2009年08月19日

何様のつもり...

嬉しいことと、嬉しくないことがありました。
美味しい物は最後に食べる派なので、嬉しいことは明日の記事にするとして、今日は嬉しくない話題を先にします。

とある方からメールが来ました。
あ、例の在エルサレムストーカーではない、ぜんぜん知らない人。
もちろんストーカー女史も、全く知らないし知りたくもない人ですが。

「あなたはネガティブなことを書きすぎる」とダメ出しされた。
もっと前向きに、とかなんとか。そうしないと運が逃げる、と。

どうやら昨日、「私はブサイクなアジア人だから、海外では観光地以外の飲食店には入らない」と書いたことが相当シャクに触ったらしい。
今日は、「あー、コメント欄を削除してよかった」と心から思った。

真っ当なことを書いたんですが、何がどうシャクに触るのか分からない。
それとも、金さえ出せば、どんな顔のどんな身なりのどんな人間でも、どこでも入って好き放題振舞っていい、とでも思っているのだろうか。


実は、私が海外添乗をやめた理由のひとつがこれでした。

日本人は急に金持ちになり、世界中に散らばるようになった。
しかし、ほぼ単一民族で全国民平均値が中流階級以上である上、世界的経済大国に成り上がった日本人は、国の力でかなりの国にビザなし渡航できるという利点から「われわれは名誉白人なんだ」と思い込み、どこでも好き放題に振舞っている。これは紛れもない事実です。

パックツアーでは、ツアー専用のレストランという処を使います。
しかし、ツアー内の自由行動の時間などに、「現地の人が食べるような店で食べたい」と、ムリヤリ現地人向けの店に入りたがる日本人は非常に多い。これはツアーに限らず、個人客なんてもっとそうですが。
アメリカやオーストラリアのようにアジア系国民が多い国ならそれもいいのですが(...尤もそれも街によりますが)、アジア系に慣れていない国や格式を重んじる国においては、旅行者だか不法就労者だか分からないアジア人が入り込んでくることは、店にとってマイナスになるのです。

「予約でいっぱいだから」とやんわり断る店もあるが、アカラサマに「お前らはダメだ」と言えない店もある。下手すると差別で訴えられる可能性もあるから。
仕方ないから、一番奥の目立たない席に案内する。言葉も通じなさそうだし、第一、歓迎していないのだから他の客に対するような接客はしない。下手に歓迎したらアジア人の常連店になってしまう。

すると、自称名誉白人・人類皆平等を信じきっている日本人は、
「こっちは客で、お金を払って料理を注文したのに、接客が悪かった。前に行ったアメリカではこんなことはなかったのに。XX国はイヤな国だ」
と、自分のことをすっかり棚に上げ、その国を悪く言う。
面倒だから放ったらかしておきたいのですが、「午後は自由行動」「夕食は自由食」なんていう日は、添乗員はこういうお客様に同行しなくちゃいけないことが多い。

欧州添乗に行った時、先輩添乗員に誘われ、現地レストランに行った。
彼女は、現地ガイドに誘われてそのレストランに来たことがあるそうで、私が教えてあげると先輩ヅラ満々だった。なんかイヤな予感はした。
店の態度は、悪かった。非常に悪かった。
先輩は、店の態度に憤慨していた。「味はいいけど、態度がね」と。
しかし店が悪いのではない。悪いのは私たちだ。
そのために観光客用レストランがあるというのに、年に何十回も海外に飛ぶベテラン添乗員がこれですからね、たまにしか海外に出ない日本人を責められません。

近年、急速な経済成長で、中国人の富裕層が海外旅行に出ているという。
あちこちで見る中国人の集団を、「あの中国人も、海外旅行に出られるようになったんだね」と、ちょっと見下し気分を感じている日本人も多いだろう。
残念ながら、外国人から見たら、名誉白人たる日本人も同類だ。
さらに残念ながら、日本人はこの辺の感覚が分からない。
たぶん世界的に見ても、日本人が一番勘違いしているんじゃないかと思う。

日本国内では、「この銭湯は日本人専用です」と表現したりするのに、自分達が外国に行くと、「私は客だ・自国民と同じように対等に扱え」と主張する。
カネさえ出せばいいってもんじゃない。一国総成り上がりの日本人にはそのヘンが分からないのかと、添乗に行くたびにイヤな気持ちになった。
そういういろんなことにぶつかるたびに、「海外添乗は自分には向いていない」という結論に達して、国内専門添乗に戻ったのでありました。


さて。
現代のイスラエルには歴史も格式もない。
だが、「アジア系≒外国人労働者」というのが通念常識である。
観光地を除いた多くの街で、「チャイナ、タイ、フィリピン」と囃し立てられイヤな思いをしている日本人は多い。一度も言われたことがないとしたら、観光地在住かよほど西洋顔か、イスラエル人の夫と一緒でないと家から一歩も出ないか、常に耳栓かイヤフォンをしているか、のいずれかだ。

そんなイスラエルの普通の街のレストランに、アジア系の外国人労働者とおぼしき人間が入ってきたら、食べている客はどう思うか。経営者側はどう思うか。
渋谷の明るいオープンカフェに、作業着や近所のスーパーで買った服を着たオッサン・オバサンがデーンと座っていることを想像してほしい。
それこそちゃんとした服装をしていても、イスラエルでアジア顔はどうしようもなく、「アジア系の売春婦の客待ちか?」と思われて不快なことを言われても、相手を名誉毀損で訴えるだけの説得力はない。
これがイスラエル人男性と一緒ならもっと簡単で、「アジア系外国人労働者がイスラエル人のパトロンと食事中」。
仕方ないだろう。イスラエルには、正規の在住権を持ったアジア人より、アジア系外国人労働者(合法・不法とも)がその何百倍もいるんだから。

もう一度聞こう。
金さえ出せば、どんな顔のどんな身なりのどんな人間でも、どこでも入って客としてまかり通るのだろうか? 見ようによってはそれは「営業妨害」ではないのか? 

誰から見ても素晴らしい容姿風貌品格を持ち合わせている自信に満ち溢れた日本人は、どの国のどんなレストランでも、どんどん入って下さい。
それとも、外見は人並みかそれ以下だけれど、「カネさえ出せばお客は神様だ」と言い切る強靭な性格ならば、一番いい席にドーンと座ってやったらいい。それで何か言われようものならば、対等に主張すればいい。


それから何度も書いてきましたが、読みたくないなら読まないで下さい。
これは恐怖新聞ではないから、誰もあなたに読めとは無理強いしていません。
今すぐ「お気に入り」から消去し、履歴もクリアにして、Heshbonitなる在イスラエルの者がブログをやっていることを、自分のPCからも頭の中からも完全に消し去って下さい。

誰かと会った時、「私はブスだから・バカだから」なんて言いませんよ。言わなくても一目見れば分かりますからね。第一、「そんなことないわよ〜」って見え透いたお世辞が欲しくて書いてるわけじゃない。
自分のブログに自分のことを書いて、それを見ず知らずの他人に「そういうネガティブなことは書くな。前向きになれ!」って指図されたり、他人に元気を無理強いされる筋合いはない。
一体、何様なわけ?

「いつも元気。毎日ポジティブ、ハイテンション!」って人、危険ですよ。
髪の毛から何か検出されるかもしれません。
           

じゃ、明日は嬉しい話。
  
posted by Heshbonit at 22:00| 真面目なたわごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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