2008年04月18日

ペサハ前々日

ユダヤ人にとってもっとも重要な日がペサハ(過越し祭)。
今年のペサハは土曜日の日没から始まります。

さて、ユダヤ教では土曜日は安息日であり、金曜の日没から土曜日日没まで、ロウソクを灯すことも家事をすることも勉強することもできません。
今年はその安息日明けの土曜日没から、「ペサハ」になります。
つまり、宗教をある程度厳格に守っている人ならば、ペサハの食事を作るのは、金曜の日没までに済まさなければならないのです。
ユダヤ教の宗教上では、祝日よりも安息日の取り決めのほうが重要らしい。
とは言っても、祝日は料理をしても構わないため、安息日が明けた土曜の日没後に、料理することは可能ですが、そういうわけで、安息日明けにぶつかった今年のペサハ、厳格に守る人にとっては、いろいろと準備が大変らしい。

先日、「一般的ではないところでは、粉モノを販売してもよい」という法律が通過した、と書きました。それでは、「一般的なところ」ではどうでしょうか。

スーパーや一般的なレストランは当然ですが、イスラエルの空港でもこの期間、レストランや売店等、一切粉モノはありません。
そしてもっと厳しくなると、イスラエルの名門ハダサ病院。入院患者の食事? そんなのは当たり前。それだけじゃないですよ。

「病院職員や面会者、粉モノ持参禁止」

入口のセキュリティチェックで、パンなどの粉モノを持っているか調べられ、持っていたらビル内には入れないそうだ・・・。
つまり、「お昼のサンドイッチ」とか、「差し入れのクッキー」とか持ってきていたら、「外で食え」ってなことらしい。ひぃぃぃ・・・。
ま、行ったことがないから知らないけど、元々この病院は、食品の持ち込みに制限があったそうで、ある程度仕方ないといえば仕方ないのかもしれませんが・・・。

そんなペサハです。
カレンダー上は、ペサハ初日と最終日が全休で、それ以外は平常営業。
ご近所は、海外に住む家族や親戚が帰ってきたり、国内に住む親戚が訪ねてきたりなんだりで、相当うるさくなります。ってか、もう既に昼前からメチャメチャうるさいです。ま、祝週だから仕方ないですが。

折角の休みだからと、休暇を取って海外旅行する人もいます。
また、この祝週、「家族が帰ってこない」「一緒に祝う家族がいない」という理由から、塞ぎこんでうつ病になる人が急増するらしいです。
あ、例のマッツァのせいで便秘も増えるらしいです。そのせいかどうもヨーグルトのCMが多い。それから、ドラッグストアの広告にも、便秘薬がやたらと目立ちます。

窓閉めて、ひっそりPC三昧。
引きこもりも友達がいないのも、今日始まったことじゃない。
posted by Heshbonit at 19:00| イ国情緒 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月17日

午後の概念

出勤。

土曜夕方からペサハなだけに、なんだか皆もう働く気がありませんってなムード全開。学校はとっくに休みだし、村でも暗黙の了解で休んでいる人も多い。
村役場の出勤率も低いです。

そんなヒッソリした午前、電話が鳴った。
「支払小切手のことで話をしたいんだが、担当者はお前か?」
「私じゃない。でも、担当者は今いないから、午後にかけなおして。番号は、最後3桁がXXXだから」
「午後って、今日の午後も働くのか?」
「はぁ? 金曜じゃないんだから、午後だって働くでしょ」
「そんな遅くにならないと帰ってこないのか?」
「(・・・あ。)えーと、1時に来るって言ってたから、それ以降かけて。じゃ」

言ってから気が付いた。あ、またやっちまった、と。

ヘブ語にも、「朝・午前・昼・午後・夕方・夜」という言葉があります。
しかしながら、どうもこの時間の概念が違うんだ。

以前、病院の予約を取ろうと電話した時、
「午後がいいんだけれど」 ・・・と、私。
「午後はやっていません」
「仕事があって午前はムリだから、1番遅い時間にしてくれる?」
「じゃ、最後が3時だから、2時40分に来て下さい」
                  ・・・だからそれが午後じゃねぇか。

