2007年03月21日

テールハンター

昨日の夜、家の電話が鳴った。
家の電話は広告やアンケートが多いため、面倒だからまず取らないのだけれど、何度も立て続けになるため、仕方なく出てみた。

「久しぶり、私よ。元気?」

1年前に簿記教室で一緒に勉強した英国人女性のJだった。
私と年も近く、イスラエルに来た年もあまり変わらない。
Jは、うちの村の隣りの隣りの村の経理部で働いている。

:「1年ぶり! どうしたの? 元気?」
:「元気よ。ところで、うちの村の経理部で仕事があるの。売掛・買掛の管理と地方庁勘定なんだけれど、どう? 働かない?」
:「は? ・・・言っている意味が分からない」
:「うちの村で経営方針がかなり変わってきて、規模を広げていく方針になって、新しく仕事をする人が必要なのよ」
:「・・・あの、私が村の経理部で働いているの、知っているよね?」
:「だからっ! ヘッドハンターしているのよ」

Jの村は、イスラエル国内でも裕福な農村のトップ5に入る。
会社でたとえたら、資金力資産力豊富な優良経営のトップ企業みたいなものだ。

:「つまり私に今の仕事を辞めて、ソッチの村の経理部で働けってコト?」
:「いい話でしょ?」

募集しているのは、売掛・買掛勘定の管理と現預金を扱え、農村での経理経験があって、地方庁勘定のシステムを理解していている人。簿記の知識は、レベル2(2級)程度で十分。
出来るだけ若くて、近隣の農村に住んでいて、長く続けられる人募集。

:「Heshbonitにぴったりだと思って。これが出来るのは、アナタ以外にいないって」
:「・・・今は、動けないよ」
:「なんで?」

彼女の村に比べたら、うちの村は経済状態も悪いし、人口も少ない。
まるで、儲かりまくっている大企業と、負債抱えた零細企業。
彼女にしたら、「うちの大企業の経理部に来なさいよ。いい話なんだから」と。

でも私の経験ではあまりにも不十分だ。あまりにも時期尚早すぎる。
あと3年くらい経ったら、別の所で仕事をすることも考えられなくもないけれど、今はまだここで下積みをして、もっともっと勉強しないと。

:「勉強だったらうちの村ですればいいじゃない。言ったでしょ。長いキャリアがあって何でも分かる人をマネージャーとして募集しているのではなく、基本的なことを理解していてすぐに溶け込める若い人が欲しい、って言っているのよ。これはすごいチャンスなんだから。
 今日、経理部で会議があって、誰か知らないか?ってことになったの。Heshbonitさえよければ、マネージャーに電話番号を教えたいんだけれど。
 一緒にうちの村で働こうよ。人もすごくいいし、働きやすいし、車で5分くらいだから、用があったらすぐに帰れるじゃないの」

しかしすごいよなぁ、リッチな村は。
他の村の経理部員を引き抜こうなんて・・・。


もし私が日本で同じような状態で働いていたら、もう大喜びで諸手揚げて、ホイホイと彼女の村の経理部に行っただろう。


先日、監査を終えて思ったのは、「私は何にも知らない」ということだった。

日本でも経理で働いていたとはいえ、コメ国CPAのコースを修了したとはいえ、イスラエルでは、まだ2年。
日本では触りもしなかった固定資産を触り、日本では知らなかった農業簿記をやってはいても、まだまだ勉強しなければならないことが山のようにある。
今の村にいたら、いくらでも吸収することができる。
いや、否が応でも吸収せざるを得ない。こなさざるを得ない。そういう状態になっている。

気軽に書いているものの、どこの国でもそうだけれど、農村は農村。保守性が非常に高い。余所者が入っていくことに抵抗を示す人も非常に多い。

彼女は、「うちの村はそんなじゃない」とはいうけれど、彼女が英国人ながらも経理の仕事をしているのは、もちろん本人の能力と努力もあるけれど、彼女のご主人がその村で生まれ育ったからとも言える。

何の基盤もない私は、運良く今の経理の仕事に就いている。
今のこんな知識不十分なまま(経理の基礎だけが分かるというレベルで)、別の村の仕事に就いたらどうなるか、容易に想像がつく。
そして、いつまで経っても余所者の私は、いつまで経っても掛勘定担当のままだろう。

もしも彼女の村の仕事を2年ほどで辞め、別の会社等に行くことになったら? 
どこも2年ずつしか働いたことがない、なんて何のプラスにもならない。
少なくとも5年は、このまま継続して・・・。


彼女はそうとう食い下がった。
彼女の村での新しいプロジェクト、多角経営の状態・・・。聞けば聞くほど興味のあるものばかり。彼女が連呼するのは、「こちらに来たほうが絶対に将来にプラスになる」。云々云々・・・。
そうやって30分近く、話しただろうか。


:「J、私を誘ってくれるあなたの気持ちはすごーく嬉しい。だけど今は、『その時』じゃない。自分に全く自信がないの。でも、可能性があるということが分かっただけでも、本当に嬉しいから。
 あと少なくとも3年はここで頑張るよ」

:「分かった。もし気持ちが変わったら教えて。それからもしも、もしもソッチでなにかあったら、うちの村には工場にも経理部があってチャンスはあるかもしれないから、とにかく相談してね。Kee p in touch, OK?」


