2009年07月23日

完全菜食主義とB12 〜日本人の場合

胃潰瘍のため、いろいろと検査をしました。
血液検査は2回。
というのも、1度目の結果で、「おかしい」と言われたから。
しかし2度目の検査結果も1度目と何ら変わらなかった。

私の食生活は基本的に完全菜食主義(ヴィーガン)です。
もうここ15年以上、こういう食生活をしています。
動物のものは一切口にしません。卵も乳製品も含めて。
イスラエルに来てから、豆製品の不足のためにタンパク質不足を感じることがあって、たまに魚類は食べるようになりましたが、せいぜい月に2〜3回。
しかもイスラエルで手ごろに買える海魚と言ったら、冷凍サーモンや冷凍の白身魚など、たかが知れています。

さて。
検査結果が「おかしい」といわれたのは、この食生活。
通常、『完全菜食主義はB12欠乏症になる』と言われます。B12は動物に含まれる栄養素なので、動物性食品を一切摂らない完全菜食主義者は不足する、と。

1度目の結果で、私のB12含有量は、平均値(145-914)を大幅に上回り、1000以上あったそうだ。
医者は、「B12が1000以上って、サプリを摂っているんでしょ?」と。そりゃそうでしょうね。食生活を聞かれた時、「ほぼ完全菜食主義です」と答えましたから。
ところが私、ここ3年以上、サプリメントの類は一切飲んでいません。
一時期やはり体調が思わしくなかった時に気休め程度に飲んでいたことがありましたが、元々サプリは好きではなく、以前はオメガ3(フィッシュオイル)を飲んでいましたが、フラックスシードを定期的に摂るようになってから止めました。
「ならば、なぜB12が基準を大きく上回っているのか?」と。で、再検査。
結果は同じでした。2度目もB12は「1000以上」をマークしました。
ちなみに、B12は過剰でも問題がないそうで。

つい先日も、ベジタリアン(卵・乳製品は食べる菜食主義)の母親が育てる乳児がB12欠乏症になった、というニュースがイスラエルでもあったばかりで、医者は私にB12の大切さを唱える気マンマンだったらしいのですが、サプリに頼らず基準値を振り切ってしまった完全菜食主義の私に、何も言えない状態でした。


それでは、説明しましょう。

私は別に欧米人の考えに感化されてとか、動物が可哀想だからとかという理由で、「ヴィーガンです♪」「マクロビ実行中」と言っているのではありません。
『日本の伝統的な食生活に近い状態』を心がけているだけです。

私の父は千葉の漁師村の出身ですが、母は神奈川内陸の農家出身です。
漁師はともかく、農家の食生活なんて言ったら、基本は米豆野菜。鶏は飼っていたが庭先を徘徊させているくらいで、たまに卵を産んだら料理に入れて家族で分ける程度。そしてその鶏が弱ってきたらカレーライスにする、とそんな典型的な農家だった。
つまり肉なんて一年を通して本当に数えるほど。もちろん生魚なんてなく、たまに塩漬けの鮭(しかも塩の塊?ってくらいしょっぱいもの)を食べたりとか。
母の実家は比較的恵まれていたそうですし、実家があった集落全体、戦中戦後でも食べ物に困ることは全くなかったらしいですが。

まぁ、貧富や都会や田舎は関係ないでしょう。第二次世界大戦が終わるまでの長い間、日本人の大半が獣の肉なんて滅多に食べなかったし、卵や乳加工品を日常的に摂ることもなかった。海に面していなかったら海産物を食べる機会もほとんどない。
それが日本人の食生活でした。

じゃ、昔の日本人はB12をどうやって摂取していたのか。
そんなもの、体の中で作れるんですよ。
昔の日本人が全員悪性貧血だったわけがないでしょ?

私が完全菜食になったのは、添乗員の時に毎晩ご馳走を食べることに疑問を抱いたからでした。毎晩刺身だ天ぷらだ宴会料理だ各地の名産料理だと食べていたら、そりゃおかしくなります。
当時、私が診てもらっていたカイロプラクターのアドバイスもあって、「外では仕方ないけれど、家では菜食を心がけよう」としているうちに、肉や魚の類を食べたくなくなり、今に至るわけです。

もちろん、そうするにあたっていろいろと調べました。でも日本人なんだから伝統的な食生活をしていれば体がおかしくなることはない、と信じて今に至ります。
もしかしたら、完全菜食になった時点で一時的にB12不足だったかもしれません。でも最早15年以上経過していますから、体の中で上手く合成しているんでしょう。

「B12は動物性食品にしか含まれないから、完全菜食主義者はB12欠乏症になる」というのは、完全に欧米式の考え方です。
エスキモーがアザラシの生肉だけで栄養を賄えたりするのと同じ。
完全菜食をしている日本人は、体内でB12を賄えます。

人間の体は、すごく便利に出来ています。
下手にサプリだなんだと甘やかすと、「ナトリウムで包まれた吸収しやすい形で栄養分が入ってくる」と、体が食べ物から栄養を合成しなくなります。
ま、菜食に拘るくせに化学的に作られたサプリを摂るようでは本末転倒ですから。だったら潔く動物性食品でも食べた方がよほど体にいいと思いますけどね。

もしも、長期間に亘って完全菜食の食生活をしているのにB12が著しく欠乏している日本人がいたとしたら、ご自身の先祖の食生活を見直してみてください。
それでも一向に治らない場合は、何かが間違っています。
たぶん、“ある一点”において。


医者にそれをザっと説明したら、納得したようなしないような顔で言った。    
「でもね、heshbonit、やっぱり腑に落ちないんだけど。あなたの検査結果は見本にしたいくらいスゴイのよ。でもなぜB12だけが突き抜けているのか。時間があったら研究してみたいわ」

ちなみに私、日本で計測した時、骨密度が平均値を大幅に上回っていたことがありました。牛乳なんて飲まないし、魚の骨も食べませんが。
そういうことです。

胃は、だいぶよくなってきたような気がしないでもない気がするかもしれない、っていうことにしておきます。お騒がせしてすみません。
          
posted by Heshbonit at 23:00| 食べよう食べよう | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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