どうもこの国、午後っていうのは夕方4時くらいから始まるみたいなんですよね。つまり、「12時〜4時までは昼」、ってな。

地中海〜中近東のシエスタの概念からだと思うけど、イスラエルの個人商店や銀行などでは、朝から13時まで開けて、長い休憩を取って、16時から19時まで営業する所が多い。
それだけに、「午後に」というと、「長い昼休みを取った後のことなのか?」と思う人がいてもおかしくないわけ。電話をかけてきたオッサンは、「午後4時過ぎから働くのか」と思ったのでしょう。
だからって、イスラエル人全員がそうではなく、うちの村役場では日本と同じ感覚で、「午前」と言えば昼間までだし、「午後」と言えば昼食後ですけれど。


ゆえに、イスラエル人に、「午後イチでお願いします」と仕事を頼んだとしたら、日本人にとっての「夕方4時過ぎ」になる可能性があります。
そして、「夕方4時はもう遅いから、明日の朝でいいだろう」と、こちらの承諾もなしに期限が延びる可能性も高いです。(・・・個人差アリ、ですけど)
さらに、朝イチと言いながら、すっかり忘れられていることもあります。


14時頃、そのオッサンから電話があった。
「お前が言った番号にさっきからかけているのに、誰も出ないぞ!」

「お手数おかけ致しまして、申し訳ございません。それでは恐れ入りますが、お客様のお名前とお電話番号をお願いいたします。お電話頂戴いたしましたこと、私から担当に伝えますので。・・・はい、はい、では復唱いたします。A社のB様、お電話番号が6XX−XXXX、小切手の件とのことで、はい、確かに承りました。失礼いたします」

・・・っと、ここは日本じゃない。

「知らないわよ。私、彼女の秘書じゃないんだから」 ガチャン。
posted by Heshbonit at 18:00| イ国情緒 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月15日

それは7年前

朝っぱらから断水。
農業用の太い送水管などが破損すると水圧が下がることはあるけど、断水は有り得ない。携帯電話が鳴りっぱなしになる前に、早めにスタンドに行き、ボスと一緒にアチコチ点検してみるも、何も見つからない。
結局、村に入ってくる大元の送水管の問題だったらしく、「それは事業部長の管轄」ってことで、さっさと撤退。(9時には水が復旧しました)。

さて、出勤。

すっかりオバサンなんですが、過疎村では超若手だ。
おかげで本人もすっかり誤解していて、自分は若いんだと思い込んでいる。

さて。
個人会計担当が来て、言った。
「ね、これなんて書いてある?」
こういうの、頻繁にあります。ただでさえ小さい文字なのにファックスで送られたためにすっごく読みにくいものの、まぁよーく見たらなんとか読めました。

「いいわねー、Heshbonit、30歳だったらメガネも必要ないものね」
「へ?」
「だから、私も若い時は視力がすごくよかったけど、老眼でどうしようもないのよ。だからいいわね、っていってるのよ」
「いや、その前。なに、私のこといくつって言った?」
「30歳でしょ?」
「7年前にね」
「え、もう37なのっ?」
「個人会計やってるなら、私の情報とか見られるはずだけど・・・(笑)」

日本人レベルで見たら、肌もボロボロだし、老けてみえます。
でも、こっちの人にしたら、いつまで経っても若く見えるようです。

第一のポイントは、目のシワのようです。
私は典型的日本人の平面ハニワ顔なうえ、他の日本人に比べても目が非常に小さいおかげで、西洋人に比べたら目のシワが付きにくい。
目が大きくてアイホールが落ち窪んでいる立体顔の西洋人は、立体裁断と同じようにメリハリがある分、ダーツが必要ですよね。若い時は肌に弾力性があるからダーツが戻るけど、30代になると、それが定着シワとなるようです。ま、日本人でも目が大きい人はどうしてもそうなるみたいですが。
私の場合、もちろんこの年ですから、いくらのっぺり顔でも他の日本人並みにシワもありますけど、目がでっかい西洋人に比べたら、シワの量が全然違う、と。

あと、歯が小さい(歯並びもよくない)のも、どうも子供っぽさを強調するみたいです。もちろんパチンと揃えた前髪ももちろん。
考えてみたら、片側にたこ焼きが2つできる豊かな頬も、間違いなく子供らしさをアピールしているのだと思います。

彼女曰く、「凄く若く見えるけど30歳」と思い込んでいたらしく、さらに人に聞かれたら、「彼女は30歳」と答えていたそうだ。
じゃ、その線でずーっと30歳にしておいて下さい。
posted by Heshbonit at 20:00| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月14日