もう1つ、彼女に言わなかった理由がある。

イスラエルは、日本のような年功序列ではなく、平社員は据え置きで、マネージャー級を募集するのが普通。
それだけに、何も吸収できないまま、他の村の経理部に平社員でい続けるのよりも、零細だろうが吹けば飛ぼうが、今の村にいてやれることをやって勉強したいだけしてキャリアを積んでから。
話はそれからだ。


ひとつ、分かったことは、

こんな鶏のシッポみたいな私でも、行き場があるらしい。

鶏のシッポだってなくては困るのだ。
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2007年03月20日

列に並ぼう

[今日の天気:曇り

出勤し、小口現金と小切手だけを大急ぎで終了させて、山の上の病院へ。

先日、マウスピースにヒビが入った上、小さな穴が空いてしまったため、本当は4月中旬に検診に行く予定を早めてもらいました。

まずは総合受付でお金を払い、カルテを受け取るのですが・・・、
ここがいつもいつもとっても効率が悪い。

受付窓口は4ヶ所あるのに、支払が出来るのが1ヶ所だけ。ゆえに、それぞれの窓口の女性は、「支払処理が出来るPC」に座っている人に書類を渡して入力してもらわねばならない。
そして、毎回この「支払処理が出来るPC」が変わる。

何ゆえに1ヶ所?というのは、全ての人がここで支払うわけではなく、全額保険処理や軍の書類のみで支払わない人もいるからかと思われます。

受付の手前に整理券はあるものの、機能しておらず、一列で待って・・・なんてことをしないから(イスラエルでも、銀行や郵便局は一列に並んで開いた窓口に行く、という方法がありますが・・・)、思い思いの列に並ぶ。

さて、私が並んでいると、横からいきなりババが来て、「私はさっき、あなたの前の男の人の後ろにいたんだ」と言い出しやがった。
ババを無視して動かぬ私。
ババは、「ヘブライ語が分かりもしない外国人労働者がなぜこの病院にいるんだ。私が先に並んでいたのよ。外国人労働者のくせに・・・」と誰ともなく声を上げて独り言を言い、無理やり私の前に入り込もうと何度も試みる。

すると、隣りの窓口が空いたため、私がすかさずそちらへ。
そこにババが付いてきて、私の腕を掴み、
「言ったでしょ、私が先にその男の人の後ろにいたのよ!」
→あなたより先にいたのだから、私が先に受け付けてもらう権利がある

私、ババの腕を振り切り、一言。

「だったら彼の後ろにいれば! (アズ・タアムディ・アハラヴ!)

労働者かと思っていたガイジンに怒られ、ババ、ぐずる。
そしてババ、列を外れたばかりに、戻る場所もなくす(笑)。

メソメソしているババを無視(私のせいじゃない)、受付開始。
今度は、横からいきなり、別のオバサンが乱入。
乱入オバサンに向かって、後ろに並ぶ人から罵声が飛ぶ。

オバ:「質問だけよ! (アニー・ラック・シェエラ!)

どうやら面倒なことを聞くようで、受付の女性に、「調べるのに時間がかかる。他の人と同じように並びなさい」といわれるも、オバサンは動こうとせず、自分の言いたいことを連呼し続ける。
(これは、銀行などでも時々見る光景です)

私が住む周辺町のスーパー等では、横入りはあまりありません。
でも、ウルパン(語学学校)の教材には、

「あなたは私の後ろです(てめぇ、後ろに並べや)」
「私が先に並んでいました(アタシが先でしょ)」

・・・という言葉を勉強する、という内容がありました。
移民に行列でのケンカの仕方を教えるなんて、素晴らしい国。


ようやくカルテを受け取って、口腔外科へ。

口腔外科では、なにやらドクター3人と看護婦が集まって話をしています。
断片的に聞いたところを繋ぐと、

先日、病院の急患に意識不明の人が運ばれてきた。
症状は、「原因不明の頭痛と中耳炎が続いていたから、医者が処方した痛み止め&抗生物質を飲み続けていたが、ある日突然、気を失った」
救急の医者が、耳を見たところ、耳はキレイな状態。
そこで、「もしや・・・」と口腔外科に連絡が。
そう、私と同じ、顎関節症だったのです。
口腔外科のドクターの意見は、「直らない中耳炎や原因不明の頭痛には、顎関節症を疑う、ということを耳鼻咽喉科の医者が理解していないから、こんなことになったんだ」
・・・炎症も起きていないのに抗生物質を飲み続けたら、どうにかなりますよ。

私の時も、耳鼻科に行っても「耳はなんでもない」と言われただけで、顎関節症を指摘したのは、本来は内科専門の巡回医でした。
怖いですね、ホントに。バカに出来ません。


さて。ようやくドクターの雑談も終了。
割れや欠けたところを修正してもらい、「次は半年後でいいから」

◎病院の受付・・・20分。
◎ドクターの雑談・・・15分。
◎修正&検診・・・10分。


ま、いいんですけど。
午前中いっぱいは仕事を休んできましたから。急ぎはないし。
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2007年03月19日

名称決定

[今日の天気:小雨

出勤。
監査2日目。

昨日ほどの動きもなく、ワリとラクでした。
決算書がきちんと出来ているか?というのを確認されるだけですから、税務署が来た時のようにお土産を持ち帰るべく根掘り葉掘り探す監査とは違うし。


今日のイ国の閣議で、昨年月の戦争を、正式に、『第2レバノン戦争』と呼ぶ、ということが決まりました。
あれだけボコボコ飛んで来たら、そりゃ戦争ですよ。なんと呼ぼうが。


