくちゃ気まずいですよね」
「あー、ムリムリ」
「前なんか、『神戸です』っていうから、うちも親戚が三宮なんですよって話をしたら、実は岡山に近い所で...ってな(爆笑)。マジ気まずかったもん」


義姉は誰に対してもとても人当たりがよく話題が豊富な人だから、女同士の付き合いが上手いだろうと思っていたけれど、やっぱ人付き合いってのは難しいんですね。特に、ママ友社会だと余計に大変だろうなとは思います。

義姉と2人、「お互い気をつけようね」と言って話を終えたのであった。


ひらめき 【追記】ブログを読んでくださっている方から、根掘り葉掘らーの重大な特徴を教えていただきました。

「こちらのことを妙に褒めてきたら、危険信号」

些細なことに関してやたらと必要以上に褒める。会話の中に褒め言葉を巧みにちりばめて相手を持ち上げるだけ持ち上げ、ベタ褒めと個人情報聞き出しを巧く混ぜてくる。

「Heshさん、やっぱりすごいわー。私にはとてもムリ、本当にすごいなぁ、そうなんですかー、すごいですねー。それだったら、XXなんでしょ? いいなぁ」

誰しも人に褒められると、「いえ、違うんですよ。そんなことないです、だって私は○○ですし、それに...」と謙遜してあれこれ弁解するから、こちらの話をさらにすることになり、根掘り葉掘らー、大喜び。
そして、褒められたために質問に答えやすいというか、褒めてくれた相手の質問に答えざるを得ない状況になってしまうのだ。

...心当たり、大アリです。いたいた。いるいる。
               
posted by Heshbonit at 17:00| about me | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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