切ないテーマ

出勤。

相変わらずな経理部。もうなんとも凄まじいです。
ってか私達のせいではなく、周囲から押し寄せるものが凄まじいだけで、「あなた達、全然この程度平気でしょ?」ってな勢いで増えていくだけ。
最近は、断ってもムダだと分かってきたので、言われるがままです。

というわけで、ブログペットのお題がこちら。

Heshbonitさん こんにちは! 
BlogPetから最新のお知らせをお届けします。
・‥……… ♪今日のテーマ♪ ………‥・
昔はできたのに最近できなくなったことはありませんか?英単語がわからなくなった。重いものがもちあげられなくなったなどなど。教えて下さい。


うわ、なんか切ない・・・。

1:体を反らして、頭と足をつける。
前屈はホントにダメなんですが(真っ直ぐ足を伸ばして座ることすらできないほど体が硬い)、後ろにはとっても柔らかかった。
しかし、今は何もできません。先日、久しぶりに「どのくらいまで足が届くだろう」と試みましたが、いたずらに首が痛くなって終わりました。
逆立ちやブリッジもよくやりましたが、今は絶対しません。
たぶん、なわとびの二重とびとか、逆上がりもダメだと思う。

2:暗算
最早2桁すら電算機を使うありさま。

3:漢文
昔は好きだったんですけど、もう法則すら忘れました。

4:日本語を書く
あー、もうムリ。
ついでに、日本語を話すこともかなり怪しいです。


逆に、昔はなかったのに最近っていうのは、やたらと日本の夢を見ることですね。
あー、こうやって人間って年を取るんだなぁ・・・と。


今日の切ない人
この人も昔はこんなだったんだよなぁ。
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2008年04月12日

だらだら休日

休日。

午前中はぽかんとPC前に座り、午後は掃除したり、久しぶりに家の窓の大掃除したりして、結局1日中在宅。って、ま、出かける休日の法が少ないですけど。

あ、そうそう。

キッチンの水道栓を替えました。
2年前にリフォームした時に新しくしたのですが、どうも使い勝手がよくないのと、微妙な水漏れするのが気になって。・・・イタリア製だったんだけれど。

で、今度はイスラエル製。値段はイタリア製よりも高いはずが、ホームセンターのコーポレート割引でかなり安くなりました。

キッチンだけは自慢

アップにするとこんな。

すっごく使いやすい

とっても使い心地がよいです。
posted by Heshbonit at 20:00| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

お守り@イ国

注意書き:今日の話は、とてもマニアックです。スルーして下さい。
ってか、普通の人は最後まで読めないと思います。(んなもん書くな)


「ユダヤ お守り」なんていう検索がありました。
ここのところ、書くことが何もない日は検索された言葉をお題にしていますが、なるほど、お守りか。これは面白そうな御題です。
どなたか存じませんがありがとうございます。

ユダヤ教といえば、ダヴィド・スター(三角を二つ重ねた六角星)が1番一般的なお守りで、キーホルダーにしている人もかなりいます。

ハイそしてこちら。「ハイ
ヘブライ語で「生きる」という意味を表す永遠のシンボルみたいなおめでたい文字です。文字を数字に当てはめると「18」になるので、18歳の記念に親がプレゼントするということもあります。


ハムサそしてもう1つ、「ハムサ」という手の形。
これはユダヤ教には関係ありません。
が、北アフリカ出身のユダヤ人ではお守り代わりにする人が多いです。
これを持っている人は間違いなく北アフリカ出身。
東欧出身者はこの文化がないから。

由来は、イスラム教の「ファティマの手」といわれます。とは言っても、全てのイスラム教国でこれがあるというわけではなく、主に北アフリカ一帯。
「ハムサ」とはアラ語で5の意味。手の指は5本だから。

ハムサ&目 で、この手に「目」が付いたりする。
 「目」に関しては、範囲が広いようです。

 地中海岸〜中東には、
 「邪視・・・恨みや妬みの目」の呪い」
 という考えがあります。

アインラー良い事があった時や幸せな人には、この妬みの眼(アイン・ラー)が憑りつく。だから、こちら側も魔よけの眼をつけておく。
人の妬みの眼をはね返す鬼瓦みたいなもの。
国によっては、こんな目玉のオヤジみたいな「眼だけ」だったりもします。北アフリカでは、身につけるアクセサリーだけではなく、こんな目玉を家の扉に付けたりもするようです