地方庁の人からのメールでこんなのが回ってきました。
イスラエル南部に咲く「カラニート(アネモネ)」の群生。
軍のヘリコプターが撮ったそうです
(軍ヘリはペアで飛ぶので、この写真を撮ったのは2機目)。

カラニート(複:カラニヨット)G

平和そうなんだけどね。

南部では。この赤いアネモネが主流。
私が住む辺りでは、白や薄い紫も見られます。
イスラエル人が大好きな花の1つです。


カラニートの語源は、「嫁」を指す「カラー(Kalah)」から来ています。結婚式当日、華やかに着飾った花嫁のように美しい、と。

しかし、イギリス統治下のこの地にユダヤ人が移民を始めた20世紀初頭、ユダヤ人達は、イギリス軍を指す言葉として使っていたそうです。
外は美しいが、心(中心)が黒い、と。
posted by Heshbonit at 20:00| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月18日

監査っ監査っ

[今日の天気:曇り

というわけで、とうとう監査(ヘブ語:ビコーレット)。

監査法人に最終的に確認してもらうという日で、これまでコツコツやってきたものをテストされる日、のようなものです。
監査法人からは、昨年も監査に来てくれた女性と、そしてもう1人。
このもう1人というのは、「会計士補」みたいな人で、全くの素人さん。昨年の人がひどすぎたため、「今年は連れてこないで」と先輩部員が頼んだものの、「会計士になるための段階で、監査立会いは必須だから、監査法人としては受け入れざるを得ない。その代わり、余計なことは言わせないから」と。

会議室で彼らが書類などを確認し、先輩部員がそれに付き添い、私はコピーを取ったり、システムで勘定残高を確認したり、必要とあらばファイルから抜き取ってコピーをしたり、と。

かなり完璧に仕上げたつもりでも、突っ込まれます。
え、こんな所?ってなことまで。
こちらは会計士に確認してもらっていますが、監査するアチラもプロですからね、そりゃしょうがないんですが。

あれだけ懸命に合わせたはずの「牛の棚卸」も、「え? なして、そんたらこと聞くんだが・・・?」ってことで突っ込みが入りました。
そんなもの、説明できるわけないでしょ、私に。
資料を見せながら、しどろもどろのヘブ語で私が必死に説明する傍らでは、先輩部員がヘブ語の通訳しました(苦笑)。

監査は明日も続きます。



イ国ニュースより。

「バル・ラファエリの写真撮影禁止」

ソレ誰? 男なの女なの?ってな感じですが、イスラエル人のモデル兼女優で、レオナルド・ディカプリオの彼女です。
今、ディカプリオがイスラエルに来て、バル・ラファエリの実家を訪問しています。
・・・ディカプリオも、「あー、そんな一発屋もいたね」ってな感じですが。

「お嬢さんを僕に下さい!」とか言っているんでしょうか。
あんまりパパラッチが多いので報道撮影協会みたいなのが、彼女達を追い回して撮影してはいけません、と決定したそうです。

追い回す側は、「どうせ両親公認で来て、彼女の実家に潜んでいるんだから、ツーショット撮影させればそれで引くのに。プロモートが下手だ」と。

確かに、追っかけまわしてくれるうちが華じゃない?

バル・ラファエリってのは、こちら。(書くのが面倒・・・)。
海外では、高級下着ビクTリア・シーCレットのモデルもやってます。

イスラエル人っていうのは、イ国内では絶対に脱がないくせに、コメリカに行くと、やたらと露出しまくるそうで。
プレイBーイとかペントHウスなどのソノ手の雑誌には、すごい数のイスラエル人女性が出ている、と聞きました。
しかも、その手の雑誌に「イスラエル・ユダヤ人名丸出し」で出ると、すごく受けるとか。

確かに、イスラエル版の女性のヌード雑誌とか、女性が全裸になるシーンなど、あまり見ません。水着モデルなんかは普通にいますけど。
“宗教”が問題とは思えないんですよね。コメリカ版のプレイBーイとかペントHウスは本屋で売っているし、外国の映画・ドラマもノーカットでテレビでやります。
つまり、「ただ単にそういうものに出たがらない」だけだと思うんだけど。

どうなんでしょ。オンナの私にゃ、分からん。


・・・あ、そうだ。


いつはくさん、どう思いました?

って答えにくい話題を振るか! しかも過去形で! 
posted by Heshbonit at 19:00| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月17日

ちょっと挑戦

[今日の天気:雨晴れ

休日。
9時過ぎまでダラダラ寝て、起きてもしばらくダラダラ。
昨日のうちに大掃除もしたし、コレといったやることもないです。

午後、フィットネスマシーンに乗る。
いつもは15分程度(CDで3曲分)だけど、ほとんど効果を感じていませんでした。
ところが先日、友達から「私の友達が1日1時間やって3ヶ月で10キロ痩せた」という話を聞きました。

・・・とりあえず、今の状態で10キロ痩せると病院に行くことになるので目指しませんが、ここ半年で増えてしまった3.5キロを減らすのが目的。

実は、体重も気にはしますが、「お気に入りのジーンズをすんなり穿いて、苦しくなければオッケー」という基準を設定していて、ここのところずーっと大丈夫だったから、体重が増えたのは、きっと別のところに肉が付いたんだろう・・・、なんて油断していたんですよ。

