2008年08月02日

Memoirs of Fudebako

昨夜、机に向かっていた時、急に筆箱のことを考えた。
(真剣にやってないってバレバレです)。

筆箱。
今の時代だとどんなの使っているんだろう。もう筆箱とは言わないのかな。書くとカクカクしているけど名前そのものは柔らかくて好きです。

小学校入学時にどんな筆箱を使っていたか殆ど記憶にない。
ランドセルが赤いということすら気に食わなかった私だから、派手なキャラモノの筆箱を選んだとも思えず、たぶん1面開きのシンプルなのを使っていたんじゃないだろうか。年上の兄が2人いるせいか、1年生にして既に冷めているところがありました。
開閉部がマグネットで、蓋の裏に「時間割表」のが差し込めるラミネートポケットが付いているっていう普通のものでした。

私が小学校に入った頃から、筆箱の「開き面」が加熱していた。
上で「1面開き」って書いたのは、普通に上だけがパカって開閉するんですが、新入生で既に「両面開き」を持っている人が複数いました。

記憶にあるのは3年生の時。
途中転校してきた女子児童が持ってきたのは、「7面筆箱」!

7面、これがすごいんだ。
まずは表面から違う。「鉛筆入れ部分」と「消しゴム入れ部分」の2ヶ所で、これが裏表両面開く。さらに真ん中がパカっと割れて、そして左右それぞれが1面ずつ開く。そして「背」に当たるところがさらに開く。全7ヶ所の蓋が開く、ってわけ。
機能的にはどうなの?っていう代物なんですけどね。第一、筆箱にそんなにたくさん鉛筆やらペンやらを入れる必要なんてないはずだし。

でも、勉強に関係のない私物を持ってくることが出来ない小学校で、3年生くらいだとまだ服装も無頓着な状態だから、個々人のステイタスは持っている文房具で決まる。それだけに転校生が持っている7面開きの筆箱っていうのは、周囲を十分ビビらせる存在なんです。
今、オバサン世代になって考えてみれば、親の都合で転校を余儀なくされた子供に対して、「最新式の筆箱を買い与えて何とかしてご機嫌を取ろう」っていう、せめてもの親心だったのでしょう。
何よりも、「えー、すごーい! こんな筆箱持ってるんだ〜!」と、周囲の目を一瞬にして惹きつけ、クラスの友達を机の周りに呼び寄せることが出来る。非常に分かりやすい効果的な客寄せ方法。

しかしかかし。
小3児童には、転校生の不安な心や転勤族の哀愁なんてのはどうでもいいわけで、彼女の出現によって(って別に彼女が悪いわけじゃないが)、クラスの中で筆箱熱が急上昇したのはいうまでもありません。
ま、彼女が転校して来なくても、誰かしらが新しい筆箱を買ってもらって、「私もアレがほしい」ってことになったとは思いますけど。

どの児童も家に帰って、「筆箱買ってー」とねだりだした。
下敷きや定規なら単価が安いから年イチペースで買ってもらえるけれど、筆箱っていうのはそれなりにするし、簡単に買い換えるものじゃないんですよね。
ほとんどの児童が1年生から既に2年使っていて飽きている時期なだけに、「誕生日プレゼントで買ってもらった〜!」っていう人が続々と増え、7面まではいかないけど新しい筆箱を買ってもらう一大ブーム。

私? 誕生日、1月なんですよね(・・・遠い)。
でもハッキリ覚えていないけれど、たぶん喘息で長いこと休んでいて、やっぱり親として気持ちを和ませるためだったと思いますが、誕生日を待たずに3面開き(表裏と背に当たる部分が開閉する)を買ってもらいました。
今でも何となく覚えている。アイボリー地で猫の写真が入っていました。あの時、うれしかったなー。

で、蓋がたくさん何なのか?っていうと、「消しゴムは、あれ? ここじゃないし・・・、ここじゃなくて・・・。あ、ここに入れてたんだ〜」ってワザと言葉に出しながら、筆箱の蓋を開けて探すんです。
ええ、それだけのための、多機能とは言いがたい多蓋型筆箱ブーム。
それと蓋の数が少ないけど、その分「鉛筆削り内蔵」とか(汚れるから使わない)、「定規セット内蔵」とか(ちゃちで使いにくい)、どこかをクルっとまわすと虫眼鏡が出てくるとか(何に使う?)っていうなんちゃって多機能タイプも出てきました。
コジツケもここまで来ると次はもうトランスフォーマーになるしかないんじゃないのか?ってな。今はどうなんでしょうね。