イスラエルに於いても、何か良いことがあった時、「大きな声で言うと邪視に取り付かれる」という故事から、「アイン・ラー、アイン・ラー」と口にする人がいます。その大半が年配者です。若い人は言いません。
日本風に言えば、「くわばらくわばら」みたいなもん。「ハムサ・ハムサ」と言う人もいます。あくまでも年配者。あと、宗教者は絶対に言いません。

古代エジプトで、「ウジャトの目」という護符があり、これが由来じゃないのか?なんていう説もありますが、ま、どうなんでしょ。
目に何かの魔力がある、というのは誰もが感じますから、全ての由来が古代エジプトとは思えません。

なぜ、「邪視」に青い色が使われるのか、はっきりとは分かっていません。
話は古代に遡って、いろんな言い伝えがあるようですが、つまりは、元々地中海岸の人は目が黒いから、「青い目の人=外国人」に対し、「こいつ、魔力とか持っているんじゃない?」と思ったことが発端かと。

私、子供の頃から青い色がとっても好きでした。
意味はありません。とにかく青が好き。自分の周りを青で固めておくと落ち着く。反対に赤いものが嫌いで、ランドセルが赤いのがどうにも耐えられず、小3半ばにして手提げカバンで登校したほど。

もちろん海も空も好きだし、イスラエルの国旗が「白地に青」なのが大好き。
って、別に国旗が好きでイスラエルに住んでいるんじゃないけど。だったら、ギリシャとかスウェーデンとかスコットランドのほうが青い率が多いんだから(笑)。

青といえば、サファイア。
いくら青が好きでも持ってません。ってか、原石(鉱石)の方が好きなんですよ。ロンドンの自然博物館の鉱石コレクションを見たいがために、ロンドンに行ったほど。あれはすごいよ。

今知ったんですが、サファイアという言葉、ヘブライ語の『サピール』が由来だそうだ。私はてっきり逆だと思っていたんですが。なんでだろう・・・。世の中に現存する単語で、ヘブ語由来の単語っていったら、人名以外は少ないんですけどね。

尤も当時のサピールは、現在のサファイアではなく、ラピスラズリ(瑠璃)のことを指したようです。ラピスは、アフガン辺りでしか取れない貴重な石でした。
私が好きなのは、サファイアよりもこのラピスラズリの方で、肌身離さずしているネックレスには、見落とすほど小さいラピスとトルコ石の欠片が埋まっています。(言わなければ絶対に分からない)。

古代エジプトでも、ラピスラズリは高貴な石として珍重されていたようです。金などと違って、自国で採れないのだから当然でしょう。古代エジプト語でラピスの名前は、やはり青を意味する「ケスデジュ(Khesdej)」(・・・うわ、ぜんぜん高貴な響きじゃない)。

古代イスラエルでは、ヤコブと2人の妻(レア・ラヘル)から生まれた息子の名を冠して国土を12の支族に分け、それぞれに象徴となる石があり、その12の貴石のひとつにサピールが当てられています。
1550_24082581.JPG
12貴石の1つに、勾玉の元であるジャスパー(ヘブ語:ヤスフェ)があり、それが「日本人はユダヤ人だった?」なんていうトンデモの由来になったりしているようです。
12貴石をかたどったこんな飾りもあります。
ええ、ここにもあのハムサです。


イスラエル人(ユダヤ教徒)、偶像崇拝禁止はいけないとか言いながら、結構お守りが好きなんじゃないかな、と思います。
posted by Heshbonit at 12:00| イ国情緒 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月11日

ふらんすマジック

金曜日。半日出勤。

昨夜、フランスのTVチャンネルでイスラエル映画をやっていた。
以前もそう思ったんだけれど、ヘブライ語で聞くと強烈に野暮ったい映画でも、どういうわけか、フランス語吹き替えでやると、「フランスっぽい映画」になる。
前にイスラエルのTVで見た時は、つまんないから15分でギブアップしたはずが、昨日は、言葉が何も分からないっていうのに最後まで見てしまった。ま、どっちにしろ大した内容じゃなかったけどさ。

で、私だけがそう思うのかと思っていたら、仕事の後にサラレの家に行った時、彼女が突然、「そういえば昨日の夜、フランス語チャンネルで、イスラエルの映画をやっていたんだけれど・・・」と私と全く同じことを言った。
日本人の私が感じるならともかく、イスラエル人がそう思うんだから、よほどなんだろう。