ところが昨日、洗ったジーンズを穿いたら(冬場は、月イチペースで洗ってます)、これがもうキツイのなんのって! ファスナー締めたら笑っちゃうくらい。
うげー、マジかよ、なんだこのキツさは! 
ジーンズはストレッチ素材ではないけど、穿いているうちにだんだん緩くなりますからね。こりゃ、まいった・・・。


・・・しかし。
CD1枚分を目標にしましたが、7曲目が終了しかけた45分経過時点で、足の裏が痛くなってリタイヤ。考えてみたら、いつもは15分くらいだから、靴下でやっていました。45分ともなると、ちゃんと靴をはかないといけません。次回は、靴を履いてトライします。


えーと、何をいきなり挑戦しようと思ったかと言いますと、昨日、フランスチャンネルで、東京行商女人生哀歌なるフィルムをやっていました。
フジテレビが製作したものをフランス語吹き替えでやっていたんです。
1度だけ、東京のどこかの駅で、行商の老女性を見ましたが、すげぇ・・・と思って引いてしまったのを覚えています。
80歳の女性が、朝1番の電車に乗って、50kgの行李を背負って東京まで行き、お得意さんの家を回って野菜を売る・・・。彼女以外の人でも町の一角に野菜を並べて売ったりなど、まぁさほど変わらない行商商法。
毎日ではないみたいですけどね。

東京までの交通費が往復2千円強。野菜を売るといっても、たとえば、顧客10人が500円分の野菜を買ったとしても5千円(1袋100〜200円)。それ以上売りたくても背負って持っていける量に限界があります。
人と会うのが好きだからと早朝から行商をする本人の手取りと、農家の嫁として畑仕事を手伝うお嫁さんの人件費はタダでも、種代・肥料代・水道代・忘れちゃならないショバ代を払ったら、すっかり赤字だと思うんですが・・・。

だったら農協に出しませんか? それか、近所で同じように行商している仲間でなんらかの組織を作って無農薬野菜販売のネットワークを作るとか。
嗚呼、経理屋な私。

それにしても、このフィルム、好きで行商をしている彼女はともかく、やつれた顔で農作業を手伝うお嫁さんと、お嫁さんと目を合わせない夫(行商女性の息子)が、とても印象に残りました。

まぁ、嫁姑の葛藤みたいなのは私は全く無縁な世界ですからともかくとして、つまりは、「80歳になっても50kgの行李を担いで歩ける体力」にちょっと憧れて、いきなりフィットネスマシーン45分をやってみたわけです。
でも、毎日こんな長時間やるのは絶対ムリ・・・。すごいな、1日に1時間。


稼いでくれ
posted by Heshbonit at 20:00| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

モシェにまつわるエトセトラ

ペサハ(過越し祭・パスオーバー)まで、あと2週間ちょっと。
スーパーマーケットには、ペサハ用の食品が置かれ、ショッピングセンターには新しい食器セットや贈物用品が並んでいます。新聞広告も、ペサハ商品ばかり。

今年は、4月2日の夕方から。
ユダヤ教の祝日はユダヤ暦ですから、西暦から見たら毎年移動します。とはいっても、ユダヤ暦には「うるう月」が入るので、ペサハは常に西暦の4月に当たるようになっています。たとえば昨年は、4月12日でした。


紀元前1260年頃、エジプトの奴隷だったユダヤ人が、圧政から免れるためにエジプトを出てきた、という故事に則っているのが、このペサハ。期間は1週間。

その指導者、モシェ。
日本人には、「モーゼ」「モーセ」のほうが分かりやすいですね。
私にしても、「モシェがエジプトからユダヤ人を・・・」なんて聞くと、「モシェって、農場でトラクターを乗り回しているオッサン? それとも、ガソリンの配達に来るドライバー? 彼がエジプトで何かしたの?」ってな感じになってしまいます。

モシェって、ユダヤ人にはごくごく普通の名前です。


さて、今日は名前のお話。
前回、エステルの由来はイシュタール、って一言書いたら、予想外に反響がよかったので、第2弾です。
今回はいきなりマニアックですが、ヒマな方は最後までお付き合い下さい。

旧約聖書によりますと、

・・・モシェはファラオ治世下のエジプトに生まれました。しかし、ユダヤ人の男の子狩りを免れるために籠に入れたまま川に捨てられますが、ファラオの王女に救われて、エジプト王家の一員として育てられます。
ところが大人になってから自らがユダヤ人で、同胞ユダヤ人がファラオの奴隷としてこき使われているのを知りました。勢い余ってエジプト人を殺してしまい、しばらく逃亡生活を送りましたが、神の啓示を聞いて、エジプトに戻ります。
マツァその後、ユダヤ人の解放とカナンの地(イスラエル)への移動をファラオに求めるも拒絶されますが、モーゼが預言した十の災難が実際のものとなり、ユダヤ人は大急ぎで非常食のクラッカー(マツァ→)を焼いて、エジプトを脱出したのでした・・・。



かなり割愛しました。詳しくはコチラでも読んでください。
1番有名なのは、チャールトン・ヘストンがモーゼ(モシェ)を演じた「十戒」という映画でしょう。


それでは、『モシェ』という名前。

ヘブライ語では、
「籠に入れられたモシェは王女に川から引き上げられたため、ヘブライ語で、『水から引き上げる』を意味する『モシェ』と名づけられました」
・・・ということになっています。
ヘブライ語で「水から引き上げる」という単語の三語幹は「MShH」。
これが「モシェ」という名前の・・・、


