2009年08月03日

西欧と中東のギャップ

 イスラエル中部テルアビブで1日深夜、同性愛者の会合が開かれていた建物に男が乱入して銃を乱射、会合の参加者2人が死亡、約10人が負傷した。男は逃走し、警察が行方を追っている。
 建物には、同性愛者支援団体の事務所があり、この日は、地下の部屋で10代の同性愛者を支援するための会合が開かれていた。
(2009年8月2日20時37分 読売新聞)



イスラエルの税法や社会保険法などでは、同性愛者でも一般的な夫婦並みの権利を認められている面が多くあります。テルアビブには、健康保険組合による同性愛者専門の病院もありますし。
そういったことから考えたら日本よりもよほどリベラルですが、元来ある宗教や固定観念からしたら、ここは中東ですから、受け入れられるわけがありません。

特に、ここ近年のバカ騒ぎ的なゲイパレードなどは、宗教者を必要以上に刺激し、大きな亀裂の元凶になっています。
「聖地エルサレムでゲイパレードを認めるなら、われわれはアラブ系の村で宗教パレードをする」と、厳格な宗教者がアラブ系の村に向かうというトラブルも何度かありました。
以前も書きましたが、この国が同性愛を認めるならば、過越し祭に粉モノやイーストを売ることや、エビやタコや豚肉を普通のスーパーで取り扱うことや、土曜日や贖罪日にも全店営業することも認めるべきなんじゃないでしょうか。

イスラエルに限ったことじゃないけれど、ああいうバカ騒ぎパレードは、同性愛の人達よりも、全く無関係なヒマな人達の参加の方が圧倒的に多く、それが拍車をかけている状態です。
単に、リオのカーニバルゴッコのつもりで仮装大会を楽しんでるだけ。
10年以上前に、インド系ヒッピーみたいのが大流行したのと同類。
仕事してないし、学校行ってないし、ヒマだから何かしたい、みたいな。

ただ単に、国や政府や社会に対して文句があって大騒ぎしたいだけ。
それがインド系ヒッピーだったり、ゲイだったり、その時のトレンドで騒げるチャンスを利用している。流行に乗って遊んでいる者にとっては、一過性のブームだ。
あと数年したら、「ゲイパレード? へ〜、懐かしいなぁ、いまだにそんなのやってるんだ〜」と今回参加した誰もが醒めた目で見るだろう。

しかし、利用された張本人の方たちは、溜まったもんじゃないはず。
同性愛であることを隠して静かに生活している人もいるだろうし、親兄弟に告白することが出来ず、悩みを抱えている人達もいる。
今回事件に遭ったのは、そういった悩みを抱える10代の同性愛者の相談支援会だったそうで、被害者の一人はそういった人達の相談役だったのですから、バカ騒ぎのとばっちりとも言えるのではないでしょうか。
   
ま、今回の銃撃事件に関しては、2人殺されて犯人が逃走中というだけに、そちらを問題視するしかありませんけれど。
ここぞとばかりに、政治家や有名タレントが事件のあった場所を訪れる姿もなんだか空々しくてなりません。

しかし、事件発生当初は「同性愛者を認めない宗教者じゃないか?」なんていう勝手な憶測が飛んでいましたが、犯人が全く見つからないために、「おそらく同性愛者の中でのトラブルによるものではないのか?」「実はあなた達は犯人に心当たりがあるのではないのか?」と警察は見方を変えているようです。

第一に、諜報組織が発達しているイスラエルという国で、ここまで犯人をひた隠しには出来るものではない、ということ。
そして、今回事件があった同性愛者の寄合所は、関係者のみしか知らないような場所であり、もしこれが同性愛者に対する無差別攻撃だとしたら、同性愛者御用達の有名パブを狙う方が自然だからだとか。

ま、何にせよ、人が殺されたということだけは確かですが。

中東と西欧のギャップ、ただバカ騒ぎしたいという物見遊山な人達と静かに過ごしたい当事者達との、埋めようがないギャップ。
世の中に存在するあらゆるギャップから起こりえる事件では、常に、「え、なんでこの人が?」というような人に被害が及ぶものです。
                        
posted by Heshbonit at 22:00| 真面目なたわごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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