うちのTVはフランス局が4つ入るんですが(1つは追加料金を払ってます)、このどれもがいいんですよ。当然ながら、フランス24という英語ニュース番組を除いては、言葉は全然わかんないけど。
TVのコマーシャルにしても、なぜだかフランス局のだと、例えば同じ食べ物でもメチャメチャ美味しそうに見えるし、出てくる女性の服装も、どうでもよさそうな適当なカッコをしているっていうのに、とてもおしゃれに見える。

しかしイ国に於いては、これが逆。
同じ食べ物でも同じ服装でも、イスラエルで見るととっても野暮ったい。
そしてキレイな人でも、なぜかなぜかヘブ語を話した途端、ガクンと来る。
たとえば、この方
嗚呼、やめてほしい、ヘブ語を話すのは・・・。

でも、こうしてフランス局を見るようになったり、フランスのいろんなニュースを見聞きするようになって、フランスっていう国が独特の考えを持っていてなかなか面白いということを感じます。
「学校における宗教性のある服装禁止」だとか、「フランス大統領が先陣切ってオリンピック問題を取り上げる」とか、共和制ってすごいな、と。
だからって住みたいとはちーとも思わないけど。

あー、書きたいことはたくさんあるような気がするんですが、なんだか書こうとするとぶつ切りになります。ま、大したことじゃないってだけです。
刺激がない毎日で、頭の中が、池の鯉に与えるパン屑みたいに、どんどんふやけていくような気がします。このまま、脳みそがパン屑化していくんだろうか、と。
そんなふやけた脳ですが、毎日がんばってます。
今日の生存確認でした。


本文とは全く関係ない、今日のおどやん
posted by Heshbonit at 19:00| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月09日

経理とは?

ここ最近、「経理とは?」「経理部に配属」「経理の仕事って?」なんていう検索がたくさんよくあります。新入社員さんなのか、異動なのでしょうか。
そこで、僭越ながら「放浪する経理職人(…ようやく定着)」の私が、ブログネタを頂いたということで、思うがままに書かせていただきましょう。

経理とは?

単純に言えば、お金の移動を記録する部署です。
会社でも団体でも同じ。お金が入ったり出たりすることを記録するのが経理部。その記録方法を知っているのが、経理部員。
全ての基本は金。
「金はどこか? 入ったのか、出たのか?」
どう処理していいか分からなくなったら、「金はどこか?」を思い出せばいい。もちろん、動くのはお金だけじゃないけど、でもその動きを金に当てはめて考えればよい。

ハッキリ言えば、経理に学歴はいらない。大学出たくせに何も出来ない・何も理解していない人がなんと多いことか。逆に、学歴がジャマになったりします。
必要なのは、本人のセンスと素質・資質(過去記事)
そして、経理が出来ますというと、どんなブサイクでも仕事にありつける率が高い。ありがたいです。

経理に無縁な人は、「外国で経理なんて!」と思うかもしれませんが、経理が分かる人なら、「言葉と法律が違うだけで、なんでもないじゃん」と思うでしょう。
経理なんて世界共通。身に着けてしまえばどこでもやれます。
私が添乗員をしながら、「いつか経理に戻る日のために」と目指したのが米国会計士でした。別に会計士になりたかったわけではなく、言葉が違うだけで経理は同じだし、英文経理の方が仕事の幅が広いかも、と思ったんで。(一通り勉強しただけで試験は受けていません)
・・・ま、10年以上昔の話。21世紀は英文経理なんて常識だけどね。

つまり、どこに行ってもどの言語でやっても、イスラエル(ヘブライ語)のように貸借の位置が逆転しても(笑)、ぜんぜん大したことじゃない。どう記録するか?ということを理解していれば経理部員になれ、どこに行っても「経理」という肩書きを使える。
別に手先が器用じゃなければいけないわけじゃないし、特殊技能もいらない。
ある意味、世の中でこんなに潰しが利く仕事ないんじゃないかな?