ちよつと待つたあ!
彼を引き上げたのは、ファラオの王女ですよね。
彼女は、「ハム語系の古代エジプト語」を話すはずで、隣接していながらも、「セム語系のヘブライ語」との言語の類似性は数えるほどしかありません。

コレに関する古い解釈では、
古代エジプト語では、水を「MW」、「取り上げる」を「S(Sh)」と言うため、これが「水から引き上げる」となる、
・・・と言われていました。

しかし、近年の解釈では、上記の「水+取り上げる」という解釈に関して、「聖書に書かれていることに基づいて、該当する文字を探して、それに当てはめて解釈しただけではないか?」と言われています。

私の手元にある古代エジプト語辞書を見ても、「取り上げる」という意味の「S」という単語がいくら探しても見つかりません。
ヒエログリフは確認されているだけで700文字以上ありますから、
どの文字が使われているかが分からないと憶測はいくらでも出来るのです。



じゃ、古代エジ語には、「モシェ」という名前に近い単語があるのか、と探しますと、「M・S」が、「子供・男の子」を現す単語に相当します。
別の解釈では、「M=子供」+「S=男」と2単語(2音)として考える、という説があり、現代学説ではこの支持が大きいのですが、今日は文法の話ではないし、どちらにせよ同じ意味なので話を進めます。


例えば有名なファラオの名前で、

◎ラメセス:「RA+M・S+S=太陽神ラーの男の子」
(最後のSは、男を強調する決定詞。漢字の部首みたいなもの)

◎トトメス:「TOT+M・S=トト神の男の子」

補足しますが、古代エジプト語には母音表記がなく、そのままでは読めないため、現代解釈では、全ての音に母音Eを当てはめて読む法則があります。


旧約聖書の初期時代では、「サラが笑ったから、イツハク(笑う→ツァハク)」とか、「踵を掴んで生まれてきたから、ヤアコブ(踵→アケブ)」など、その形態を表す名前がかなりありました。

ところが、古代エジプトにおいては、「美しい」「賢い」「優れた」「豊か」といった言葉から名前をつけることが多い。これは、ヒエログリフが漢字と同じように「表音文字かつ表意文字」だから。
ゆえに、「水から引き上げた」なんていう旧約初期のようなダンスウィズウルブスのような名付け方法は、古代エジプトにおいては存在しないのです。
ダンスウィズウルブスは関係ないだろう・・・。



この、『モシェ』が、男の子を表す『MS』だったとすると、それは彼の名前の「一部」であったことが容易に想像できます。
古代エジプトを見ても、『MS』だけの名前の人はいないようです。
ちなみに、ファラオの名前で見てみると、『MS』という言葉が使われるようになったのは、紀元前1550年頃から紀元前1000年頃までです。何かの流行だったのでしょうね。古代エジプト王朝は紀元前3000年から続きましたから、その時々に応じて名前の付け方だって変わります。


他の国の名字でも、

◎アイルランド(ゲール系)では、「オニール」「マクドナルド」などの名字の「オ」「マク」が「息子」を表す意味で、姓の由来は、「ニールの息子」「ドナルドの息子」

◎ユダヤ人では、「ベン・イェフダ」「ベン・エリエゼル」などの名字で使われている「ベン」が、「息子」を表す。つまり直訳したら、「イェフダの息子」「エリエゼルの息子」となりますね。
「十戒」でモーゼを演じたチャールトン・へストンで、もう1つ有名な映画が、「ベン・ハー(Ben・Hur)」。
本家ヘブ語では、「ベン・ホール」といいます。
「ホール」とはヘブライ語で「貴族」。ローマ支配下のエルサレムで、名門ホール家に生まれ何不自由なく育った主人公ユダが、濡れ衣を着せられて罪人奴隷となりり最後には解放される、という話ですね。
ヘブ語で、「ベン・ホリーム(“貴族”を指す“ホール”の複数形)」といえば、「奴隷から解放された自由人」の意味となります。

◎アRブ系でも、「ビン・ラーDィN」のビンっていうのは、ヘブ語の「ベン」と全く同じ意味です。ヘブ語とアラ語は激似。

「ラメセス」「トトメス」の「メス=〜の子供」というのは、神にあやかって付けた場合がほとんどですが、ファラオだけではなく、貴族の墓や碑文などにも、「何某(親)の子供」という書き方がされています。これがいわゆる名字のようなものでしょう。

もしも、本当に川に流れていたユダヤ人の子供をファラオの王女が救い上げて、王室に迎え入れたのならば、もっと名前が長ったらしいはず。
どの国でもそうですが、平民や農民の名前は短くて名字もないけれど、位が高くなればなるほど名前が長くなり、幼名・元服名・家系継承名に応じて変化もし、その出所・家系を明らかにするために、「〜の子供の・・・」とその由来を延々と書き連ねるのが普通。

そこに、「川に流れていたのを引き上げた」という名前を付けるのは、どう考えても有り得ません。これじゃ捨て子ということがバレバレでしょ。なんだ、捨て子でもファラオの家系になれるのか?ってことですから、由緒もなんもあったもんじゃない。


あんまり長くなると、話が別の方向にいってしまうので、この辺でまとめます。

『モシェ』っていうのは、本当はもっと長い名前だったあろうはずの名前の一部の『MS』が、時が経つにつれ、ユダヤ民族をエジプトから救い出した人の名前、として伝わった。
そして後日、古代エジプト語の意味を解さなかった人が、彼の出生にまつわる逸話から、その名前の由来を、ヘブライ語の単語の「水から引き上げる」と解釈した、・・・と。