さて、次の筆箱は5年生の中頃。小学生の文房具は耐久年数が短い。
そりゃ小学生だもん。嬉しくって意味なくパカパカパカパカ開けるからマグネットの消耗が早い上、角の部分が切れて中の台紙やスポンジが見えてくるんです。
えー、次は筆箱じゃありません。
「カンペン」
缶で出来ているカンペンケース。もちろん1面。あ、2面もアリだったかな。私は、深めで中にトレーが入って2段になっているタイプを使っていました。
4年までは誰もが何面も開くゴツゴツなのを使っていましたが、「たくさん持つよりも少ない量をシンプルに持つ」っていうのがカッコヨイ時代に突入します。
私が通っていた小学校では5年くらいから、「ランドセルではなく手提げバッグ」「荷物が少ない日は手提げバッグ」が一般的になり、それにあわせて筆箱も小さくなったわけ。
鉛筆に消しゴムに数本のカラーペン、そんだけなんだから。第一、何面も開く筆箱にずらりと並べるほどの文房具、誰も持ってないからね。
それに、中学年までは「無言の禁止」だったロケットペンシルやシャーペンなどが高学年で解禁になって、複数本数を持つ必要がなくなったんです。

4年生くらいまで使っていた出所不明なイラストや東映東宝まんがまつり系ではなく、サンリオやスヌーピーやディズニーなど、好みのこだわりキャラのを使うようになってきます。
学年があがってお小遣いの金額が増えたことで親に頼まなくても少し貯めれば買えるし、友達同士でファンシーショップ(笑!)に買い物に行けるようになったっていうのも理由。
缶だと中身が動いた時にうるさいから、下に何かを敷くのがオシャレで、ほとんどの女子が使っていたのは香り付きティッシュで開けたらいい香り〜(笑)。
私は、母のパート先で薄いウレタンスポンジが手に入ったので、それを大きさに切って使っていたと記憶しています。
あと、家庭科の授業が始まったことで、自分で作った布ケースとか、布ケースにフェルトのアップリケを縫い付けたりするのも一部で流行していました。

中学に入ってもカンペンだったような気がする。いや、プラケースをカラーゴムで留めていたような記憶もある。
大日本帝國万歳な軍隊式教育を基調としていた市立中学だけど、さすがに筆箱に関しての規定まではなかった。
あ、でも「華美にならないように」みたいなことは言われてたかも。
ガチガチな規定だらけで何をしてもしなくても殴られる学校だったから、もう何が規定だったか覚えてないや。

高校に入ってから、塩ビのファスナータイプが流行。
これには理由があって、私の高校は99%がチャリ通学で、カンペンだとガチャガチャガチャガチャうるさいため、塩ビか布ケースに買い換えざるを得ないんです。
そして再び、「大量のペンを持つ」時代に。カラーペン12色とか。ペンケースが膨れ上がってファスナーを閉めにくい状態なくらいペンを押し込むってのが流行。こっちの理由は不明。流行なんてそんなもんさ。
ちなみにこの時、黒い大きなナイロンバッグも流行。これは局地的ではなく全国的な状況で、クラスの女子のかなりが、クレージュとかシュウウエムラの黒くてデカイナイロンバッグを使っていました。
私? 高校はセカンドバッグで通学していました。ヤル気が全くなかったんで。

学校を卒業して会計事務所に入るにあたり(客先に行くこともあるので)、革のちょっと良いケースを買い、その後、添乗員になってからも使っていました。
が、邪魔でお蔵入り。バッグのペン差しに何本か差していたくらい。
今は、学校に行く時は、日本の百均で買った塩ビのB5サイズファスナーケースを使ってます。電卓も入るし、半透明で一番使いやすい。

ほとんどがイスラエルで買った筆記具。蛍光ペン以外は日本のメーカーのを使っています


◎今日の東宝まんがまつり
開始から46秒で涙腺決壊。

さらに、こっちは15秒で床上浸水。
posted by Heshbonit at 14:00| ノスタルジア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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