でも、大企業だと入社してしばらくの間は、「毎日決められた時間にひたすら請求書を出力して封筒詰め」とか、「社員の旅費計算担当」っていう、単調だけれど膨大な量の仕事があって、これがまた腹立つくらいつまんないんだ。
(注:中小企業は仕事の全体量が少ないため、少数精鋭で多岐に亘る仕事をこなせばならず、それらが仕事の一環として含まれるから単調だとは感じない)

さらに経理っていうのは保守的で、男性は入社から早い時期に原価計算課なんかに配属されたりするのに、女性は(有名大卒で能力がある人でもなければ)、毎日請求書出力だったり旅費計算だったり、せいぜい上がっても、支払専門や入金専門っていう程度だったりします。
それがイヤで、「中小企業でもいい。もっと幅広い仕事ができる会社がいい」と経理転職するという人にもよく会ってきました。

っていうのも、古き良き昭和時代は、「高校を卒業した女性が一般職で入社」ってのが多かったし、四大卒って言っても文学部とか家政学部が主流で、さらに言っちゃえば、「結婚までの腰掛社員・寿退社」が常識みたいな時代だったから、入社してからずっと請求書出力でも旅費計算でも気にしなかったんです。
ところが今は、四年制大学卒でもとりわけ法学部や経済学部で学んだ女性が増え、「谷でも社員! ママでも社員!」っていうヤル気満々な時代でしょ。
そういう人が経理部なんかに配属されて単純作業をやらされると、「こんな単調で下らない仕事のために、私は大学出たんじゃないわ!」って思うわけ。

だからって企業側も、「文句を言わずに単調な事務をする腰掛目的の社員」を採用することも出来ず、仕方ないから、「未経験でも可」といって派遣を頼む、と。
請求書を出力するだけとはいえ、基礎的な経理的知識は必要ですけれど、そんなこと言ってたら誰も来てくれない。でも派遣は昇級なんて無縁ですから、契約内容どおりの仕事を言われたとおりにします。
だからって、派遣でも経理がある程度できる人だと、「大企業で時給もそれなりに貰えるのは嬉しいけど、こんな単純作業ばっかりっていうのはちょっと・・・」って契約更新せずに辞める人も多いんですけどね。

一番困るのは、経理部に入ったはいいが、「こんな単純な仕事はどうのこうの・・・」といきなり仕事にヤリ甲斐を求めて、文句垂れちゃう半端な自称エリート。
企業側としたら、最低でも2〜3年は経理部内の単純作業をさせながら一連の流れを理解させて、その中で人物を見極めるのであり、どんな有名大学卒の優秀な人でも、最初は単純作業で当たり前なのです。
逆に、いきなり責任ある仕事を任されたりすると、下々の仕事がわかりません。
売掛も買掛も回収基準も分かっていない人間がいきなりキャッシュフロー作れるわけないし、会社の仕組みが分からないのに固定資産任せられるわけないし、経営会議に経理部代表として出られるわけないでしょう。
それをわきまえずに「自分は偏差値が高かったんですけどね」なんてのたまうボクちゃんは、「あの人、どーしょもないね」と、バカ扱いされます。
前にも書いたけど、経理部っていうのは非常にクセのある保守的な人が多く、コイツはダメだと判断した人間は「無能」という烙印を押されます。
経理部に1度押された「無能印」は退職するまで消えません。

最近、村でグチャグチャなことがたくさんありまして、ここに書けないんですけど、そのたびに思うのが、「経営と経理」っていうのは、いわば、「建築士と大工」「医者と看護師」「デザイナーとお針子」みたいなもんだな、と。
よくいるんですよね。経営学部卒だの経済学部卒だのと威張るんだけど、呆れ返るほど、なんも分かってない人。
つまり、
◎カッコいい家の設計図を描けるけれど、どの資材でどう家を建てるか、現場の事情がまるで分かってない建築士
◎論文ばっかりで、患者を前にしたら注射も打てない医者
◎服のデザインは書くが、布の質も縫い方もパターン作りも知らないデザイナー
・・・っていうのと同じ。

中途半端なエリートは、経理を「数字を入力する仕事」だと思ってる。
管理システムの決められた所に数字を入れるだけ。入力の手が早ければそれでいい。どうせお前ら、手でしか働いてねぇんだろう、って。

バカにすんなっつーの。
経営と経理、1文字目は同じでも続く文字が違う。
こちとら、理だよ、理。
その「理」が分かんねぇお前が、何様ヅラして何を営むつもりなんだよ。
保守的でガンコな経理職人としたら、そういう奴らが一番困るわけ。
「はあ? この数字がどこから来ているか、だと? そんなん自分で読みとれよ。へ? 説明しろだぁ? おいおい、こっちは簿記のセンセじゃないんだよ。大卒のくせにそれも分かんねぇのかなぁ?」
...日々こちらに書きたくても書けないのは、そんな感じです。

上を目指すなら、どんな簡単な仕事でもバカにせず、精一杯働くこと。
当たり前だけど、簿記の理論が頭に叩き込まれてないと無理だからね。
自分で自分の頭に叩き込むんですよ。誰かに叩いてもらうんじゃなく。

経理部の利点? 
「経理部で働いています」というと、「几帳面で真面目な人」と思われます。
・・・誰だ、笑ったのは?