モシェ、あなた、外国の名前なわけですよ。ヘブライ語じゃなくて。


ちょっと、マニアックすぎたかも。
素人がこんなにマジに書くなってね。
第3弾は、ない気がする・・・。

posted by Heshbonit at 13:00| イ国の言葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月16日

外国人になる方法

[今日の天気:雨

周辺の高いところは雪が降り、ここは高原に囲まれた盆地なので、とーっても寒いです。家の暖房に温水ラディエーターを使っていますが、今週はスイッチを切っていましたから、この急激な気温低下で室内がなかなか暖まらず(即効性がないので)、しんしんと寒い状態です。
だったらエアコン回せばいいんですけどね、ケチなんです。


金曜は半日出勤。
朝から事務長が来て、ここ数日、村で問題になっている事に関して、経理のプロの先輩部員に、意見を聞きにきた。

先輩部員は過去の経緯を説明した上で、「私は今後は一切関わらない。最後は経理に持ってきて何とかしろといわれるのがオチ。だったら今のうちに断る」
すかさず私も、「彼女がノータッチなら私も」

事務長、苦笑。「ホントに気が合うな、この2人は」


さて。
今日の新聞に、『ポーランド国籍のとり方』なんていう話題がありました。

ご存知のように、世界中からユダヤ人が集まって出来たイスラエルで、「本人or親がポーランド生まれ」という人が、125万人いるといいます。
2004年、ポーランドがEUに加盟してからというもの、「私はポーランド生まれだ。迫害さえなければ、私はずーっとポーランドにいたはずなんだから!」「親がポーランド生まれだった。だから国籍をくれ!」という人がわんさと名乗りを上げているそうです。

じゃ、どうやったらポーランド国籍が取れるのでしょうか。

ポーランドの憲法によると、「現在は外国に在住していても、父親もしくは母親が、1951年以前に生まれた人は、国籍を取得する権利を有する」とあります。

しかし、続きがあります。
「1951年以前、ポーランド軍以外の外国軍に正規に従軍していない者」

これが難しい。
だって、ユダヤ人抹殺の嵐吹き荒れるポーランドから命からがら逃げた人や、強制収容所で生きのびて終戦後にこの地に移民してきた人達のかなりが、1948年の独立戦争に参加しているのですから。
・・・この条件は「人数減らし」が目的らしいですけどね。

で、そういった条件を見事にクリアできた人は、ポーランド大使館に大量の書類(イスラエル軍による非従軍証明も必要)を自分で提出するか、全ての手続きを代行する弁護士に頼んだりして、2年半待てば取れるらしく、現在、3万人くらいが申請しているそうです。


特典は、ポーランド人として、というよりも、「EU人」として振る舞える。各国に行きやすくなる(イスラエル人お断りの所は多いので)。

日本はとても印象がよい国ですから、日本人からしたら、「わざわざそんな大変な思いをしてまで・・・」って思いますけど、不便な国の国民にしたら、もう1つパスポートがあるというのは、すごいステータスなのでしょう。
その前の問題で、日本は二重国籍を認めていませんから、パスポートを二つ所有することが出来ませんけれど。


以前、ある欧州国の入管にて。
大行列だったため、入国審査の前に、審査官が各々のパスポート・航空券・入国カードなどを事前確認して回っていました。
私の後ろにも日本人女性がいました。
審査官が私の横に来た時、私が3点セットを渡そうとしたら、パスポートの表紙を見ただけで素通り。しかし、私の後ろの女性のパスポートを見ると、目配せして別の審査官を呼び、彼女の腕を掴んで別室へ。
その女性、振り向きざまに私をすごい目で睨んでいました。
私は同じ飛行機に乗ってきた彼女を日本人だと思っていたのですが。


私がガイジンでありながら、この国でそれほど不自由なくやっていけるのは、「日本生まれ育ちの日本人だから」なのは間違いありません。
昨日の話の続きになりますけど、別のアジア国出身だったら、どんなに金持ちで優秀だとしても、ここまで受け入れてもらえなかったと思います。
南アだけじゃなく、結局、日本人は「名誉白人」扱い。
ま、色はどうでもいいんだけど。

あら、なんか話の方向がおかしくなってきた。
    
posted by Heshbonit at 19:00| イ国情緒 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月15日

なんとかなるさ

[今日の天気:雨

一気に寒くなって、標高が高いところでは雪が降っています。
一体、どうなってんだか・・・。

出勤。


今日は会計士が来まして、ひと段落した時に、「Heshbonit、ちょっと話したいことがあるから、ちょっと来て」と。
仕事に関する口調ではないのでヒヤヒヤしながら行きまして・・・。

まぁ、「2年経過したけれどどうか?」ということの確認でした。

改めて聞いたら、相当な反発があり、相当揉めたらしいらしい。
ってか、彼女自身、村の経営部門・経理部で「誰か新しい人を入れよう」という話が出た時、「Heshbonitが経理経験があるらしい」という声が上がったことに対し、「どうしてよりによって日本人なんて入れるの? それなら村の中ではなく、外部に公募してイスラエル人の経験者を雇うべきだ」と反対したそうです。

