2009年04月08日

原価率とは:チョコチップクッキーの法則

本日、パスオーバー。
ご近所のうるささが最高潮です。隣家のロシア人(ユダヤ人ではないが偽って移民してきている経済難民)は、当然ユダヤ教式の晩餐(セデル)なんてせず、昼から集まって、ウォッカ飲んでタバコ吸いまくって大騒ぎしています。おかげで窓も開けられません。
私が住んでいるのは治安の悪いエリアではありません。ただ、今やこの国の2割を占めるロシア系移民の99.9%がそういう人達なんです。

そんな中、ヘッドフォンで音楽をガンガン聴きながら、ネット三昧。
お題を頂いたので、そちらを書いてみましょう。

>原価計算だって、数字とパーセントで考えるから頭が混乱するんです。

と、以前書いた記事に関して、お問い合わせをいただきました。

原価計算はそんなに難しいものではありません。
なんとなく面倒なだけですが、基本は算数。もちろんレベルが上がっていくと数学的分野になりますが、「簿記」って言っている間は加減乗除さえ分かれば十分。

今日はその初歩の初歩。「売上利益率(粗利率)」「売上原価率」

簿記における原価計算の初歩で、「売上=原価+利益」と勉強します。
売上利益率とは、「売上に占める利益の割合」
売上原価率とは、「売上に占める原価の割合」
商業簿記では分かっていたはずの原価が、工業簿記で急に分からなくなるケースが多い。しかし難しいわけではありません。基礎の基礎を抑えれば簡単です。

今日は、この基本を十分理解するために、全く別のたとえをご紹介します。

ひらめき チョコチップクッキーの法則

ご存知のこの箱
6_L1.jpg

たとえばこの箱に「チョコチップ20%」と書かれていたとしましょう。
となると、80%は、クッキー生地。
では、なぜクッキー生地が80%なのか、理由を説明してください。



...制限時間終了。

商品は100%で販売されます。チョコチップが10%増量したらクッキー生地が10%少なくなる。完成商品は常に100%であり続けるからです。
もし120%だったら、商品の概念では「オマケ」という存在になります。
「サービス20%増量」と書いてあったら「120%」が100%になります。
あ、混乱しますね。とにかく店頭の商品は100%。ここだけ覚えて下さい。
そこで以下の公式が生まれます。

【チョコチップクッキー100%=クッキー生地80%+チョコ20%】


では、この商品を製造する工場を見てみましょう。
チョコチップクッキーは、クッキー生地の中にチョコチップを入れて作りますよね。
この工場には、ベースとなるプレーンクッキー生地が常にあります。チョコチップの量は、会社の商品開発課が決めたことで、工場では言われた割合の商品にするために、生地にチョコチップを加えます。
それでは問題。チョコ20%のチョコチップクッキーを作るには、クッキー生地に対してチョコチップを何%入れればよいのでしょうか?



はい、制限時間終了。

工場には常にクッキー生地があり、クッキー生地にチョコを加える。
つまり、工場においてはクッキー生地が100%。
ゆえに、完成時にクッキー全体の20%がチョコチップとするためには、クッキー生地を分母として考えれば、「20÷80=25」という答えが出てきます。

【チョコチップクッキー125%=クッキー生地100%+チョコ25%】


原価計算の「原価」とはなんでしょうか。
原は「本来のそのもの」の意味。つまり原価は「そのものの価値」。
だから、原価には損益が含まれません。
これに対し、売価は「売る時の価値」だから、利益が含まれます。
売上利益率は常に「売価を100」として考えますから、
原価を100として考える時とでは、当然ながら利益が変わる。

...ほら、もうなんか難しくなったでしょ?

だからこれを、チョコチップクッキーで考えるんです。

店頭商品は、クッキー全体100%。クッキー部分が80%で、チョコが20%。
工場では、基礎となるクッキー生地は100%と考え、そこにチョコ25%を加える。


ね、同じでしょ。
この説明、イスラエル人にも大うけでした。一番喜んでくれたのは簿記の先生で、「これならアホでも分かる。次からは絶対にそれで説明する」と。

ここでもう一度書いておきましょう。

商品:チョコチップクッキー100%=クッキー80%+チョコ20%
工場:チョコチップクッキー125%=クッキー100%+チョコ25%



この数字、ただ書いたわけではありません。

【100=80+20】【20÷80=25】【125=100+25】

原価計算の黄金率です。このまま覚えてください。絶対に役に立ちます。
原価計算や経営分析の公式を覚える時、いちいち%にするために100を掛けないほうがいいです。数字が増えれば増えるほど混乱しますから。

じゃ、どういう時に思い出せばいいのか?

Q:原価が80円。売価は原価の25%増しです。売価を求めなさい。
A:基礎は『クッキー生地80』。
  クッキー生地に25%増して作るのですから、売価は、80x1.25=100円。

Q:売価100円の商品、売価は原価の25%増し。売上利益率を求めなさい。 
A:『工場の完成品は125』だから、原価は100円÷1.25=80円。ゆえに利益率20%。


tarakoさん、こんな感じで分かりますか?
 
posted by Heshbonit at 20:00| 経理のお話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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