そんな今の私は、ハッキリ言って、「仕事をしている」という気持ちはないです。「毎日、パズル解いている」、みたいな感覚。仕事していますっていう気がしない。責任が異常に重たいのがまた楽しい。ってか、責任をあまり感じないで働いています。
日本にいた時、このくらい楽しく経理の仕事が出来たらよかったんだけど、残念ながら、何がどうひっくり返っても、日本の環境ではこうは行かないんですよね。

これが、日本に帰れない理由のひとつかな。

ひらめき 初心者のあなたも、今すぐ『デキル経理部員』

机の上を徹底的に片付けましょう。
「机の上を片付けながら仕事をする」を身に付けてください。
上司にちょっと呼ばれたり、コピーで1分だけ席を離れる時でも、机の上の書類は重ねて伏せてまとめ、さらにその上に重石になるようなもの(電卓・穴あけパンチetc)を置き、人目に触れないよう・触りにくいようにすること。
私が使っているのは、長いゴム。髪用の太ゴムを長い輪にしておき、席を立つ時に書類にグルっとかけ、その上からダメ押しの重石を置く。誰も触らせません。
隣りに座っている先輩や同僚にすら見せない、くらいの気持ちが必要です。
退出時には、机の上に何一つモノを置かないのが望ましい。

文具は無機質で地味なデザイン・色を選ぶ。派手な色やチャラチャラしたキャラ物は絶対に使わない。目障りなスクリーンセーバーや壁紙を選ばない。っつーか、そんなところで個性を発揮しようと思わないこと。
当然、机の引き出しは全てキッチリと整頓しておく。いつ誰に開けられたとしても、「やっぱり経理部の人ってきちんとしているんだ」と思わせる。
当たり前ですが、書類を無造作に平積みしたり、余計な私物やマスコットをゴチャゴチャ飾り立てて、机周辺が雑然としている経理部員は、信用できません。

ゴミ箱がいっぱいにならないうちに自分で頻繁に処理すること。
これすごく重要。下手に漁られて個人情報が横に流れては大変です。
経理のゴミ箱に興味がある人って意外にいるんですよ。
それから、机で飲食しない。せいぜいペットボトル。
「あー、大丈夫かな? 書類にこぼすんじゃないか?」っていう目で見られる新人の間は、マイマグカップを持ち込んでコーヒーなんて飲まないこと。


ひらめき 経理部配属が決まったらすぐにやること

家でもどこでも、ヒマさえあれば電卓を叩いて、高速打ちの訓練をする。
経理部員が電卓を見ながらポチポチなんて、一番恥ずかしいです。
この世で一番信じられるのは自分のはじき出した数字、っていう覚悟で。
それから、右利きの人は、マウスは左手に持ち替える。作業効率が上がります。


ひらめき 関連記事
経理の素質(2006/03/10)
職人不在の時代(2008/10/25)
 
posted by Heshbonit at 20:00| 経理のお話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月08日

色列を以って

出勤。

今日はイ国一斉に10時にサイレンが鳴りました。
非常時に備えた一斉訓練ってことで、学校や官公庁では避難訓練を実施し、警察や軍や医療施設などもソレ相当の訓練をしているようです。
当然ながら、村では別に何もしてません。

毎日オリンピック絡みでいろんなニュースが飛び交っていますが、なんでも、開会式の入場行進の順番を「漢字の画数」にするらしいですね。
ちょうど先日、ボスが唐突にそんなことを聞いてきたんですが、
「中国も日本も漢字を使うけれど、日本語に存在しない中国だけの漢字もあるし、同じ文字でも読み方が違ったりするから、ABC順だろう」
と答えたんですけど、・・・いやはやまさか画数で来るとは思わなかった。

イスラエルを中国語で書くと、「以色列

他の国の国名を見ていると、「漢字のアテ字」ってそれっぽいのが多いような気がするんですけど、「色列を以って」じゃ、なんだか意味が分かりません。

ちょっとイスラエル関連を見てみました。

 摩薩徳−モサド(なんか良くない?)  
 耶路撒冷−エルサレム(ヤロサンレイ・・・ちょっと難しいぞ)
 特拉維夫−テルアビブ(トクライフ、ってこりゃムリだ)
 奥爾默特−オルマート(奥に爾して特に黙す・・・。詩か?)