ただでさえ、とても保守的な田舎の農村。どの国もそうでしょ。
そして、会計や経理というのは、これまた異常なほど保守的な部門です。どの企業でも組織でも同じことです。

経営&経理部門では、彼女を含めて半分が反対、半分が賛成。
賛成派は「未経験よりも経験アリのガイジンのほうが扱いやすいだろう」ということで。
何よりも、一緒に働く先輩部員が私に賛成ならば、それでいいんじゃないか? とりあえず彼女にやらせてみて、ダメなら外部に公募すれば・・・と、話が固まった。
(反対派は3ヶ月も持たないだろう・・・と予測したらしい)。

その後、村の中で一般公募をし(建前上、指名制というわけにはいかないので)、経理部内での反発やらなんやらがあったことなど全く知らなかった私がひっかかり、面接→採用、という経緯があったと。

尤も、先輩部員に「デキレースだった」ということは聞いていましたが、会計士がそんなに大反発したってことは知りませんでした。もちろん、想像は付きましたけど。
その反発した会計士が自らこういう話をするというのは、いかにもイ国らしいです。

「思った以上の仕事をしてくれるわ。これなら他の会社に行っても通用するわよ。別に辞めろって言うんじゃなくてね。辞められたら困るから。
 自分でも、ものすごく進歩したと思わない?」

と、会計士にお褒めの言葉をいただきまして、

「そうですね。そういえば、言うことを箇条書きにしなくても電話をかけているし、怒鳴りつけてきた買掛先に怒鳴り返しているし、あなたのヘブライ語は何を言っているか分からないと言われても分からないなら今月は払わないからと平然と言えるようになりました」

・・・と真実を言うわけには行きませんから、

「日本でも経理をやっていましたから、おっしゃるような進歩は感じません。2年前の面接で言いましたけれど、経理は基本さえ分かっていれば、言葉と法律が違うだけで世界共通ですから。
 それだけに言葉が不十分なので、進歩しているとは思えません」

と答えておきました。
まぁ、とても他所の会社で通用するとは思えません。
ここが救いようのない過疎村で、先輩部員が仕事が出来る人で、さらにとっても忍耐強いから継続していられるだけの話です。


ここ数日、クレジットノートとデビットノートの検索が鬼のように来ます。
皆さん、新入社員なのでしょうか。
がんばってください。こんな人間でもなんとかなります。
居座ればいいのです。何を思われても何を言われても。


ダラダラ書きました。スルーして下さい。
posted by Heshbonit at 18:00| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月14日

やっぱ中東でしょ

[今日の天気:雨雷

昨夜はすごい大雨で目が覚めました。
ま、局地的な豪雨で15分くらいで静かになりましたけど。
今日も雨が降ったり止んだり。

出勤。
仕事は相変わらずです。
もう1つの職場のボスは、テルアビブの工業展示会に行く予定だったのを雨で断念し、つまらないからと最近すっかりはまっている携帯メール送信ゴッコで遊び、私に頻繁にメールを送ってきます。
「来週の会議用の見積もりは出来たか?」「先月のガスの買付の総額はいくらだったか?」「事務所のコーヒーと砂糖がなくなりそうだ」
・・・電話で話した方が圧倒的に早いんですけど。ってか、そのたびにメールで送るのも手間なんですが (電話で言うと「メールの返事はメールで送れ」と言われるし)。


さて。イ国のニュース。

週末の深夜、若い男が運転する乗用車とマイクロバスがぶつかり、助手席に乗っていた男の双子の弟と、マイクロバスに乗っていた5人が即死するという痛ましい交通事故がありました。

イスラエルでは他の国と同じように、交通事故が起きた時、まずは血液テストでアルコールを検出します。
さて、運転手の血液から検出されたのは、相当量のアルコール。
そして、それだけではなく、ハSーシ・マRファナの類・・・。

飲めや吸えやの大騒ぎで、ラリラリ☆ハイになったバカ男、時速170キロで信号を無視して交差点に突っ込み、マイクロバスを大破させたのです。

亡くなったマイクロバスに乗っていた5人は、全員が同じバス会社のドライバー。最終バスのシフトを終え、会社の送迎マイクロで各々の家に帰る途上だったそうです。


昨日、生き残った若いバカ男が、テレビに出てほざきました。

男:「俺は何も覚えていない。店で飲んでいたのは覚えている。でも運転はしていない。ドラッグなんてやったことはない。
 俺の記憶にあるのは店で飲んだところまでで、気が付いたら病院のベッドの上だったんだ。俺は運転していないんだ!」

しかし、この男、途中でガソリンスタンドに寄り、その時に、「今、給油をしている」というメールを知人に送っている形跡があるのですが・・・。

男:「そんなことは知らない。携帯は店の机の上に置いたままだった。そんな携帯は持っていないし、メールを送った覚えもない。
 (シャツを捲り上げて)見ろ。俺の腹にはこんな大きな縫い跡がある。俺は怪我人で痛いんだよ。気が付いたらこの病院のベッドにいた。
 これは俺の双子の弟の写真だ。生まれてからずっと一緒に過ごした双子の弟を亡くして、俺は大ショックだ。俺が何をしたというんだ?
 よく聞け。俺は運転していなかったし、誰も殺していない」


パンチパンチパンチパンチパンチパンチパンチ
爆弾爆弾爆弾爆弾爆弾爆弾爆弾

もう、テレビ見てて腹が立って腹が立って。

普通の感覚ならば、

「・・・なんていうことをしてしまったんだ。俺は世界一のバカ男だ。本当に申し訳ない。どんな罰でも受ける。家族に申し訳ない」

・・・って言うでしょ。
その前に、恥ずかしくて外に出られないと思うんですけど。


でも、結局これが、中東のメンタリティ。
皿を割っても、「今日、この皿は割れる運命にあった」。
そして、「人間だから間違いもある」、と開き直る。


もちろん、イスラエル全員がこんなではありませんよ。
イスラエルのネットの掲示板でも、このバカ男に関して、
「きちんと謝れ!」「恥を知れ!」「一生刑務所にいろ!」「男の家族は、死ぬまで5人の遺族に全財産を奉げるべきだ!」
・・・という、とても常識的な怒号が飛び交っています。


でもね、この男がテレビの取材に向かって答える横には、きちんと背広を着た賢そうな弁護士が、ピッタリとはりつくように座っていたんですよ。
つまり、「俺は何もやっていない。覚えていない。知らない。運転していない」と言うのは、『弁護士のアドバイス』なんでしょうね。

人間的にはどう考えても「謝るべき」だけど、この国では、「謝ったら負け」。
だから、弁護士が、「知らぬ存ぜぬ記憶にないと言いはれ!」と言う。

やっぱ中東です。イスラエルは。


飲酒&ドラッグ&スピード違反&信号無視で6人を即死させる交通事故を起こしたら、泣いて謝ろうが、知らぬ存ぜぬとシラを切ろうが、無期懲役になるんじゃないかと思うんですよね。
たとえ、何十年後かに出てこられても、もう人生おしまいでしょ。

だったら、潔く謝った方が、精神的にラクになるんじゃないか。

・・・なんて思うのは、私が大和民族日本人だからでしょうか。


いつはくさん、『良心の呵責』というヘブライ語はありますか。

     
追記:3月15日
posted by Heshbonit at 19:00| イ国のニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月13日

誰かに似ている

[今日の天気:曇り/雨

出勤。
今日もガイジン部員、一生懸命仕事をしております。
監査関係の資料を作る傍ら、通常業務もあり、支払関係の〆やら、税金関係の〆やらもやっていますから、なんだかピリピリ状態みたいで、部屋に入ってきた人を追い出す勢いです。

来週の監査さえ終われば、精神的にラクになるんですけどね。


さて。
大好きなブログの話題で、「誰に似ているか?」なんて話がありました。

私はよく、「私の友達に似ている」と頻繁に言われます。
まぁ、コレといった特徴のないホントによくある顔のようです。

学生の時も、学校の先生に「お前、お姉さんがいるだろ? え、いない? 2年前にお前と瓜二つの生徒がいたんだけど」と言われたり、「A子って知らない? 私の友達なんだけど、あなたにソックリだから、親戚かと思った」と言われたり。

何度も書きましたが、田舎っぽいオタフク顔なので、「笑えば、お笑い系 癒し系」ですが、普通にしていると「ふくれっ面」となってしまい、第一印象があまりよくありません。
おかげで、これまでの人生でナンパされたこともなく、満員電車で痴漢に遭ったこともなく、キャッチセールスも絶対に声を掛けません。デパートの化粧品売り場のBAに「お客様〜」と言われることも稀。
駅で配っているティッシュは貰えますが、くれなければこちらから手を出しますと、しぶしぶくれます。なんのこっちゃ。

「親知らずを抜いたら顔が痩せた」「マウスピースで顔が引き締まった」という話をあちこちで読み、抜いてマウスピースをするんだから大変化が起きるのか?とウキウキしていましたが、抜歯から4ヶ月、何の変化もありません。


えーと。
おととい、ガソリンスタンドに来た石油の配達に立ち会いで、石油をタンクに入れる間、ドライバーと立ち話をしていた時のこと。

日本人は他のアジア国の人と見分けが付くか?という話になりまして、
私は、「タイやフィリピンは絶対に見分けがつくけれど、最近のC国やK国では、ヘアメイクや美容整形が盛んだし、服装のセンスもよくなっているから、昔のように簡単に見分けがつかなくなった」と答えました。

するとドライバーが、「映画やテレビに出てくる日本人女性を見ていると、みんな、heshbonitの顔に似ている」と。
まぁ、日本に行ったこともなければ知り合いもいないんだから、日本人の顔なんて、テレビで見たくらいで見分けられなくて当たり前でしょう。

:「日本人の顔っていうのは、基本的にハニワ顔って言って、ハニワっていうのは、古代日本の土偶で、こういう顔・・・(絵に描く。ドライバー、爆笑)。ほらね、こう。頬骨も出ていなければ、鼻も高くない。顔に凹凸がないのが1番日本人らしい顔なのよ」
:「チャーリーズ・エンジェルに出た彼女は日本人?」
:「ルーシーリュウは中国系。外国人には受けるみたいだね」
:「でもHeshbonitの顔、どこかで見たことがあるんだ。日本人以外で・・・」

その時、私の携帯が鳴りました。

「あー、思い出した。ほら、ソレだよ、ソレソレ、24に出ている・・・。あと、ほら、ブリジット・ジョーンズにも似ているよ!」


要は、「目がパッチリしていない、下膨れ」を連ねただけ・・・。

しかし、「レニー・ゼルウィガー」じゃなくて、「ブリジット・ジョーンズに似ている」って言うのは、褒め言葉じゃないだろう・・・。


ちなみに私の携帯の着信音は、コチラです。電話はノキアじゃないですが。
posted by Heshbonit at 19:00| about me | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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