ちょこっと見ただけでもこんなに難しいのに、外国人のオリンピック選手が「これがあなたの国の名前ですから」なんて言っても、わかんないだろうな。

そういえば、私が通っていた専門学校(10代のときの話です)に、中国人留学生がいて、ある日、「日本語は漢字を忘れたらひらがなで書くけれど、中国では文字を忘れたらどう書くの?」と言ったら、「忘れたら、書きようがないでしょ」と当たり前のように言われたました。
その時、「ああ、日本語って便利だな」と痛感したのでありました。

・・・ってなヒマ人のつぶやきでした。
posted by Heshbonit at 18:00| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月07日

またパン値上げ・・・

出勤。

観光部門の新しいシステムが導入されて1ヶ月経過したものの、相変わらず私の負担が大きくなるばかりで、あと2週間後に控えたペサハが思いやられます・・・。

ペサハといえば、以前書きましたが、イ国から粉モノ(小麦粉などを使った食品)が消える1週間なんですけど、なんと先週、最高裁が
「一般的ではない店やレストランにおいては、粉モノを販売してもよい」
なんていう判決を出したため、ちょっと揉めてます。

調査によると、ペサハ期間中、ユダヤ系国民の7割は「粉モノを食べない」とはいうものの、それでも、「私はそんなの気にしない」というユダヤ系3割国民にしたら、「食べない奴らは勝手に食べなければいい。でも私達は食べたい!」という意見になります。(注:アラブ系の街では売っている)。

老舗のパン工場やパン屋は、「年に1週間の休暇」と割り切っているところが大半ですが、個人経営のレストランにしたら、3割の顧客を掴みたい。ペサハ期間は学校関係や政府関係で休みのところが多く、その分外食の機会も増えるんだし。

去年までは、「ペサハ期間中、粉モノ販売禁止」という法律に反して販売決行している店やレストランなどにに、役人が赴いて罰金を徴収したようですが、今年はそれがなくなります。
ま、徴収するだけで、逮捕して営業停止するわけじゃないから、店側としたら、「罰金払うだけで営業できるなら構わない。寄付のつもりで収めてやる」という感じだったようで、今回の判決も、「罰金を払わせるだけで何の意味もない」というのがポイントでした。

・・・とはいえ、宗教政党が大反対しているし、普段は厳格に宗教を守っていない人でも、「ペサハ期間の粉モノ禁止くらいは守れ!」と言っているようですから、この判決が撤廃される可能性も高いようですが。
私は、毎年のことですから、既にパンを買い込み、冷凍庫に入れてあります。ま、それだけのことです。


ところで、また値上がりらしいです。政府統制パン。4%アップで6円近く上がります。今年からこのパンに対する統制撤廃、とは言っていたものの、相変わらず、政府によって価格統制されています。

8ヶ月前にこの記事を書いた時には、あまり食べないなんて書いていましたが、最近ではこのパンが常食となりつつあります。

以前は、こんなコッペパンをよく食べていたんですけど6個入り240円
政府統制パンの1.7倍するんです。どう見たって政府統制パンのほうが量が多い。
しかも1個だとちょっと物足りない?っていう時もあるし、食べやすさはあるけれど、別に取り立てて美味しいわけじゃない。

政府統制パンでも、食べ方さえ分かって慣れてしまえば食べられないパンではないんです。しかも、うちの近くのスーパーで売っている統制パンは結構おいしくて、厚切りにしてトーストにするとそれなりに食べられる。

それにしても、こんなに上がった値段って、いつか下がるんだろうか・・・。


今日の1曲。「紅だぁ〜〜〜!
懐かしいなぁ。専門学校の時、ライブに行ったことがあります(誤解のないように。別に特別なファンってわけじゃないです、念のため)。
posted by Heshbonit at 20:00| イ国のニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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